両部大経感得図 Ryoubudaikyou-kantokuzu
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両部大経感得図は、保延二(1136)年に制作された、藤原宗弘(ふじわらのむねひろ)の作品です。縦179×横143cmの大きさで、素材は絹地を使用し、絹本著色(けんぽんちゃくしょく)という技法で描かれています。
両部とは、「大日経(だいにちきょう)」と「金剛頂経(こんごうちょうきょう)」のことを指します。両部大経感得図では、真言宗の祖師である善無畏(ぜんむい)や、龍猛(りゅうみょう)が両部を手にする場面が描かれています。また、本作品に、五重塔など、日本の景観が描かれているのは、制作者の藤原宗弘が、インドの風景を知らなかったためであると考えられています。
平安時代に作成された作品では、大きな破損もなく、制作年、制作者が共に判明している珍しい作品だといえます。
もともとは、奈良県天理市の内山永久寺にありましたが、明治の廃仏毀釈により同寺は廃寺となり、現在は大阪市都島区にある藤田美術館に収蔵されています。
両部とは、「大日経(だいにちきょう)」と「金剛頂経(こんごうちょうきょう)」のことを指します。両部大経感得図では、真言宗の祖師である善無畏(ぜんむい)や、龍猛(りゅうみょう)が両部を手にする場面が描かれています。また、本作品に、五重塔など、日本の景観が描かれているのは、制作者の藤原宗弘が、インドの風景を知らなかったためであると考えられています。
平安時代に作成された作品では、大きな破損もなく、制作年、制作者が共に判明している珍しい作品だといえます。
もともとは、奈良県天理市の内山永久寺にありましたが、明治の廃仏毀釈により同寺は廃寺となり、現在は大阪市都島区にある藤田美術館に収蔵されています。
- 住所
- 534-0026 大阪市都島区網島町10番32号
- 名前
- 国宝 両部大経感得図(藤田美術館所蔵)
- 電話
- 06-6351-0582
- HP
- http://www.city.okayama.okayama.jp/museum/fujita/