NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/2/12


三河花火 Mikawa-hanabi Mikawa Fireworks

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 愛知県岡崎市一帯に伝わる花火製作業。
 その歴史は、江戸時代の火薬の扱いからで、鉄砲鍛冶が発達したこの地、岡崎で火術が観賞用の花火に変化していったものである。
 1600年代、イギリスの国王から江戸将軍に花火と称するものが始めて日本に伝来。1613年8月6日の夜、江戸城二の丸2代将軍秀忠が国使歓迎の花火を打ち上げた。
 その後、たびたび花火の打ち上げが行なわれるが、当時の日本で技術が完成されるまで長年の時間がかかり、負傷者が続出、花火禁止令なるものが出されることも多かったという。
 三河花火の特徴として、水上花火である金魚花火が有名である。
 昭和23年に初めて観光祭りの一環として岡崎花火大会が行なわれ、現在まで続いている。
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2007/2/8


山内流 Yamanouchi-ryuu 

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大分県の臼杵市中津浦の海岸では、毎年8月、古流泳法「山内流」の水泳大会が行われる。百八十余年もつづく恒例行事だ。
 「山内流」の泳法は、江戸時代の文政五(1822)年、伊予(愛媛県)松山藩士山内久馬勝重が、臼杵藩士稲川冬吉に伝授したことに端を発するという。
 この泳法は、物を持って泳ぐのが最大の特徴。体を斜めにし、立ち泳ぎで泳ぐ。昔は、刀や鉄砲、弓、旗、槍などを持ちながら藩士たちが立って泳いだという。現在は、大きな旗を水面すれすれで振り回しながら泳ぐ「大旗振り」が、この水泳大会の目玉だ。
 「山内流」は、日本水泳連盟公認12流派のひとつとなり、伝統芸能として受け継がれている。現在は大分県の無形文化財にも指定されている。
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2007/1/25


手筒花火 Tezutu-hanabi Tezutsu Hanabi Fireworks

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 手筒花火とは、円筒形の手持ち噴出花火のことである。竹筒の中に黒色無煙火薬が仕込まれており、上部の開口部から燃焼噴出させるものである。
 直径約10センチ、長さは70〜80センチの青竹の節をくりぬき、周囲を麻縄で巻きつけた手筒を使用する。
 手筒花火の元は、戦国時代に通信連絡用に使用された「ノロシ」と思われる。鉄砲伝来と共に伝わった黒色火薬によって一段と進歩し、元禄十三(1700)年の頃には「大ノロシ」と称された。
 当時すでに煙だけでなく、花火として鑑賞に耐え得る形が出来上がっていたと考えられる。後に、五穀豊穣を願い手筒花火が祭礼に奉納されるようになった。
 手筒花火の噴き上げる巨大な火柱はスリルと迫力に満ち、音と光の浮世絵として、見る者を魅了してやまない。
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