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2008/9/4


高崎だるま Takasaki-daruma 

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 高崎だるまは、群馬県高崎市で作られている、伝統的な工芸品である。同市にある小林山達磨(だるま)寺の第九代住職であった東獄和尚の伝授により作り始められたといわれている。以降はこの地の特産品として広く知られるようになり、現在では全国で作られるだるまのうちのおよそ80%、年間百五十万個のだるまが生産されているという。
 その昔、大洪水で流されてきた大木を使って、一了(いちりう)という行者が達磨大師の像を彫ってお堂に安置したのが小林山達磨寺の起こりといわれている。そうした経緯もあって、元々だるまとは昔から親しんでいた土地柄でもあった。
 高崎だるまの特徴は、その眉と、鼻から口にかけてのひげである。眉は鶴、口ひげは亀を表しており、縁起を担いだいわゆる福入りだるまとなっている。
 毎年の一月六日と七日の二日間、境内では「少林山七草大祭だるま市」が開かれている。お気に入りのだるまを求めて、賑やかな境内を歩いてみるのも良いかもしれない。
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2008/6/13


達磨図 Daruma-zu 

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 達磨図(だるまず)は、山梨県甲州市塩山の向嶽寺(こうがくじ)が所有する水墨画である。国宝に指定されている。
 達磨とは仏教の禅宗の開祖・達磨大師(382~532)の事で、中国に仏教をもたらし、日本にも大きな影響を及ぼしたとされる。
 向嶽寺の達磨図は、朱衣をまとい岩の上で座禅を組む姿が描かれており、「朱達磨」とも、「八方にらみの達磨」とも呼ばれている。
 宋画の影響を受けた鎌倉時代の日本人画家の筆になる作品とされ、達磨の衣などに彩色があるが、水墨画の筆法で描かれている。
 建長寺開山の蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が、朗然居士(ろうねんこじ)のために書いたという賛が入っており、朗然居士とは、執権・北条時宗と推察されている。
 達磨図は、日本最古級の達磨像であり、日本水墨画史の冒頭に位置する、貴重な絵画である。
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