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2007/11/13


満月 Mangetsu Full Moon

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 満月(まんげつ)とは、欠ける事なく円に見える月の事で、月と太陽の黄経差が180度となる事、あるいは月齢約14.8、十五夜とも呼ばれる。
 月の満ち欠けは「朔望」とも言われ、太陽との位置関係で決まる。
 太陽と同じ方向にある場合を新月あるいは朔、反対方向にある場合を満月あるいは望と言い、その間に上弦・下弦の半月が存在する。
 満月の時、月と太陽は地球を間において反対側にある。これが正反対になるとき、月食が起こる。
 太陰太陽暦では一五日前後がかならず満月になり、このため中国暦では一五日を望日と呼ぶとされているが、実際には太陰太陽暦には誤差があり、一五日だからといって満月とは限らない。
 満月はよく鑑賞の対象となるが、特に旧暦八月一五日は中秋の名月といわれ、月見の行事が行われる。
 満月は最も明るい夜であり、昔から不思議な力が信じられてきた、美しさと神秘の象徴でもある。
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2007/9/6


花巻まつり Hanamaki-matsuri Hanamaki Festival

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 岩手県花巻市で毎年九月の第二土曜日を中日として、三日間に渡って行われるのが花巻まつり(はなまきまつり)である。
 文禄二(1593)年、この町の開祖といわれる北松斎(きたしょうさい)を敬い、町民達が山車を作って町内を練り歩いたのが祭りの始まりといわれ、期間中、様々な行事が催される。
 唐竹を使った鯨を模したものから、やがて京都の「やかた」に似たものへと変貌を遂げ、今の絢爛豪華なものとなった「風流山車」。
 まつりを盛り上げる総勢140基を上回る「樽神輿」。
 町の平安を祈願し、悪霊を追い払う行事が舞踊化されたものといわれ、県の無形文化財にも指定されている「鹿踊り」。
 そして、京都祇園囃子の流れを汲むといわれ、大太鼓・小太鼓・笛・三味線が調和して祇園調を漂わせる中、千名もの踊り手たちによる優雅な「花巻ばやし踊り」の練り歩きなど、開催される三日間には祭りのエッセンスがこれでもかといわんばかりに凝縮されている。
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盛岡秋まつり Morioka-aki-matsuri Morioka Autumn Festival

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 盛岡秋まつりは、岩手県盛岡市にある盛岡八幡宮で、毎年の九月十四日からの三日間に渡って行われる同宮の例大祭である。十三日には前夜祭も行われている。
 祭りが行われる盛岡八幡宮は、この地を治めた南部家が城下町鎮護のために勧請した、同家の氏神様でもある。
 祭りの興りは宝永六(1709)年、南部藩二十万石の城下町二十三町が完成した折に、各町から一台ずつ山車を出して祝ったのが始まりとされており、この山車行列は今も執り行われ、盛岡市の指定無形文化財にもなっている。
 それら山車の全てが八幡宮からスタートする「八幡下り」や夜に行われる山車大絵巻パレード、八幡宮境内で行われる古式ゆかしい流鏑馬など、三百年間連綿と続く盛岡の秋の風物詩が、三日間にわたって繰り広げられる。
 祭りには欠かせない屋台も参道一杯に立ち並んでおり、南部独特の音頭を取って子供達が練り歩く様をヤキソバを食べながら眺めるのも乙なものである。
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2007/8/20


北國花火金沢大会 Hokkoku-hanabi-kanazawa-taikai 

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 七月初旬から九月の終わり頃まで、石川県の各市や町、約二〇箇所で行われる「北國花火大会」の中で、「北國花火金沢大会(ほっこくはなびかなざわたいかい)」は一、二を争う規模である。
 七月の終わりに石川県金沢市で行われ、毎年スケールアップする打ち上げ花火の総数は一〇〇〇〇発以上にものぼる。金沢の夜空を焦し、市内を流れる犀川(さいがわ)の川面を眩く照らす。
 犀川緑地で行われる、スターマインの五箇所同時打ちや滝仕掛けは素晴しく、大きな歓声が上がる。そして、息もつかせない一〇〇〇連発の乱れ打ちが始まると、怒号にも似た歓声が鳴り響いて止まない。
 周辺は四方に遮るものも無く遠くからも見物は可能だが、それでも毎年二〇万人以上の観客が訪れる、活気のある花火大会である。
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重陽神事と烏相撲 Cyouyou-shinji-to-Karasu-zumou Choyo-no-Shinji and Crow Sumo Wrestling

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 重陽神事と烏相撲(ちょうようしんじとからすずもう)は、京都でも最古のお社として知られている上賀茂神社で毎年の九月九日に行われている例祭の一つだ。
 開催される九月九日は、九という陽の数字が重なることから重陽といわれ、古くからこの日に菊酒を飲み、菊花についた露で肌を拭うなどして無病息災を祈願した。
 これがいわゆる「重陽神事」であり、五節句の一つ「重陽の節句」に相当するものとして、古来より神社の本殿に菊花を供えて災厄を祓ってきた由緒ある例祭である。
 重陽神事の後は、刀祢(とね)と呼ばれる所役によって烏の鳴き声をまねて受け答えするユーモラスな所作が披露されてから、氏子の子供達が禰宜方(ねぎかた)、祝方(ほうりかた)に分かれて相撲を取る烏相撲が奉納される。この相撲も悪霊退散の信仰行事として平安時代から続くものであり、京都市の無形民俗文化財に指定されている。
 千数百年の歴史に彩られた神事には、恒久の平安を求める人々の祈りが込められている。
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入谷の祭と打囃子 Iriya-no-matsuri-to-uchi-bayashi 

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 入谷の祭と打囃子(いりやのまつりとうちばやし)は、毎年の九月十五日に、宮城県南三陸町の入谷八幡神社で行われる例大祭である。
 打囃子が始まった時期は定かではないが、八幡神社に奉納したとされる太鼓に享和元(1801)年の年号が見られることから、その時期にはすでに行われていたと考えられている。
 秋の収穫も間近な頃、身を清めた神職らを先頭に、入谷八幡神社から祭りの行列がスタートする。
 花傘や花バレンに彩られた神輿、色鮮やかな衣装に身をつつんだ子供たちが、入谷の田園風景のなかを御旅所(おたびしょ)である田んぼの中に聳える一本松の元まで練り歩く。
 御旅所に到着すると、祇園囃子の流れを汲むといわれる打囃子が、五穀豊穣と家内安全を祈願して獅子舞と共に舞われ、奉納される。
 黄金色に輝く田んぼの中で、優雅に舞われるお囃子は、いつか遠い昔に感じた郷愁を見るものに思い起こさせてくれる。
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2007/8/16


藤崎宮例大祭 Fujisaki-guu-reitaisai The Grand Festival of Fujisaki Hachimangu Shrine

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 承平五(935)年に勧請されたといわれる藤崎八幡宮。
 祀られているのが軍神であることから代々、武将の信仰が篤かったこの古社で、毎年の九月第三月曜日を最終日として五日間にわたって開催される例祭であり、熊本県内最大規模の祭りが藤崎宮例大祭(ふじさきぐうれいたいさい)である。
 仏教の戒律である殺生戒を元とする宗教儀式である放生会(ほうじょうえ)に由来するとされ、最終日に行われる随兵行列(ずいびょうぎょうれつ)でクライマックスを迎える、熊本の秋の風物詩だ。
 随兵行列は、加藤清正が神幸式を復活させた折、自ら頭となって兵を従えたのがその始まりと伝えられ、行列と共に神輿や飾り馬が練り歩く。
 神の乗った神輿と共に「ドーカイ、ドーカイ」という威勢のよい踊り子たちの掛け声と、六十以上もの団体が奉納するたくましい馬に囲まれた中、勇壮かつ荘厳に練り歩く行列には、神様もさぞやご満悦に違いない。
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片貝まつり Katakai-matsuri Katakai Festival

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 片貝まつり(かたかいまつり)は、新潟県小千谷市片貝町にある浅原神社の秋の例大祭であり、毎年の九月九日と十日の二日間にわたって行われる、四百年の伝統を持つ祭りだ。
 特に期間中に打ち上げられる各種花火が有名で、浅原神社への奉納を意味して打ち上げられている。
 片貝町は、打ち上げ花火の中でもその迫力で有名な三尺玉発祥の地として知られており、まつりの期間中にいくつもの三尺玉が打ち上げられる。また、三尺玉よりも更に大きい四尺玉の打ち上げにも成功し、ギネスブックにも掲載されるなど、名実共に世界一の打ち上げ花火が見られるまつりだ。
 まつりでは、浅原神社へ花火の玉を奉納する「玉送り」や打ち上げの成功と無事を祈る「筒引き」、町内をにぎやかに練り歩く奉納煙火の儀式などが盛大に行われ、夜になると、二日間にわたって延べ15,000発もの花火が打ち上げられ、片貝の夜空を彩る。
 夜空に咲き乱れる大輪の花々は、世界一の花火を作り続ける片貝の人々の誇りでもある。
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