NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/18


森口華弘 Moriguchi Kakou Kakou Moriguchi

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 明治42年滋賀県守山市生まれ。大正10年、薬剤師をめざし夜学で薬の勉強に励み、大正13年に三代目友禅師・中川華邨(かそん)の門に入り、四条派の画家・疋田芳沼(ひきたほうしょう)に就いて日本画を学ぶ。
 昭和14年に独立し工房をもつまで、華邨の工房で友禅の研究と修行に精励。その後、江戸時代から伝わる撒糊(まきのり)技法を、漆芸の蒔絵(まきえ)技法と組み合わせて森口流の「蒔糊(まきのり)」の技術を創成。京都の伝統的な友禅染の品格を保ちつつ、現代感覚に優れたデザインも取り入れ、独自の友禅の世界を広げた。
 昭和30年、第2回日本伝統工芸展に蒔糊を施した友禅着物「おしどり」「早春」「松」を出品し、すべて入選。第3回日本伝統工芸展で友禅着物「薫」が文化財保護委員会委員長賞を受賞、翌年から同展鑑査員に就任。
 昭和42年、57歳の若さで、国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
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2007/1/12


琉球絣 Ryuukyuu-kasuri Ryukyu Kasuri Ikat

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 琉球絣(りゅうきゅうかすり)は、沖縄の南風原(はえばる)町で織られる絣である。広い意味では、沖縄の絣の総称でもある。
 琉球絣の起源は、14〜15世紀といわれ、東南アジア系の絣を基本とする紋様と、沖縄の自然や動植物の名称を取り入れた図柄が特徴である。
 主として絹糸を使用し、染料は草木染の他、化学染料等が使われている。反物を中心に織られており、夏物の壁上布(かべじょうふ)も生産されている。
 経糸、緯糸、それぞれ決められた図柄によって手括りで仕上げられ、これを染色し、その後括られた部分をほどいて絣模様を作り出し、木製の高機に乗せて手投げ杼(ひ)によって織り上げていく。
 琉球絣の柄・幾何学模様の素朴さは、南国情緒を漂わせている。
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与那国織 Yonaginiori Yonaguni-Ori Textiles

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 与那国織は、日本の最西端にある国境の島、沖縄の与那国島で生まれた、素朴でシンプルな味わいを感じさせる織物である。
 与那国の織物の歴史は古く、おおよそ500年前の16世紀前半には既に貢ぎ物として納められていたであろうと考えられている。
 与那国織は、紋織物の板花織シダティや、優美さを秘めた与那国花織、人々の日常着として今に伝わる平織物のドゥタティ、うね織物のカガンヌブー等、風土と人々の真心によって染め織り上げられた、手作りの逸品である。
 1987年、通産大臣指定伝統工芸品に指定される。
 時の流れと共に色々な技法を取り入れ、伝えられて発展してきた与那国織は、重い伝統と歴史の中に、どこか優しさの感じられる織物である。
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江戸更紗 Edosarasa Edo Sarasa Cloth

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 江戸更紗は、渋くエキゾチックな、異国情緒あふれる木綿の模様染布である。
 更紗染めは、インド、ジャワ、ペルシャなどの東洋諸国を起源とした強烈な色彩と南国の草花や鳥、人物などを描いた模様染布である。
 日本には室町時代末頃、南蛮貿易によってもたらされ、江戸時代中期頃から江戸で普及した。
 江戸更紗は、色彩や図柄に日本人の嗜好を取り入れ、型紙摺りの技法を得て発達したものである。
 文様は草花、鳥獣、人物などを図案化し、トーンは渋くエキゾチックな感じのするものが多い。
 型紙は多いもので300枚も使うものもあるが、通常30枚程度である。このため、立体感があり色に深みが感じられる。
 今も江戸更紗の美の世界を支えるのは、江戸の昔から連綿と続いてきた職人たちの技と匠である。
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