NIPPON Kichi - 日本吉

2007/7/25

北上運河 Kitakami-unga 

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 北上運河(きたかみうんが)は、宮城県石巻市の中心部を流れる旧北上川の河口から鳴瀬川の河口までを結ぶ約12kmの運河である。
 水をなみなみとたたえた川面は美しく、運河沿いの歩道は真っ青な空と川の景色を楽しめる格好の散歩道である。
 北上運河は明治新政府による、我が国初の西洋式港湾である野蒜(のびる)築湾に伴い開削されたもので、明治十五(1882)年に完成した。
 開削当時に植えられた黒松林や、地元名産の稲井石を使った石積護岸、海面と北上川の水位差を利用して造られた煉瓦造りの石井閘門(こうもん)などが残り、明治の面影を偲ばせる。この石井閘門は、現在も現役で稼動中だという。
 現在、これらの遺構を保全しながら新たな水辺空間を造り出す地域運動が進められている。1999年にオープンした「北上川・運河交流館」がそのひとつで、交流館では運河紀行をバーチャル体験できるほか、歴史を学べる展示物もある。水の都、石巻ならではの試みである。

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住所
986-0000 宮城県桃生郡鳴瀬町、矢本町、石巻市
名前
北上運河




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