NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/19


縄状玄武岩 Nawa-jou-genbu-gan Ropy Pahoehoe

Jp En

 縄状玄武岩(なわじょうげんぶがん)は、鹿児島県指宿市開聞十町にある珍しい岩である。県の天然記念物に指定されている。
 紀元前500年頃の開聞岳の大爆発の時に出来たもので、開聞岳噴火口から暗黒色・暗灰色の半流動体の溶岩が、噴火とともに花瀬(はなぜ)から田崎海岸一体に延々とつながって流れ出したものとされる。
 縄状溶岩は、粘性の小さな玄武岩質溶岩で、なめらかで波状、縄状の表面をもつ。
 玄武岩は、ガラスの主成分でもある二酸化ケイ素の含有量が比較的少なく流動性に富んでいる。そのため、地表に流れ出た際に、障害物があるとうねうねと曲がったり、縄状にねじれたりして、ユニークな自然地形を形成する。
 縄状玄武岩は、火山と大地の活動を知ることができる大変貴重な溶岩である。
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2007/3/6


三郎岩 Saburou-iwa 

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 三郎岩は島根県の隠岐諸島、中ノ島北部に位置する奇岩である。
 隠岐諸島、島前三島と呼ばれる知夫里島、中ノ島、西ノ島周辺は奇岩、巨岩が連なる景勝地であり、三郎岩は中ノ島の北東部に位置する三つの奇岩のことである。
 玄武岩が海水により浸食されて現在の形となったもので、江戸時代の地誌「隠州記」の海士村の条に三郎岩の記述があり、古くから知られた景観であることがうかがえる。
 隠岐航路のフェリーか、中ノ島発の遊覧船発の遊覧船からその姿を見ることが出来る。
 海中に屹立する巨岩だが、大、中、小と大きさを変えながら兄弟のように一列に並ぶ姿はどこか微笑ましい。
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2007/3/5


塩俵断崖 Shiodawara-dangai 

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 塩俵断崖は、約二千五百万年〜約二百万年前に平戸層群(約千五百万年前)の上に松浦玄武岩(約八百万年前)が重なった溶岩台地。正式には、塩俵柱状節理という。
 柱状節理は、溶岩流が厚い部分に発達する場合が多く、玄武岩の柱はほぼ垂直で、さらに水平に亀裂が生じてくる。当地の姿や断面五〜七角形の蜂の巣状の俵を重ねた様は、これらを物語るものである。
 本節理は県内でも代表的なもので、南北に約五百メートルの長さと海面から約二十メートルの高さの規模をもつ。
 玄武岩が吹き出し冷えてできた柱状の六角形の岩が天を目指してそそり立つ断崖は、一種異様で荘厳な感じを醸し出している。
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鬼岳 Oni-dake 

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 五島市の市街地の南側には溶岩台地が広がり、その中央部に鬼岳(標高315メートル)や火ノ岳(標高314メートル)が円みを帯びた頂きをもってそびえている。
 いずれも玄武岩質の岩滓の噴出により形成された噴石丘であり、火山体の底面積に比べ、大きな火口を持つ火山で、臼状火山に分類される。
 鬼岳が属する鬼岳火山群は、今から300万年前に噴火し、西洋の楯を伏せたような、なだらかな台地を造り上げた楯状火山(アスピーテ)の上に、更に5万年前、第二次の噴火によって臼のような形をした臼状火山(ホマーテ)が重なりできたもので、シンダーコンと言われる。
 この火山群は、鬼岳のほか、火岳、城岳、箕岳、臼岳の5つの火山から形成され、噴火口からはペレーの涙と呼ばれる珍しい火山涙が産出しており、県の天然記念物に指定されている。
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2007/2/23


玄武洞 Genbu-dou 

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 日本列島が弓状の形を取ったのは今からおよそ500万年前。その頃はまだユーラシア大陸と陸続きであった。その後、火山の噴火による地殻変動があり、氷河時代には地形の変化が起こった。約1万3千年前には大陸から離れ、現在の姿の日本列島ができたという。
 その後も日本は火山の噴火により激しい地殻変動が起こったが、兵庫県の但馬地方は、地殻変動の拠点のひとつであった。中国地方を東西に走る山脈の噴火活動により様々な奇岩・景勝が形づくられたのである。兵庫県豊岡市にある鍾乳洞「玄武洞」もそのひとつ。160万年前に起こった火山活動で流れ出した溶岩が冷え固まるときに規則正しい綺麗な割れ目ができたと言われ、間近で見る岩肌は迫力満点だ。国の天然記念物に指定されている。
 玄武洞は、地球科学の歴史を偲ぶことのできる、日本を代表する神秘の造形物だ。
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2006/12/20


七ツ釜 Nanatsugama The Nanatsugama Caves

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 佐賀県の東松浦半島は、玄武岩の断崖絶壁に、玄界灘の荒波によって浸食されてできた7つの巨大な海食洞がある。窯のような洞であることから「七つ釜」と呼ばれる。国の天然記念物にも指定されている。
 最大の洞は間口、高さともにおよそ5メートル、奥行きが110メートル以上もあるという。
 岸壁に叩きつけられ出来る白い泡と、岩に植生する鮮やかな緑の色の対比が大変見事だ。
 遊歩道を歩いていくと、玄武岩の柱状節理(ちゅうじょうせつり)とともに、東松浦半島の雄大な絶景を一望できる。
 洞窟内を見学するには観光遊覧船が出ているので、利用してみるのもいい。
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