NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/5


信州そば切包丁 黒打ち仕上げ Shinsyu-sobakiriboucyou Kurouchi-shiage Shinshu Soba Knife Kurouchi-shiage

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 蕎麦好きも極まってくると、お店に食べに行くだけでは飽きたらず、やはり自分で打ちたくなってくるものだろう。
 打ち立ての蕎麦の香り、歯ざわり、のどごしは、日本人だけが知っている至福の世界。その瞬間に出会うため、心と魂を込めながら自分で蕎麦を打ってみたい。そう思い立ったら、やはり使ってみたいのが、職人が鍛えた本格的なそば切り包丁である。
 信州の工房で鍛え上げられた黒打ち仕上げは、表面の黒い部分を残して、刃の部分だけを研いだもの。鋼は安来鋼白紙、麺を細く切るのに適した片刃。650gの重量があり、押切りがしやすい。価格は抑えているが、プロでも使える本格派である。
 台所に、こんな「道具」をさりげなく置いておきたい。
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2007/5/21


鋸(のこぎり) Nokogiri 

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 鋸は大工道具の中でも最もポピュラーな存在だが、その分歴史も古く、日本においては古墳時代の遺跡から、鋸と思われるものが出土している。
 大きく分けて、両刃鋸と片刃鋸の二種類があり、それぞれに縦挽きと横挽きの二種類の刃形状がある。
 刃はそれぞれの突起が若干、外側に曲がっている。
 これは、『あさり』と呼ばれるもので、引いて木材を切った際、その外側に曲がっている分、切り口は広めに削られる。これにより、刃と木材との抵抗を減らし、より切削作業をスムーズにすることが出来るようになっている。
 古代から現代まで使い続けられてきた道具の進化の一端でもある。
 他の大工道具と同じく、鋸もまた日本の歴史に深くかかわる建造物などを数多く生み出してきた。
 引いては削り、押してはまた引く。その動作は、1000年以上の時を経ようと、変わらない。
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2007/4/27


土佐打ち刃物 Tosa-utihamono 

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 土佐の地で発祥した土佐打ち刃物(とさうちはもの)には、400年にも及ぶ歴史がある。
 高知は高温多雨な土地柄良木に恵まれ、昔から全国に多くの木材を搬出してきた。その木材の伐採に古くから打ち刃物が造られ、使用されてきたという歴史がある。
 土佐打刃物としての本格的な始まりは江戸時代からで、土佐藩の財政難による元和(げんな)改革から始まった。
 土佐藩の家老野中兼山が進める農業、山林収益策によって木材の伐採や新田開発が活性化していき、これに伴い農業、林業用の打刃物の需要も大幅に伸び、品質や技術が飛躍的に向上した。 
 こうして時代の流れにあわせて発展を続けてきた土佐打ち刃物は、多少の機械化は取り入れられたものの、伝統的な鍛造技術は今も変わらず江戸時代より受け継がれている。
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2006/12/18


握り鋏 Nigiri-basami Nigiri-basami Japanese style scissors

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 鋏(はさみ)は、洋ばさみと和ばさみに大別される。一般的に和ばさみは「握りばさみ」のことをいう。日常的なことの大半は洋ばさみが使われるが、裁縫に関しては握りばさみに軍配が上がる。開いた状態なので、糸を切るのも一度の作業で済むからだ。先を使って細かい作業ができる点も、裁縫向きだ。
 江戸時代創業の「うぶけや」は、二百二十年以上の歴史をもつ打刃物の専門店。屋号は屋号のうぶけやは「うぶ毛も剃れる(包丁・かみそり)、抜ける(毛抜)、切れる(はさみ)」ところから命名。江戸の粋な衆が愛用したという毛抜きはもとより、握りばさみも高く評価され、親子何代にもわたるファンもいる。
 鋼(はがね)を使った握りばさみは、打ち物でつくられ、型抜きの安価のものとはまったく別物。手に収まりがよく、少しの力で糸を切ることができる。しかも切り口はシャープだ。その切れ味が持続するのは、良質な鋼を使っているからである。
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2006/11/29


うヴェや Uveya Uveya

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 「うヴェや」は、オリジナルのイラストを切り絵にした、灯りや紙細工を制作する工房。制作を一手に引き受けている兵頭明日(ひょうどうあすみ)さんは、1977年生まれの新進気鋭の現代作家である。
 童話の世界を彷彿とさせる幻想的な切り絵カード。和紙とケント紙で作られた紙細工の行灯。そのどれもが、どこか懐かしさを感じさせる、ほのぼのとした作風に仕上がっている。
 紙行灯は繊細な切り絵がほのかな光に浮かび上がり、幻想的で夢のある空間を作り出す。じっと眺めているだけで、張りつめた気持ちもやさしく解きほぐしてくれそうだ。光源はレトロな丸電球。火を使わないので安全。プレゼントにもぴったりだ。
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