NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/8/8


長崎 ヘトマト Nagasaki Hetomato 

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 長崎のヘトマトは、長崎県五島市下崎山にて毎年一月一六日に行われている祭りである。国の重要無形民俗文化財に指定されている。
 起源と語源はまったく不明の奇祭で、600年ほど前から伝わるといわれ、五穀豊穣・大漁・子孫繁栄・無病息災を祈願する。
 祭り当日は、まず地元の白浜神社で子供や青年が参加する奉納相撲が行われ、次いで鉦を打ち鳴らしながら白浜の海岸に向かう。
 続いて、着飾った新婦二人が酒樽の上で羽根つきをして、次に体にススを塗り付けた若者が藁玉を激しく奪い合う玉蹴り、豊作と大漁を占う綱引きと続いて最後に大草履が登場し、見物の娘を次々と捕えて草履の上に乗せ激しく胴上げを行いつつ山城神社へ奉納する。
 長崎のヘトマトは、地域で行う諸々の行事を一度に行う祭りとしては、全国的に他に類を見ない奇祭である。
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2008/4/25


巫女 Miko 

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 巫(かんなぎ)という言葉には、両手を胸に合わせて行う礼という意味合いがある。この言葉が示しているように、古代において巫女(みこ)は、神に仕え祈祷や神意を伺い、神託を告げる女性のことを示していたという。
 現在は、神社で神事の補助・参拝者の対応・社務所等での作業などを行う女性を指している。
 衣装は、白い小袖に赤い緋袴(ひばかま)・草履というスタイルが多い。結婚式や祭りで神楽舞を奉納する場合もあり、その際は薄手の布でできた千早(ちはや)を羽織り、髪にはかんざしや冠を付ける。神社によって様々な、色合いや飾りがあるとされている。
 神社本庁傘下の神社に神職として奉仕する場合は、本庁の発行する神職資格が必要になるが、巫女になる為の公的な資格は現在のところ存在しないという。
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2007/12/26


白無垢 Shiromuku 

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 「白無垢(しろむく)」は、掛下や打掛、帯、小物に至るまですべてを白一色に統一した装いで、和装の中で最も格式の高い伝統の婚礼衣装である。
 清純無垢を表す「白」は、身の清らさかをあらわし「どんな色にも染まります」という花嫁の思いから用いられる。また、神に仕える時の衣裳が白だった事から、結婚を神に報告する婚礼の儀式でも用いられる様になっていった。
 髪は文金高島田(ぶんきんたかしまだ)に結い上げ、挙式では綿帽子(わたぼうし)や角隠しで覆い、胸元には懐刀や箱迫(はこせこ)、懐紙入れを携える。手には金または銀の扇子を持つのが正式な装いで、これらの小物はもちろんすべてが白で統一される。草履も白い布製のものや銀の布製のものを用いる。
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2007/12/10


草履 Zouri 

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 草履(ぞうり)とは、日本の伝統的な履物の一つである。
 明治時代以降に洋靴が普及するまでは広く使用されていたもので、昭和三〇年代頃までは、下駄や草履を履くのは珍しくなかった。
 草履とは主に竹の皮を表畳に使った履物で、その素材と編み方で価値が変わるとされている。
 現代では「革草履」が主流で、革、布、ビニールなどで覆われた小判型の靴底に同種の表をつけ、鼻緒を据えている。
 草履の大きさはみな同じで、鼻緒をゆるめたり絞めたりして足のサイズに合わせる。男子用は畳表・竹皮が多く、女性用は、表が布・皮・ビニールなど多種で、芯がコルク、裏が皮のものが多い。
 草履の中で竹や畳俵などで作られたものを、雪駄という。
 側面の穴に長い紐を通して足首を巻き、アキレス腱か外側で縛って履くのが草鞋(わらじ)で、長距離移動や日常作業用の履物として普及した。
 草履は、かつては人々に馴染んだ、最も手軽な履物である。
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2007/11/9


雪駄 Setta 

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 雪駄(せった)は、日本の伝統的履物である。
 畳表の草履の裏底に牛革を貼って防水機能をつけたもので、かかとにつけた皮の部分には金属製の鋲が打ち込まれている。
 雪の日の茶会で露地入りするのに千利休(せんのりきゅう)が開発したという説や、利休と交流のあった茶人・丿貫(へちかん)の創始とも言われている。
 歩くとかかとの金具がチャラチャラと鳴り、「雪駄ちゃらちゃら」と言われ、粋とされた。
 江戸時代には主に茶人や風流人、江戸町奉行所の同心が用いるものとされたが、現代では男性が着物を着る場合に用いられている。
 鼻緒にちょっと指の先をひっかける程度で、後ろはかかとがはみ出すようにして履くのが粋な履き方とされている。
 雪駄は、風流で高級な草履とも言える伝統的履物である。
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2007/9/14


門川町 中山神社大祭 Kadogawa-cho Nakayama-jinja-taisai The Grand Festival at Nakayama Shrine in Kadogawa

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 中山神社は門川町(かどがわちょう)にあり、天安元(857)年、文徳天皇の時代に出雲大社から分霊したといわれる。
 この神社は大己貴命(おおあなむちのみこと)など四神を祀っている。大己貴命は大国主神(おおくにぬしのかみ)のことで、色好みの一面を持った神様で知られる。その昔、狭い参道で若い男女がすれ違うと恋が芽ばえると言われ、縁結びで有名になった。
 縁結びのご利益のほか、商売繁盛でも知られ、特に一月七日におこなわれる大祭では、年男や厄年を迎えた男の人などが、白鉢巻きに白足袋のふんどし姿で大きな掛け声を上げて、境内までの石段を一気に駆け上がる「裸まつり」が有名である。男たちは寒さの中、境内で冷水を頭から浴びて身を清め、家内安全や無病息災などを祈願する。
 昔から、男はふんどし姿、女は腰巻きで参拝していたといわれており、「中山さんは、良い神よ 着物がなければ、裸で良い 草履がなけりゃ、裸足で良い」という歌が残されている。
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2007/8/10


宇和津彦神社 八ツ鹿踊り Uwatsuhiko-jinja Yatsushika-odori 

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 延暦一一(792)年以前に創建という歴史をもつ宇和津彦神社。ここで一〇月二九日に行われるのが宇和津彦神社秋季例大祭である。
 この例大祭では、牛鬼、獅子舞、槍振りなどの伝統的な芸能や行列と共に、市の無形民俗文化財に指定されている八ツ鹿踊りが有名である。
 七人の雄鹿たちが一人の雌鹿を探し出し、皆で喜び合う「めじしかくし」という踊りが起源とされ、もともと宮城県各地に普及していたものである。
 それを仙台、伊達政宗の庶長子秀宗が宇和島藩の領主としてこの地方を治めた関係で、宇和島に伝えられ定着し、現在に至ったとされている。
 鹿の頭をつけ紅染の布で上半身を覆い、七人の雄鹿と一人の雌鹿に扮した一二歳~一三歳の少年八人が、胸もとにある太鼓を叩きながら舞を舞う。
 手甲、脚半(きゃはん)、草履ばきといった姿で、ゆったりと優雅に踊られる姿は、観光客の目を楽しませている。
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2007/4/26


足袋 Tabi 

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 足に履く衣類であり、日本の伝統的な履物である下駄、草履や雪駄などを履く際に用いられるため親指と他の指とに指先が分かれている。袋状の形をしたもので、足首を紐や金具で留める。
 中国から伝わった木靴を履く際に用いた下沓(しとうず)という靴下が元とも言われているが、明らかではない。元々は皮で作られていたが、江戸時代、明暦の大火(めいれきのたいか)により皮が不足したことから木綿製のものが作られ、主流となったと言われる。
 多くの種類があり、白足袋は礼装用他、能舞台、土俵、弓道場などに上がる際にも用いられる。
 色柄を用いた柄足袋は様々な美しい文様があり、着物や帯にあわせ選ぶことができる。
 地下足袋(ぢかたび)は最も用いられている足袋である。ゴム引きの底を持つ丈夫さと柔軟さが細かい作業に向くとされ、鳶(とび)などの職人に広く愛用されている。いずれも日本独自のものであり、現在も広く用いられている。
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