NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/10/17


京唐紙 Kyou-karakami Kyokarakami

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 京唐紙(きょうからかみ)は襖に施される一種の版画で、桂離宮や寺院、茶室などで現在も使われている。用途によって多くの文様があり、それぞれに洗練された美しさを持つ。
 顔料に用いられるのは雲母(うんも)の粉末や絵の具で、最初に刷毛で「ふるい」という団扇(うちわ)の形をした道具に付ける。次に「ふるい」から版木に顔料をふるい落とすようにして付け、その上に和紙を置いて刷る。この作業を何回か繰り返して一枚が完成する。
 中国から伝えられた唐紙は、平安時代に詩歌を書き記す詠草料紙(えいそうりょうし)として日本でも作り始められた。後に襖に張られるようになり、大きく発展したのは江戸時代中期といわれている。浮世絵師・菱川師宣(ひしかわもろのぶ)の作品には、京唐紙を刷る職人の姿が描かれている。
 顔料に雲母が用いられているため、うっすらと上品に光るのが特徴で、蝋燭の暗い明かりに照らされた京唐紙の一部が、炎のゆらめきに合わせてきらめく様は趣がある。
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2007/4/23


桂離宮 Katsura-rikyu 

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 桂離宮(かつらりきゅう)は京都市西京区、桂川の西岸に位置する八条宮家の別荘である。
 江戸時代初期に八条宮智仁親王により古書院が建築され、その後八条宮智忠親王により中書院、新御殿が増築され現在の形となった。
 桂川から水を引いて造園された庭園は回遊式庭園として築かれている。
 入母屋造、柿葺(こけらぶき)で作られた建物は書院造の中に多くの幾何学模様など西洋建築の技法を取り入れた斬新なものである。
 古書院縁側にある「月見台」、「歌月」の額や松琴亭の月見窓など多くの月を意匠とした観月の主題を持つ庭園としても知られる日本を代表する名園である。
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2007/4/4


豊島石灯籠 Teshima-ishidourou 

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 香川県小豆島の西にある豊島(てしま)で採掘される、「豊島石」で作る灯籠。県の伝統工芸品に指定されている。
 豊島では明治時代頃から、島の中心にある「壇山(だんやま)」という山から、「角礫凝灰石」という、やわらかく加工しやすい石が採掘されていた。その石は主に灯籠や石彫刻に利用され、全国各地から注文があったという。京都の桂離宮、二条城、大阪の住吉大社などの石灯籠は、これら豊島石灯篭である。
 加工がたやすいこともあり、今でも石職人たちがノミを使った手作業で加工を施し、さまざまな石灯籠が作られている。また、最近では一般家庭用の、灯篭や石の彫刻の注文もあり、日本の石文化を今に伝える逸品として重宝されている。
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2006/11/29


大畑家の武者絵のぼり Oohatake-no-mushae-nobori Mushae-nobori by the Ohatas

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 栃木県市貝町では5月5日、端午の節句に、男の子の無事成長と立身出世を願って「武者絵のぼり」を立てる風習がある。
 上野国小畑の城主であった旧家、大畑家は江戸時代から紺屋業を営み、赤穂浪士の討ち入り衣装を染めたなどの口碑伝承が残っている。明治22年(1889年)には武者絵のぼりの制作を始め、以来3代に渡り伝統の技を受け継いでいる。
 かつては全て手描きであったが、現在はひとつの絵柄につき約30枚の型紙による型勢と手描きの併用としている。絵柄は戦国武士・武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉など。面相が勇壮で気品にあふれ、髭の部分の刷毛使いが見事。歴史の英雄たちの息づかいが感じられるほどの迫力がある。
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