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2007/11/12


雪野寺(龍王寺) Yukino-dera(ryuuou-ji) Yukinodera (Ryuoji Temple)

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 雪野寺(ゆきのでら)は、滋賀県蒲生郡竜王町川守にある天台宗の寺である。本尊は、薬師如来。
 標高308mの雪野山麓に存在する、奈良時代中期に行基が雪野寺という名称で創建した寺であるが、度重なる火災で焼失し、平安時代に龍王寺(りゅうおうじ)に改称して再興された。
 龍王寺が正しいが、今でも雪野寺や野寺などと呼ばれている。
 この寺の梵鐘は、古くから「野寺の鐘」として親しまれており、大蛇であった美女の伝説が残っている。鐘は、本尊の左右脇段の十二神将立像と共に、国の重要文化財に指定されている。
 毎年、旧暦の仲秋の名月である8月15日には、ぜんそくによく効くといわれる「へちまのお加持」が行われている。
 雪野寺は、多くの参拝客が訪れる篤く崇敬されている寺院である。
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2007/9/13


神寺不動尊 松景院 Kamitera-fudou-son Shoukei-in Kamitera Fudoson Shokeiin Temple

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 神寺不動尊・松景院(かみてらふどうそん・しょうけいいん)は真言宗のお寺で、天正一九(1591)年、実恵法印(じつえほういん)によって開山された。
 当時この辺りは田尻川と美女川に挟まれ、梅の古木が混ざった松林が茂っていた。さらに川端にある芽を竹に見立て「松竹梅茂る目出たき処、ここに厄除開運の寺を建てん」との願いにより、「梅光山松景院」の名が付けられたと伝えられている。
 開山以来、ここでは神仏習合の修験道の作法を修行するため「神寺」と呼ばれていた。明治時代に行われた廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)を免れ、神仏習合の信仰を今に伝える珍しい寺である。
 本尊である神寺不動尊は高さが約七メートル、重さ四〇トンを誇る規模である。二一万枚の護摩修行における護摩の木を、二一日間の断食修行でお焚き上げし、その灰を混ぜて造られたもので、世界でも類をみない大きさである。
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2007/6/21


能面 万媚 Noumen Manbi Noh Mask Manbi

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 万媚(まんび)は能楽に用いる面のひとつで、若い女性の色っぽさ、なまめかしさを表現している。
 万媚とは「百の媚に勝る」という意味があり、艶やかな中にも目元や口元に媚びを表現している。
 目が切れて長く、口が少し突き出しているが小さいため、正面から見ると美しい女性だが、少し面を上げるとかわいらしい笑顔、少し下に傾けると、不適な笑みをたたえる女性にも見え、陰影を使いたくみに表現を使い分けられる能面である。
 能「紅葉狩」では、若い美女の宴に参加した平維茂が、酒と美女の舞に酔い眠ってしまうが、夢の中で八幡宮の神からの「美女に化けた鬼を退治せよ」とお告げ受け鬼を退治する。この美女役の面として、万媚を使う。他にも「熊野」「殺生石」では鬼女の化ける若い女として使われる。
 万媚は、大人の女性の艶っぽさと、あどけない少女のようなかわいらしさをあわせ持った、不思議で魅力的な面である。
 
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2007/6/8


能面 小面 Noumen Koomote Noh Mask Ko-omote

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 能面(のうめん)とは、能楽に用いる仮面である。
 小面(こおもて)は、若い女性を表し、可憐で優しい純真な美女の面である。能面の中でも代表的な面とされている。
 「小」は可愛らしい、若くて美しいという意味で、最も若い女の面である。
 女面は中間表情といって、喜怒哀楽が定まらず微妙な動きで様々な変化が見られる。
 ふっくらとした頬と上がり気味の口元を持つ小面は、可憐さと初々しさをそなえている、およそ16から20歳ほどの娘である。
 能にすっかり陶酔した豊臣秀吉が龍右エ門に打たせたと伝えられている名物に「花月雪」の三面の小面があり、現在花は三井家が、雪は京都の金剛家が所有しており、月は行方不明となっている。
 小面は、「東北」「井筒」「半蔀」「紅葉狩」「熊野」などに使用される、可憐な若い美女の能面である。
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能面 若女 Noumen Wakaonna Noh Mask Waka-onna

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 能面(のうめん)とは、能楽に用いる仮面である。
 若女(わかおんな)は、小面よりも額が広く、顎が狭いのが特徴の、知的な若い女性を表現した面である。女面の中でも品位のある面とされている。
 小面よりやや年上で、小面の可憐さと増女の品位と理知の中間を表現した面といわれている。
 かわいらしいだけではなく、女として洗練されてきた大人と考えられ、豊かな頬、つややかな肌、柔らかな唇、ふっくらとしたあご、切れ長の目、整った鼻などが、曖昧な表情を生み出す。
 同様の用途の面に「小面」「孫次郎」「節木増」があり、華やいだ雰囲気の面となっている。
 若女は、「松風」「熊野」「野宮」「井筒」「千手」などに使用される、20歳過ぎぐらいの端麗な美女の能面である。
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能面 老女 Noumen Roujo Noh Mask Rojo

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 能面(のうめん)とは、能楽に用いる仮面である。
 老女(ろうじょ)は、老女小町(ろうじょこまち)とも言い、絶世の美女と世に広くうたわれた、小野小町の老残の姿であるといわれている。
 老齢ではあるが、霊的なものを感じる中にも、上品な気品や美しさをもち、内面の美しさをも描いた奥深い面である。
 年老いた女面であるが、細部は他の女面とほとんど同じで、痩せた感じはあるものの皺はなく、静かな表情をうかべた面となっているのが面白い。
 老女は、「卒塔婆小町」や「檜垣」「姨捨」や、小町の晩年を表わした「関寺小町」「鸚鵡小町」などに使用される、老いた美女・小野小町をモデルとした能面である。
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2007/6/7


能面 泥眼 Noumen Deigan Noh Mask Deigan

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 能面の泥眼(でいがん)は、能「海士」のような神霊の役の面として考案されたが、後に能「葵上」など怨霊の役にも使われるようになった能面である。
 「泥眼」の名は、目に金泥が塗られているところからの命名である。目や歯に金が入れられることはしばしばあるが、現世を超越した存在を意味するという。
 「葵の上」では、前ジテである六条御息所の生霊が嫉妬に狂う心とそれを鎮めようとする複雑な心情を、この能面で表現する。ほつれ髪が顔にかかり、口は物言いたげにわずかに開き、眼には哀しげな表情が宿っている。品の良い美女の、恨みと救いを求める様を見事に表現した能面だ。
 「泥眼」は、怖さと品格を兼ね揃える妖気漂う面である。
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2007/5/9


多鯰ヶ池 Tanegaike Tanegaike Pond

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 鳥取県の鳥取砂丘の南側にある周囲3.37キロ、最大深度17.3mの堰止池。堰止池とは、砂丘の砂や川の堆積作用などにより、谷や川が堰き止められてできた池のことである。
 蛇の化身の美女伝説「お種の伝説」が残る神秘的な池だ。昔、国府町に住んでいた裕福な長者のもとに雇い入れられた使用人「お種」が実は蛇の化身であり、毎夜蛇体になっては多鯰ヶ池にある柿の木から柿を取っては使用人仲間に振舞っていたというもの。ある日正体を知られてからはその夜限りで長者のもとを去り、鯰ヶ池の主になってしまったそうだ。
 鯰ヶ池では、6月には睡蓮の花が咲き乱れる。お種の生まれ変わりかと思わせるような白く可憐な花だ。また、この池はバス釣りスポットとしても有名で、釣り愛好者達で賑わいを見せる。
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