NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/12/14


袱紗 Fukusa Fukusa

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 袱紗(ふくさ)とは、儀礼的な贈答のときに、贈り物の上にかける、絹布で作られた正方形の布のこと。
 もともとは貴重品の納められた箱物の上に塵よけとしてかけられていたものだが、現在では冠婚葬祭などの儀礼的な贈答に欠かすことができないものとなっている。
 江戸時代に贈り物の習慣が盛んになると、飾り裂として美的要素が加わり、贈り主の贈る心を込めた絵柄が次々と作られた。冠婚葬祭別の贈る目的に相応しい意匠模様を工夫し、松竹梅や鶴、おしどり、高砂や鳳凰、宝船、日の出などをモチーフにしたという。
 家紋を表とし、絵柄を裏とするのが正式な形だが、現在では絵柄を省略した紋のみの袱紗が一般的によく使われている。
 袱紗は、礼を重んじる日本ならではの美しい風習であり、いつまでも伝えていきたい日本の美の集大成である。
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2007/11/15


吉田啓子 Yoshida Keiko Keiko Yoshida

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 浅草・鷲(おおとり)神社の酉の市のみで販売される縁起物の宝船熊手の製造販売「よし田」(台東区千束)大女将。大正一〇(1921)年生まれ。日本職人名工会認定者。
 「よし田」は現在、昔ながらの手法で宝船熊手を作り続けている唯一の店で、吉田啓子(よしだけいこ)さんは江戸時代から伝わる代々の技法を受け継ぐ職人である。鳶職であった夫が始めた宝船熊手の製造を内職のつもりで手伝ったことが職人となるきっかけ。夫が亡くなって以降は、「よし田」の女将として製造販売を取り仕切ってきた。
 「よし田」の宝船熊手は竹と紙という天然素材だけを使ったもので、竹割り、下絵の型抜き、色つけ、面相(顔描き)、外塗り、刺し込みなどすべて手仕事で行われている。この技法は、現在の女将で長女の吉田京子さんが受け継いでいる。
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宝船熊手 Takarabune-kumade Takarabune-kumade (Treasure Ship Rakes)

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 毎年一一月に催される酉の市。その発祥の地とされる浅草・鷲(おおとり)神社の酉の市だけで販売される縁起物が宝船熊手だ。製造販売している店は現在、浅草「よし田」のみ。サイズは二寸から一尺三寸まであり、酉の市が終わった日から一年かけて作られる。
 型で切り抜いた紙に線を描き、絵の具で彩色。面相(顔描き)をすませた人形を宝船に刺し込み、全体のバランスを整えれば完成。特に難しいのが表情を描き分けなければいけない面相だ。この手描きの手法は江戸時代から代々受け継がれてきたもの。現在は「よし田」大女将の吉田啓子さん、長女の京子さんが継承している。
 七福神や財宝、鯛などが鮮やかに彩られ、注連縄の先端を船の舳先に似せて熊手全体が宝船に見立てられているのが特徴。全体に赤い色を使っていることから「赤物」と呼ばれている。鷲神社の酉の市で最も人気の高い縁起物のひとつである。
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2007/8/10


七福神 Shichifukujin The Seven Gods of Fortune

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 「七福神(しちふくじん)」は、福をもたらすとして日本で信仰されている七柱の神で、一般には恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁才天、福禄寿、寿老人、布袋の七神とされている。
 時代によってこの顔ぶれに異同があり、元は福神の一員であった猩猩、稲荷が外れたのは、人間の姿ではなかったためと言われている。
 六神でもなく八神でもなく、七神にこだわったのは、仏教経典の「七難即滅七福即生」、中国の「竹林の七賢」にちなんだとされている。
 おめでたい存在とされ、七福神めぐりが行われたり、正月に枕の下に七福神の乗った宝船の絵を入れておくと良い初夢が見られるなどの言い伝えがある。
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2007/5/31


紅葉川渓谷 Momiji-gawa-kyoukoku Momiji River Valley

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 山形県山形市の北東にある「面白山」にある渓谷。
 四季折々の自然を満喫できるハイキングコースとして整備され観光客で賑わう。
 特に10月下旬から11月中旬にかけて、紅葉川の名の由来となっている「紅葉」は見ごたえたっぷりである。
 コースは2キロの長さを、ゆっくりと歩いて40分ほど。渓谷に流れ落ちる「藤花の滝」「幻竜の滝」などの「滝」が、随所に見られる。また、渓谷ならではの大きな「岩」が転がり、「鯨岩」「宝船」などの名が付けられ、奇形な岩もたくさんある。
 川の所々は、幅が大きくなったり、また岩と岩の細い間を通り抜けたりと、川の表情が変化し、訪れる人達を楽しませてくれる。
 写真家たちにも非常に人気がある場所である。
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2007/5/7


フラフ Furafu Furafu

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 高知では、端午の節句に鯉のぼりや幟(のぼり)とともに「フラフ」と呼ばれる大旗を揚げて祝う。
 「フラフ」とは、旗の意味であるオランダ語の「VLAG(フラフ)」という呼び名が語源であるといわれる。
 フラフは全工程が手作りで作られ、大きさは大きい物で、縦約4メートル×横約7メートル、小さい物でも縦約2メートル×横約3メートルあり、実に豪快で美しい。
 絵は、おとぎ話の金太郎、桃太郎などの元気のよい男の子を描いたものや太閤秀吉や川中島の決戦などの勇ましい武者絵、七福神や宝船などのおめでたい図柄などがあり、いずれも、親や親族からの贈り物として活躍し、五月晴れの土佐路を豪快に賑わせている。
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2007/1/28


三崎の大漁旗 Misaki-no-tairyouhata Fisherman's Big Catch Banners of Misaki

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 三崎の大漁旗とは、神奈川県三浦市三崎で作られる名産品である。
 三崎の大漁旗は、神奈川の名産百選の一つに選ばれている。全国でも作っている所は少なく、神奈川では僅かに残るのみである。
 大漁旗は、元来沖の漁船から港で待つ家族や仲間に、いち早く大漁の報らせを伝える信号旗の役目を持つものであった。
 三崎においてはまぐろ漁の本拠地として、明治のはじめから手作りで生産されてきた。
 本来新造船祝いに作られるものだが、最近では結婚式、子供の誕生、開店など様々な祝い事に使われる。柄は、鶴・亀・鯛・富士山・宝船・えびす大黒など、おめでたいものが多い。
 三崎の大漁旗は、魅力的な海のアートであり、漁師たちの魂の旗でもある。
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