NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/14


門川町 中山神社大祭 Kadogawa-cho Nakayama-jinja-taisai The Grand Festival at Nakayama Shrine in Kadogawa

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 中山神社は門川町(かどがわちょう)にあり、天安元(857)年、文徳天皇の時代に出雲大社から分霊したといわれる。
 この神社は大己貴命(おおあなむちのみこと)など四神を祀っている。大己貴命は大国主神(おおくにぬしのかみ)のことで、色好みの一面を持った神様で知られる。その昔、狭い参道で若い男女がすれ違うと恋が芽ばえると言われ、縁結びで有名になった。
 縁結びのご利益のほか、商売繁盛でも知られ、特に一月七日におこなわれる大祭では、年男や厄年を迎えた男の人などが、白鉢巻きに白足袋のふんどし姿で大きな掛け声を上げて、境内までの石段を一気に駆け上がる「裸まつり」が有名である。男たちは寒さの中、境内で冷水を頭から浴びて身を清め、家内安全や無病息災などを祈願する。
 昔から、男はふんどし姿、女は腰巻きで参拝していたといわれており、「中山さんは、良い神よ 着物がなければ、裸で良い 草履がなけりゃ、裸足で良い」という歌が残されている。
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2007/8/31


恋路ケ浜 Koiji-ga-hama 

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 恋路ケ浜(こいじがはま)は、伊良湖岬灯台から日出の石門(ひいのせきもん)までの約1キロメートルの海浜をいう。太平洋の荒波を受けて湾曲する美しい砂浜である。
 この浜には男女の恋の伝説が語り継がれている。昔、男女が恋ゆえに都を追われ、この半島に移り住んだ。男は弁財ケ浜に、女は恋路ケ浜に人目をさけて住むことを余儀なくされた。ふたりは逢瀬もままならないまま病に倒れ、お互いの名前を呼びながら亡くなったが、その女の心は女貝に、男の心はミル貝になったと伝えられている。この伝説が恋路ケ浜の名前の由来となる。
 そんな詩情あふれる恋路ヶ浜につづく沖合いに「日出の石門」が浮かぶ。この石門は、太平洋の荒波に侵食され、真ん中に見事な穴が空いており、沖の石門、岸の石門と、合わせてふたつある。その名のとおり、日の出のときに美しい光景を見せてくれる。
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2007/8/23


恋の水神社 Koi-no-mizu-jinja 

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 知多半島のほぼ中心にある美浜町に、縁結びの神様として知られている恋の水神社(こいのみずじんじゃ)がある。美都波能女之命(みずはのめのみこと)が祀られている。
 もともと延命長寿に効く神水とされていたが、悲恋物語によって縁結びに御利益があるといわれるようになった。
 平安時代末期に、桜町成範大納言の娘である桜姫が、恋人・青町の患う病に効く水があると聞き、桜姫はこの社を訪れたが、ついに水に辿りつけぬままに息絶えたという伝説がある。そのことから「恋の水神社」という名前が付けられた。
 境内の中心に、病気の中でも特に恋の病に効くといわれる「恋の水」が湧いている。紙コップに願い事を書き込み、そこに万病に効くという神水を半分ほど汲み、お供えするとご利益があるといわれている。
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2007/8/13


伊良湖岬 Irago-misaki 

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 伊良湖岬 (いらごみさき)は、太平洋と三河湾を望む渥美半島先端にある岬である。
 先端には紺碧の空間とのコントラストが印象的な、日本の灯台50選にも選ばれた白亜の灯台があり、付近を行き交う船の航行に重要な役目を果たしている。
 この灯台から日出の石門までの太平洋岸に面した約1kmに、数々の日本の百選(道・渚・白砂青松・音風景)に選ばれた「恋路が浜」という湾曲した美しい白砂浜がある。この恋路が浜には、その昔、許されぬ恋の逃避行を重ねてきた高貴な男女がここで力つき、貝になったという伝説が伝わっている。
 夕方になるとあざやかに空が染まり、灯台が光を灯しはじめると、辺りは幻燈的な美しさに包まれ、訪れた人々を魅了している。
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2007/5/31


能面 痩女 Noumen Yase-onnna Yase-onnna Noh Mask

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 能面は、日本の伝統芸能である能楽に用いられる、演者(シテ)がつける木製の仮面である。
 その種類は千差万別、役柄や演じられる場面において、それぞれ適切なものが使用される。
 大きく分けると鬼神・老人・男・女・霊の5種類に大別されるが、痩女は「霊」に区分される面である。
 やせこけた頬。大きく落ち込んだ眼窩。目はうつろで生気を失い、この世とあの世の狭間を行き来する存在。それでも唇には紅を引き、死んでもなお、恋の妄執に取り付かれる女の執念が、恐ろしいまでに彫りこまれている。しかし、同時に夫の帰りを待ちわびながらこの世を去った悲しみも表現され、その複雑な心情を巧みに表現したこの面に魅入られた能面製作者の中には、痩女を習作とする人もいる。
 その面持ちには、男と女の恋の"儚さ"に対する、古来からの美意識が表されているのかもしれない。
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2007/4/5


叶崎 Kanaezaki 

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 西の足摺岬といわれる(かなえざき)叶崎海岸は、陸地が海にせまり切りたった断崖が連なりできた見事な海蝕洞窟である。
 太平洋の荒波に岩礁が点在する姿、そして印象的な波の音は、古くから詩人の心をとらえ、野口雨情や吉井勇らが歌を寄せている。
 岩肌に深い緑に覆われた岬の先端に近くには、白亜の灯台が建ち、東に果てしなく広がる大海原、眼下に白く泡立つ岩礁。いかにも南国土佐にふさわしい、明るくひらけた景勝の岬である。
 またその名にちなみ、恋の成就を願うカップルのデートスポットでもある。
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2007/1/24


恋路海岸 Koiji-kaigan Koiji (Love-way) Beach

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 能登半島の海岸の中でも、内海の女性的な情景を醸し出しているのが恋路海岸。白い砂浜と奇妙な岩がコントラストをなす。
 そのロマンティックな海岸の名前には、逆に悲しい恋の物語が由来する。ある娘と青年が恋に落ちる。娘は夜、海岸に焚き火を起こし、青年はそれを目印にして娘と会った。二人は夜ごと逢瀬を重ねていたが、別の青年が嫉妬し、娘を閉じこめ、別の場所に焚き火を起こした。その火を目指した青年は深みにはまり命を落とした。娘も嘆き悲しみ、自ら海に身を投げた。
 現在、恋路海岸には、二人が仲良く座る像とハート型の幸せの鐘モニュメントが設置され、背後には真っ赤に塗られた鳥居と、さらに後方には弁天島が浮かぶ。青く澄んだ海、白い砂浜、赤い鳥居が美しい。
 毎年七月二七日には、恋路の火祭りが行われ、松明が夜の恋路海岸を赤く染める。
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2007/1/6


鬼の舌震 Oninoshitaburui Oni-No-Shitaburi

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 島根県奥出雲にある県立自然公園内の名勝天然記念物。
 名前の由来は、出雲風土記に阿伊の里の姫神に恋をした和仁(サメ)が日本海から夜な夜な通ってきたので、姫神は大岩で川をせきとめた。拒まれた和仁の恋は一層強いものになり、「和仁のしたぶる」が訛ったものだと言われている。
 斐伊川の支流大馬木川の中流部、約2キロにわたって広がるヤマタノオロチ伝説大渓谷。急流によって形成されたV字の渓谷には、姫神が作ったものだろうか、侵食された巨岩や奇岩が点在し、大自然の壮大さが実感できる。
 清流にしか生息しない「ヤマセミ」「カワガラス」の鳥類が見られ、魚類では「ハヤ」「ウグイ」などが生息する。
 特別天然記念物である「オオサンショウウオ」も住んでおり、また渓谷特有の変化に富んだ植生も見られる。
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