NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/11/6


南京玉すだれ Nankin-tamasudare 

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 「アァ、さて、さて、さてさてさてさて、さては南京玉簾」。
 この独特の呼び込みから始まるのが、日本の大道芸の一つである南京玉すだれ(なんきんたますだれ)である。
 一人の演者が、長さ20~30数cmの竹製の小型のすだれを持ち、唄にあわせて踊りながらすだれを変化させて釣竿や橋、しだれ柳などに見立てる芸である。
 歴史のある芸で、その発祥は富山県の民謡こきりこ節に用いられるささらが原型といわれ、玉すだれを使った大道芸が現れたのは江戸期になってからである。
 正式名称は「南京無双玉すだれ」とされ、当時の大国であった明の大都市、南京の名をつけることで、芸の希少性や価値を高める意図があったとされ、南京発祥の芸ではない。
 現在町で見かけることはほとんどなくなったが、今もいくつもの保存会や流派があり、また、カルチャースクールなどでも教室が数多く開かれるなど、大道芸としての認知度はゆるぎないものとなっている。
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2007/10/17


京すだれ Kyou-sudare Kyosudare

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 京すだれ(きょうすだれ)は、高級品として知られる、京都府にて作られるすだれである。
 御簾(みす)は平安時代の宮廷の調度品として欠かせぬものであったが、町家では贅沢であるとして御簾の使用が禁じられたため、縁のない竹すだれが用いられた。
 すだれは神社仏閣・料亭など、伝統や格式を重んじる場所の多い京都ならではの工芸品として受け継がれてきたが、明治以降は角ひごが丸ひごとなり、四方に縁のついた座敷すだれが京すだれとして全国に広まった。
 現在も手づくりのすだれのほとんどが京都で生産されており、原料は琵琶湖東岸の物が最高とされ、間仕切りや日除けとしての実用性と趣のあるデザインが人気を集め、欧米などへも輸出されている。
 京すだれは、涼やかで雅な日本の伝統的調度品である。
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2007/5/29


群馬 諏訪峡 Gunma Suwa-kyou Suwa Gorge

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 群馬の諏訪峡(すわきょう)は、群馬県利根郡みなかみ町にある峡谷である。
 利根川の凄烈な流れが造りだした渓谷で、利根川沿いに遊歩道が綺麗に整備されており、夏の新緑から秋の紅葉までじっくり楽しめるようになっている。
 歌人、与謝野晶子の歌碑が建っているのが、諏訪峡の入り口にかかる吊り橋「笹笛橋」のたもとである。
 笹笛橋より眺める谷川岳と利根の流れは、絶景といえる。
 遊歩道沿いに高さ30mの坊岩珠簾(たますだれ)の滝や竜ケ瀬など瀑布が広がり、弁天岩などの奇岩、怪石も見られる。
 近隣には紅葉公園や諏訪郷峡温泉などもあり、訪れる者を飽きさせることがない。
 諏訪峡は、水上を代表する奇岩、奇石が連続する、珍しい景観を誇る名勝地である。
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2007/4/9


山口七夕ちょうちんまつり Yamaguchi-Tanabata-Chouchin-matsuri 

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 山口七夕ちょうちんまつりは、毎年8月6日、7日に行われる祭である。
 室町時代、中国地方を支配していた大内盛見が、父母の冥福を祈り、笹竹の上に高灯籠を灯したのが始まりとされる。後に庶民に広まり、お盆の行事として、手軽な提灯を用いて行われるようになった。
 現在は、市内中心部の商店街など各所に笹竹と紅提灯が飾られ、昼には短冊が、夜には紅提灯が灯され、光の隧道を作り出す。
 文字を描くすだれ提灯や提灯神輿などの他に、総踊りなどの多彩なイベントも行われる。
 10万個の提灯が灯る、日本三大火祭りの一つとして多くの観光客を呼ぶ、山口の夏の風物詩である。
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2007/4/4


鳥取砂丘 Tottorisakyu 

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 南北2・4キロ、東西16キロ、最大高低差92mの日本最大の砂丘。山陰海岸国立公園の一部で、中心部は天然記念物に指定されている鳥取県のシンボルだ。
 約10万年前、鳥取平野を貫流する千代川と、風で運ばれた砂の堆積によりできた大砂丘。その雄大な景色は、自然の作り上げた造形美として見るものを圧倒させる。
 風によってできる砂の模様「風紋」や「砂簾(されん)」が美しい。風紋は、別名「砂のさざなみ」と呼ばれ、5〜6mの風が吹くと現れる。砂丘を代表する絶景だ。砂簾は、砂粒が砂丘の急斜面を滑り落ち、その形が遠くから見ると「すだれ」のようであることから名づけられた。また、鳥取砂丘独特の起伏のある地形、「スリバチ」と呼ばれる凹地も見られる。
 鳥取砂丘は、四季を通じて様々な姿を見せてくれる。夏は夜の日本海に浮かぶ「漁り火」が幻想的。冬には雪に覆われた雪景色が美しい。
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2007/1/12


江戸簾 Edosudare Edo Sudare Blinds

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 江戸簾(すだれ)は、竹などの天然素材を生かしたところが特色の伝統工芸品である。
 簾は平安時代、宮廷で用いられていたことが「枕草子」から知られている。主な技術は江戸時代前期に確立したと言われ、専門の御簾師もいたという。
 浮世絵の代表的絵師、喜多川歌麿(1753〜1806)の作品である「百科園涼み」「簾ごし美人図」「風俗三段娘」などにもしばしば登場しており、江戸時代には日常的に使用されていた。
 江戸簾の特色は、竹、萩、御業、蒲、よし、などの天然素材の味わいをそのまま生かしているところにある。最も多く利用されている竹は、肉質が固くしまっていて色艶が良い秋の彼岸から春の彼岸までの間に採取する。
 江戸簾は、現代でも粋な室内装飾品として活用されており、夏の風情を彩る工芸品である。
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2006/12/17


大阪金剛簾 Osaka-kongou-sudare Osaka Kongo Bamboo Blinds

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 簾(すだれ)の起源は、平安時代に遡る。万葉集の歌の中にも簾が登場している。宮中での間仕切りや、飾りに使用されていた御簾(みす)というものが、現在の簾の原型と言われている。
 大阪での簾作りは、明暦元年(1655年)頃に、新堂村(今の富田林市若松町)で始まったとされている。
 金剛山の麓に自生する良質な竹を用いて、現在の産地が形成された。
 天然の真竹を使い、製造工程は大きく、「竹ひご作り」「編み上げ」「仕上げ」に分かれる。手作業で行われる理由は、自然の竹は色合い、節の間隔がそれぞれ違い、それを美しく仕上げるには、竹の微妙な違いを判別するために、人の目が必要とされるからだ。
 情緒、風格、機能を兼ね揃えた大阪金剛簾は現在でも室内の日よけや、仕切りとして用いられている。
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