NIPPON Kichi - 日本吉

記事数6件: 1~6 件表示          

2007/9/28


大内塗 Oouchi-nuri Ouchi Lacquer Ware

Jp En

 大内塗(おおうちぬり)は、山口県山口市に伝わる工芸品で、国の伝統工芸品に指定されている。
 室町時代に、現在の山口県のあたりで力のあった大内氏が、朝鮮や明との貿易を進めるにあたって、重要な輸出品として奨励したのが始まりと言われている。
 渋い大内朱の地塗りの上に、黄緑色の彩漆で秋の草を描き、雲の形を描き入れ、家紋の大内菱を金箔で貼り付けた独特の文様が特徴とされる。
 主に、椀や盆、花器、大内人形などが作られており、中でも大内人形は、24代大内弘世が京を偲んで寂しがる夫人を慰めるために、京から呼び寄せた人形師に作らせたといわれ、その愛らしい表情の人形は夫婦円満を願う人々に喜ばれている。
 大内塗は、匠の技術を現在に受け継ぐ、高級感溢れる伝統工芸品である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/6/1


瑞雲山大寧寺 Zuiunzan-taineiji Zuiunzan Taineiji Temple

Jp En

 大寧寺は、山口県長門市深川湯本にある、「西の高野山」とも呼ばれる曹洞宗の寺院、山号を瑞雲山と称す。
 1410(応永十七)年、周防・長門の守護大名大内氏の支族の鷲頭氏が創建したと伝えられ、西の学府として栄えた。
 1551(天文二十)年に家臣の陶晴賢の謀反に遭い、大内氏31代義隆がここで自刃し、堂宇を焼失した。現在の建物は毛利元就が再建したもの。
 境内にある盤石橋は、防長三奇橋のひとつに挙げられ、大小の石を組合わせた橋梁、橋脚の造形は素晴らしい。
 また、春には桜、秋には紅葉によって、賑わいを見せる。11月中は夜間にライトアップされ、昼間とは違う姿を見せてくれる。
 大寧寺は四季折々の変化を感じることの出来る古刹である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/5/23


瑠璃光寺五重塔 Rurikouji-gojuunotou 

Jp

 瑠璃光寺の前庭に位置する国宝・五重塔は、時の将軍・足利義満と戦って戦死した大内義弘の霊を弔うため、義弘の弟・盛見が建てたものである。
 室町時代中期におけるすぐれた建築の一つであるとともに、大内氏隆盛時の文化を示す遺構として意義深いものとされ、明治36年に国宝に指定された。
 塔の高さは31.2メートルで、屋根は檜皮葺となっている。 2層には手すりがあるが3層以上にはないことや、初層内にある、仏をまつる場所「須弥壇」が円形であるなどの特徴がみられる。
 背景に山が迫り、桜や紅葉、雪景色の映える姿は、全国でも最も美しい五重塔といわれている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




一の坂川 Ichinosaka-gawa The Ichinosaka River

Jp En

 「一の坂川(いちのさかがわ)」は、山口市街の中央を流れる美しい川である。大内二四代弘世が、京都を模した都づくりの一環として、鴨川に見立てた川である。
 付近には今もなお古い町並みが残っており、その屋根越しには八坂神社の赤い鳥居や瑠璃光寺五重塔を望むことが出来る。
 洪水など自然災害に対して安全であるように改修工事も進められていたが、川沿いにある桜並木や町並みのため、川を広げたり深く掘ることが出来ず、上流に一の坂ダムを作り水を少しずつ流すことにした。
 春には桜が一斉に咲き誇り、初夏にはホタルが舞うなど、四季折々にロマンチックな風情が楽しめる。
 毎年秋には、民家などを開放して「お宝」を展示、近隣が町ごと美術館になる「アートふる山口」の舞台にもなっている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/4/9


山口祇園祭 Yamaguchi-Gionsai 

Jp

 山口祇園祭は、山口県山口市で毎年7月20日から27日まで行われる八坂神社の祭事である。
 応安二(1369)年、大内弘世が京都から勧請した、八坂神社の例祭として今日まで伝わる。
 初日は室町時代から残り、県の無形民俗文化財に指定されている古式の鷺舞神事により幕を開ける。
 その後、裸坊による八角、六角、四角の、三基の神輿の練り歩きの御神幸が行われ、祇園囃と共に山車が引かれる。
 中日には、多くの参加者が集う市民総踊りが開かれる。最終日は、御旅所から神輿を戻す御還幸が行われ、近年は女神輿が参加して賑わいを増す。
 夏の夜を彩る山口市最大の祭りとして、市民に親しまれている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




山口七夕ちょうちんまつり Yamaguchi-Tanabata-Chouchin-matsuri 

Jp

 山口七夕ちょうちんまつりは、毎年8月6日、7日に行われる祭である。
 室町時代、中国地方を支配していた大内盛見が、父母の冥福を祈り、笹竹の上に高灯籠を灯したのが始まりとされる。後に庶民に広まり、お盆の行事として、手軽な提灯を用いて行われるようになった。
 現在は、市内中心部の商店街など各所に笹竹と紅提灯が飾られ、昼には短冊が、夜には紅提灯が灯され、光の隧道を作り出す。
 文字を描くすだれ提灯や提灯神輿などの他に、総踊りなどの多彩なイベントも行われる。
 10万個の提灯が灯る、日本三大火祭りの一つとして多くの観光客を呼ぶ、山口の夏の風物詩である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数6件: 1~6 件表示          
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter