NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/4


薩摩琵琶 Satsuma-biwa 

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 「薩摩琵琶(さつまびわ)」は鹿児島県鹿児島市に伝わる伝統工芸品であり、国の無形文化財に指定されている。指の間隔と音感をもとに、音色に琵琶独特の揺りや変化が付けられるのが特徴である。
 戦国時代(1493~1573)、九州の薩摩地方で薩摩・大隈・日向の第一五代領主・島津貴久(しまづたかひさ)の実父・忠良(ただよし)が、盲僧の淵脇了公(ふちわきりょうこう)に作曲をさせ語らせたのがはじまりであるといわれる。武士の士気を鼓舞する目的で作られ、詞章は教訓的な内容であったという。
 江戸時代中期には町人の間にも広まり、娯楽として琵琶に親しむようになる。明治維新以後、薩摩藩の東京進出に伴い、薩摩琵琶は全国的に広まった。
 三味線は弦の長短で音高を出すが、琵琶は弦の張力で音高を出す。左手の位置はほぼ固定した状態で、高い柱を使い、三本の指を使って弦を締めたり弛めたり調節しながら、音を作り出していく。琵琶の独特ある力強い響きは、大きく尖った撥(ばち)により、勇壮な音を奏でていく。
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2007/9/21


大瀬崎 Oose-zaki Osezaki

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 大瀬崎(おおせざき)は、静岡県沼津市西浦江梨にある駿河湾に約1km突き出した半島である。別名、琵琶島とも呼ばれる。
 伝承によると、白鳳一三(684)年、大地震に伴って海底が突然隆起し、琵琶島として出現したのが始まりとされる。その後砂州が形成され、現在の半島となった。
 海越しに日本一の富士山をのぞむ景色は古くから名勝の地と知られ、訪れる者が後を絶たない。
 日本では最北端のビャクシン樹林の自然群生地としても有名で、岬の外海側の遊歩道沿いに、樹齢1000年を越えるビャクシンが群生しており、国の天然記念物に指定されている。
 ダイバーのメッカとしても知られ、海洋の安定性と生物の種類の豊富さが魅力と言われる。
 大瀬崎は、広く海外にもその名を知られている景勝地である。
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2007/1/11


江戸鼈甲 Edobekkou Edo Bekko

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 江戸鼈甲(べっこう)は、眼鏡枠や、蒔絵、彫刻、象嵌が特徴の東京で作られる工芸品である。
 鼈甲細工の歴史は大変古く、正倉院宝物の中に琵琶の一部分としてタイマイの甲羅が使われている。江戸時代に張り合わせの技法が伝えられて、複雑な造形が出来るようになった。
 江戸鼈甲の材料は、数多い亀の中でも、特に甲羅の質が装身具や置物として利用できるタイマイの甲羅を使う。
 タイマイは赤道近くに生息し、大きいものは50〜60才で全長180センチ、体重200キロにもなる。また甲羅は必ず13枚で、黒くなっている部分を斑(ふ)というが、斑以外の透明な部分は約10%しかなく、特に珍重されている。
 江戸鼈甲は、貴重で気品に溢れる伝統工芸品である。
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