NIPPON Kichi - 日本吉

2007/5/24

北限のブナ林 Hokugenno-bunarin 

Jp


 北緯42~43度、北海道の渡島半島の付け根にあたる黒松内町から、島牧村にかけて広がるブナの自生林を、「北限のブナ林」と呼ぶ。
 最終氷河期に一度北海道から姿を消し、その後気候の温暖化とともに少しずつ北進してきたブナは、この地より北には自生していない。気候による限界説、現在も北進中とする説など、多くの研究者が北限の謎を解き明かそうと諸説を唱えているが、未だ明快な答えは出ていないようだ。
 真っ直ぐ空に向かってそびえるブナの木々。白っぽい滑らかな木肌の幹や、緑の葉を豊かに茂らせたブナの凛々しい姿には心洗われる。
 このブナ林には、季節ごとに彩を添える野生の花々の姿が見られ、小鳥のさえずりと共に手つかずの自然の息吹を体感できる。
 北限の地に純林状態で自生していることが学術的に評価され、昭和三年に国の天然記念物に指定された。

この記事をお気に入りに、追加します

住所
北海道寿都郡黒松内町
名前
北限のブナ林
HP
http://www.host.or.jp/user/bunacent/




NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter