NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/17


【気】 Ki Energy, Spirit, Atmosphere

Jp En

 象形文字の气が初文。また、气の初文は乞、雲気の流れる形です。気は空気、天気、湯気、気息などに現れるエネルギーの根本のユニットと考えられます。
 白川先生が最後に執筆した漢字字書『常用字解』に、はじめて「気を養う」という、「気」と「お米」との役割関係が説かれています。ちなみに、韓国のジェーコブ・チャング-ウイ・キム氏の英語の漢字説にもそのように説かれています。
 生き物にエネルギーを与えているのは食べ物であり、食べないと生きていけず、気力がわいてきません。昔から東アジアの基本食はご飯とされており、お米はエネルギーの元でもあります。「気」の上の部分は炊いたお米・ご飯から上がる「湯気」ではないかという、象形的な文字としての位置づけができると考えられます。
 「気」は日本語では人間の気分・気持ちを表現する多くの言い方に使われるようになり、東アジアでは太極拳や合気道などの気息・呼吸法が大事とされる武道の文化の基本にもなりました。
 古代ギリシャ哲学には、とても似ている概念の「プノイマ(空気)」があります。汎神論を唱え、自然の法則に従うライフスタイルをすすめていた古典哲学派のひとつである「ストア派」は、これを「宇宙にどこにもあるロゴス(世界理性)を担っている、一番細かい空気みたいな物資」として考えています。そういう意味では昔から「気」は西東共通の考え方でした。
 
■ 気・篆文(てんぶん)
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2008/1/15


郭公(カッコウ) Kakkou 

Jp

 「郭公(カッコウ)」は、カッコウ目カッコウ科に属し、全長は35センチメートルの鳥である。
 郭公は夏鳥で、4月末頃から渡ってくる。高原や河原の林、広い草原に分布し、姿も見つけやすい。
 郭公は、自分では巣を作らず、他の鳥の巣に卵を生みつけてヒナを育ててもらう、択卵という方法をとる鳥である。モズ、オオヨシキリ、ホオジロなどの巣に托卵し、巣の持ち主のヒナより、郭公のヒナのほうが早く生まれることが多く、ヒナは生まれてから間もなく、まだ目が開いてないうちに、巣にいる他の種類のヒナや孵化する前の卵を外に出し、自分だけが餌を確保して成長できるようにするというものだ。
 郭公の親鳥も、似た卵を生む鳥の巣を選び、托卵するという。托卵できると、子どもより先に南の国へ帰ってしまう。最近は、托卵する巣の鳥に気づかれ、郭公の卵を落とされる事もあるようだ。
 高原で「カッコウ」と爽やかに鳴き、日本をはじめ世界各国で郭公が歌にでてくる印象とは別に、他の鳥に子育てしてもらうという珍しい習性を持ち合わる鳥である。
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