NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/4/22


アクリルのからくり人形 Akuriru-no-kawakuri-ningyou Acrylic Karakuri Doll

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 「からくり」は、機巧、絡繰、機関などと書かれるように、日本の伝統的な機械仕掛けのものを指し、特に江戸時代には、時計の歯車の技術を導入した精巧なからくり人形が作られた。
 その「からくり」の仕掛けをわかりやすく図示して世に公開したのが、土佐の郷士、細川半蔵である。この江戸時代の機械工学書『機功図彙(からくりずい)』は多くの職人が技術を発展させるきっかけになり、日本のロボット製造技術の原点ともいわれている。
 そして20世紀に誕生したアクリル樹脂。半蔵の「公開魂」は、この「からくり」を復元した大野勇太郎にも受け継がれ、アクリル製のからくり人形が誕生した。
 現在の最先端技術による透明な歯車の美しさ、それが組み合わさった姿、そして歯車の動く様子が見られるのがすばらしい。
 綺麗な着物を着た人形が美しくお茶を運んでくれる。そのこと自身がとてもエキサイトであるが、中味を知りたい。作りたい。そして仕掛けも綺麗に見せたい。
 そんな職人達の気持ちが日本の美意識を支えている。
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2008/3/21


ヒーブル・オンジェイ hiiburu onjei Ondrej Hybl

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 1977年生まれ。大蔵流狂言茂山千五郎家修業生。チェコ、パルドヴィッツェ出身。2000年、国立カレル大学大学院哲学部入学。2002年、国費留学生として同志社大学大学院国文科に入学。狂言師、茂山七五三氏に師事する。2005年、同大学修士課程修了後、大阪大学大学院文学研究科博士課程文化表現論に進学、在学中。同年EXPO2005国際博覧会において「チェコ共和国を代表しての働き・活躍」に対しチェコ政府代表より表彰される。
 日本の伝統芸能である狂言の世界に強い関心を持ち、チェコ人初の狂言修業生になったオンジェイさん。
 狂言は人を笑わせる技術だが、安売りの笑いではない、人に対して優しいユーモアなのだという。
 人が本気で笑う時、そこに国境はなくなる。狂言が世界遺産になったということは、この地球にいる人たち全てにとって貴重な財産だということ。狂言は日本の古い文化に強く繋がっていて、世界の人も豊かにする可能性がある。と氏は語る。
 
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2007/12/7


川尻筆 Kawajiri-fude 

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 天保九(1838)年、広島県川尻の菊谷三蔵(きくたにさんぞう)が、現在の兵庫県にあたる摂州の有馬から筆を仕入れ、寺子屋などで販売したのが「川尻筆(かわじりふで)」の始まりである。
 その後、筆を仕入れるだけでなく、この地で筆の製造を始めることを村人に呼びかけ、安政六(1859)年に初めて川尻筆がつくられた。川尻の上野八重吉(うえのやえきち)が有馬や松江から職人を呼び、初めての試みとして高品質の「ねりまぜ製法」、大量生産の「ぼんまぜ製法」を扱い、川尻筆の名は次第に全国に広まった。
 明治時代における学制の制定から筆の需要が高まり、さらに川尻筆墨株式会社の設立もあって、技術や経営でも発展し続けた。
 第二次大戦中に多くの職人を失ったうえ、戦後の学制の変更で学校習字が廃止され、生産が衰退したが、昭和四二(1967)年に「川尻毛筆事業共同組合」が設立、続いて昭和四六(1971)年には学校習字が復活した。平成三(1991)年に県の伝統的工芸品の指定を受け、川尻筆の伝統は今なお大事に受け継がれている。
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2007/2/19


棟方志功 Munakata Shikou 

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 1903年、青森県生まれ。日本を代表する板画家である。
 少年時代にフィンセント・ファン・ゴッホの絵画に出会って感動し、「わだば、ゴッホになる」と芸術家を目指す。
 24年、東京へ上京し、苦労しながら絵の勉強を続けた。28年、初の帝展入賞。以後、木版画に目覚め、版画を「板画」と称し、木版の特徴を生かした作品を一貫して作り続けた。
 56年、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に「湧然する女者達々」などを出品し、日本人として版画部門で初の国際版画大賞を受賞する。
 他に、スイス・ルガノ国際版画展優秀賞、サンパウロ・ピエンナーレ版画部門最高賞、紺綬褒章、文化勲章などを受賞している。
 75年9月、20世紀の美術を代表する世界的巨匠として、惜しまれながら亡くなった。
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2007/1/29


江里佐代子(人間国宝) Eri Sayoko Sayoko Eri (Living National Treasure)

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 截金(きりかね)師、工芸作家の江里佐代子氏は昭和二十(1945)年、京都生まれ。現在京都市左京区岡崎に位置する仏像制作工房「平安佛所」にて、大佛師(だいぶっし)である江里宗平、二代目・康慧とともに截金を行っている。
 截金とは切金とも書き、細金(ほそがね)と呼ばれることもある。純金箔やプラチナ箔を数枚焼き合わせ、厚みを持たせたものを細く線状、丸、三角などに切り、それを筆の先につけて貼りながら様々な紋様を描き出す技法で、主に仏像や仏画の装飾用として用いられている。
 氏は江里家に嫁いだ後初めて、截金を学んだという。寝る間を惜しんで修行し、髪の毛よりも細い金箔を自在に扱う技術と精神力を修得した。その文様は、人間技とは思えないほどの精緻かつ優美で、思わず息を呑むほどだ。
 平成二十(2002)年には截金で重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けた。
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