香勝寺は静岡県周智郡森町に位置する曹洞宗の寺院。山号は鹿苑山、遠州三十三観音霊場三十二番札所、別名を桔梗寺。
　天文十四（１５４５）年、遠江一宮領主武藤刑部守氏が土地を寄進し、崇信寺八世全忠和尚により開基された。
　本尊の聖観世音菩薩は、大正時代に行者に告げられて、土中から掘り出されたという伝説を持つ。
　見所は境内一面に植えられた桔梗、観音様のお告げにより植えられたという桔梗は４万株、１６種類を数え、日本最大の桔梗園として知られる。
　見頃は六月末から七月と九月の二回、満月の夜は夜九時まで境内を開放し、月明かりの下で満開の桔梗を楽しむことが出来る。