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2008/4/4


能代凧(べらぼう凧) Noshirodako(Beraboudako) 

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 能代凧(のしろだこ)は、秋田県能代市にて発祥したとされる凧で、別名べらぼう凧(べらぼうだこ)と呼ばれている。
 坂上田村麻呂の蝦夷討の時(780~802)、空高く揚がった能代凧を目印に入港したという伝説が伝わる。
 全国の凧に比べて人物の顔が大きく描かれており、空高く揚がっても一目でそれと分かる。また、男女の絵柄がある事も大変珍しく、大きな特徴とされる。
 男べらぼう凧は、目のまわりに歌舞伎のくまどりが塗られ、頭には芭蕉の葉っぱの柄が描かれた頭巾をかぶっている。
 女べらぼう凧は、牡丹の花の柄が描かれた頭巾をかぶっている。
 他に、べらぼう顔以外にも、歌舞伎絵や武者絵など20種類以上という多種の絵柄が存在している。
 能代凧は、アッカンベーをしたユニークな絵柄と鮮やかな色彩が目を引く、面白い凧である。
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2008/3/31


柳沢の焼け八幡 Yanagisawa-no-yake-hachiman Yakehachiman in Yanagisawa

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 「柳沢の焼け八幡(やなぎさわのやけはちまん)」は、宮城県加美郡加美町の柳沢地区に六〇〇年前から伝わるとされている、小正月行事である。祭りは一月一四日・一五日と、二日間に亘って行われる。
 一四日夕方、若者たちが八幡神社に集まり、神社の前に藁と竹竿で小屋を作り、木に吊した一二束の藁灯ろうで、その年の天候を占うという。
 翌日早朝、若者衆は集落を訪れ、家々を回って、嫁や女性の顔に「かまどの炭」を塗りつける。これは神の加護を願うとためだといわれている。そして空が明るくなり始めたころ、藁と竹で作った小屋を燃やし、当年の作柄を占う。
 県の無形民俗文化財に指定された、地方色豊かなこの行事は、五穀豊穣・防火・家内安全を祈願して毎年行われ、受け継がれている。
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2008/2/7


おばけの金太 Obake-no-kinta Obake no Kinta

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 「おばけの金太(きんた)」は、熊本県熊本市に伝わる郷土玩具である。
 からくり人形の頭だけの張り子玩具で、頭の後ろにある紐を引くと、どんぐり目玉がひっくり返って「あかんべぇ」と舌を出すのが大きな特徴である。頭の中に竹ばねが入っていて、紐を引くと舌と目が一緒に動くようになっている。真っ赤な顔に黒い烏帽子をかぶった姿は強烈な印象があり、子どもには怖がられているが、大人には人気のある玩具で知られている。
 加藤清正が熊本城を築城したとき、顔だちが面白く、人を笑わせることが上手な「おどけの金太」と呼ばれていた足軽の金太という人気者がいた。嘉永年間(1848~1853)、金太の伝説をもとに人形師である西陣屋彦七(にしじんやひこしち)がからくり人形を作りだしたのがはじまりといわれ、その後「おばけの金太」を別名「目くり出し人形」と呼ぶようにもなった。
 このからくり人形は、仕掛けとなる竹ばね作りが出来上がりを左右するといわれている。
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2008/2/5


上名 棒踊 Kanmyou Bou-odori 

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 姶良町(あいらちょう)は、鹿児島県のほぼ中央に位置し、薩摩半島と大隅半島のちょうど中間に位置する町である。姶良とは、女性の顔が美しく手元が器用との意味がある。
 二月の黒島神社の例祭日に五穀豊穣を願って奉納されるのが、古くから伝わる伝統芸能、上名棒踊(かんみょうぼうおどり)である。
 棒踊の由来は、朝鮮の役の帰国祝いに踊られたという説と、串木野の住人であった三左衛門が伝授した踊りという説がある。
 この踊りは、唄い手二人、踊り子二四人で構成される。最初は縦二列で並び、道案内役であるどら打ちが先導する。二人に続いて三人、四人、六人の組になりながら、カシの棒を打ち合い、勇壮な姿で踊りを披露する。
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2008/1/30


サンコンメ Sankonme 

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 サンコンメは鹿児島県指宿市(いぶすきし)山川新生町の浜児ヶ水(はまちょがみず)に伝わる伝統行事である。毎年一月七日に開催される。
 青年が顔にススをつけ、バッチョ笠といわれる竹製の平笠を被り、法被(はっぴ)を着て六尺二寸の孟宗竹を肩にかつぐ。笠と竹には無病息災・家内安全・五穀豊饒などの文字を書いた和紙が巻きつけられて、竹の中には小銭が入っている。
 その竹を目が回るまでまわし続け、ついに耐えられなくなって手を離すと竹が地面に落ちて割れ、小銭が飛び出す。この小銭はその年の幸運を祈り神棚にお供えするので、みんなこぞって拾い上げる。
 これを地域の五ヵ所で繰り返し行う。まわしている最中は周囲から「まだまだ」などの声が飛び交い、笑い声が絶えない。
 このユニークな風習、サンコンメの由来や起源については分かっていない。漁村地帯であったので、船になれない若者が船酔いした様子を表現したもの、または船酔いに慣れるための通過儀礼的なものなど諸説ある。
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2007/11/29


久峰うずら車 Hisamine-uzura-guruma Hisamine Quail Toy Car

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 久峰うずら車(ひさみねうずらぐるま)は宮崎県宮崎市に伝わる郷土玩具である。
 江戸時代頃よりこの地方では、鶉(うずら)は非常に身近な鳥で、愛がん動物として親しまれていた。うずらを捕らえその泣き声を楽しむ風習もあった。
 日本のうずらは春から夏にかけて北海道や東北地方で繁殖し秋から冬は温暖な四国や九州に渡る。
 うずら車はこのうずらをモデルに子どもたちの玩具として作られたものである。うずら車の材料にはタラの木が使われ、車の軸の部分には竹が使用される。そして、うずらの顔にあたる部分には子どもたちの安全と幸せを願い「の」の字が描かれている。
 古くは久峰観音や鬼子母神社の祭礼で売られていた。現在では、各家庭の玄関に置かれて親しまれている。
 宮崎市には法華嶽薬師寺のうずら車と久峰観音のうずら車があり、久峰うずら車は女性的な情緒をもつうずら車である。
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2007/8/13


高の瀬峡 紅葉 Takanosekyou Kouyou Takanose Valley's Autumn Foliage

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 高の瀬峡の紅葉は、徳島県那賀郡那賀町北川平で、10月下旬〜11月上旬頃に見られる美しい景観のことである。
 ここが一躍有名になったのは、1980年の置県百年記念「徳島の観光100選」の人気投票で、数ある県内の観光名所を押しのけて1位に輝いてから。今や特産品の木頭杉や木頭ユズとともに「紅葉の錦」も押しも押されもしない村の顔に成長した。
 那賀川源流に広がる深く切れ込んだV字形の渓谷で、秋には雄壮な絶壁が紅葉に覆われ、見る者を圧倒する。特にモミジと渓谷美の景観は見事なまでに美しく、四国随一の景勝地である。
 秋の紅葉だけでなく、春は新緑、夏は青葉、冬には雪景色と四季折々の表情も魅力にあふれており、一年中観光客でにぎわう。
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2007/7/19


全国こけし祭り Zenkoku-kokeshi-matsuri National Kokeshi Festival

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 全国こけし祭りは、宮城県大崎市鳴子温泉の温泉神社にて毎年9月に行われている祭りである。その歴史と規模からこけし界の二大コンクールのひとつとされている。
 温泉神社では、全国の全国の伝統こけしの工人から、更に良い作品が作れるよう、こけし200体が奉納される奉納式が行われる。
 鳴子小学校体育館では、こけしの入賞作品の展示・即売・製作実演、ヘルスセンターでは、鳴子漆器の展示・即売、こけし供養祭なども行われ、賑わう。
 催しでは、工人たちが昔ながらのスタイルの伝統こけしを始め、作家の自由な発想の中で制作される創作こけしなどで、技術やアイデアを競い合っている。
 夜間は鳴子温泉街でお祭り広場、パレード、こけし囃子コンテストなどが開催され、尽きることなくこけしの祭典が続く。
 全国こけし祭りは、こけし工人の目標ともなっている祭りである。
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