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2008/9/1


輪王寺(四本竜寺) 三重塔 Rinnou-ji(Shihonryuu-ji) Sanjuu-no-tou 

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 日光山草創の地である四本龍寺(しほんりゅうじ)の境内に残っている三重塔。
 「日光山縁起絵巻」や「日光山古地図」などの絵図記録にその姿が残っており、推察では大同二(807)年創建とされている。貞享元(1684)年の大火により焼失。現在の塔は貞享二(1685)年に再建されたものである。
 高さ18.2メートルで、板が素材のとち葺で、やわらかく清々しい。初層の中備えには蟇股(かえるまた)がほどこされ、十二支を刻んでいる。内部は、四天柱、来迎柱、仏壇があり釈迦如来を安置している。
 昭和四八(1973)年に国指定重要文化財に指定されている。また、塔を含め輪王寺は「日光の社寺」群として平成一一(1999)年に世界遺産に登録されている。
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2008/8/13


強飯式 Gouhan-shiki 

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 栃木県日光市山内・輪王寺(りんのうじ)には、「強飯式(ごうはんしき)」という全国でも珍しい行事が今も伝えられている。
 毎年四月二日に行われる強飯式の由来は日光山の開山時期まで遡るという。日光山で修行を終えた修験者達が、供え物を持ち帰り、人々に分け与えたことがはじまりとされている。
 神事では山伏に扮した六人の僧が、檀家から選ばれた六人の頂戴人に、山盛りのご飯を「食え」と言って渡すというちょっと変わった神事である。「残さず食え」と頂戴人を責めたてる山伏の姿なども見所である。
 その後、僧と頂戴人による「がらまき」が行われる。がらまきには運を分ける「お裾分け」の意味が込められており、集まった参拝客にお菓子やおもちゃが撒き与えられる。
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2008/7/15


栃木 巴波なまず Tochigi Uzuma-namazu 

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 栃木の巴波なまず(うづまなまず)は、栃木県栃木市に伝わる郷土玩具である。
 巴波川(うずまがわ)は、栃木県を西から南へと流れ、渡良瀬川へと合流する一級河川である。
 江戸時代、栃木地方が大日照りで川の水が涸れた際、水たまりで苦しんでいた1尾の鯰を農夫が発見して巴波川に放してやった。するとにわかに雨が降り出して、田畑がうるおった。
 数年後、大雨が続いて巴波川が氾濫した時、その農夫の子が巴波川に落ちて溺れかけたが、無数の鯰が現れて子供を救助したという。
 巴波なまずは、この報恩伝説を元に300年も前に作られた。
 しゃもじ状の木の板を使い、素朴で味がある。また、口をぱくぱくさせる所が大変ユーモラスに見える。
 巴波なまずは、郷土に残る伝説を元にした伝統民芸品である。
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2008/6/23


霧降の滝 Kirifuri-no-taki 

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 霧降の滝(きりふりのたき)は栃木県日光市の、利根川水系の支流、霧降川にある滝である。
 落差は約七五メートル、幅約一五メートル。岩や滝つぼで砕ける水流が霧状になって舞い上がることから霧降の滝と呼ばれている。
 周囲の自然は深く、木々の緑を濡らし、流れ落ちる様子が美しい。華厳ノ滝、裏見ノ滝とともに日光三名瀑の一つに数えられている。
 滝周辺には遊歩道が整備されているが、正面の観瀑台からも滝の遠景を楽しむ事ができる。
 春は柔らかな新緑とつつじを、夏はニッコウキスゲ、秋は色とりどりの紅葉が楽しめる。季節の彩りに合わせて滝めぐりを楽しむ沢山の観光客の姿がみられる。
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2008/6/20


皇海山 Sukai-san 

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 栃木県の北西部、栃木県と群馬県との県境にあり、足尾山塊の最高峰となるのが皇海山(すかいさん)である。標高は2143メートルで、日本百名山のひとつに数えられる。
 この山を最初から「すかいさん」と読める人は少ないだろう。昔は笄山(こうがいさん)と呼ばれ、髪をかき上げるための、箸のような細長い道具である「笄」から皇開となり、皇海と変化していった。「皇」を「すめらぎ」とも読むことから、皇海は「すかい」と呼ばれるようになったといわれている。
 皇海山は、日光の男体山を開いた勝道上人の弟子たちにより開山され、山岳仏教の修行地として伝えられている。また江戸時代から明治にかけて盛んにおこなわれた、庚申講(こうしんこう)の信仰の山として、隣の鋸山(のこぎりやま)とともに多くの登山者が訪れたことで知られている。
 山頂は渡良瀬川の水源であるため、水源地の標識が建っている。眺望は林に覆われて見えにくいが、林の合間から日光連山を望むことができる。
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2008/6/6


生子神社の泣き相撲 Ikiko-jinja-no-naki-zumou 

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 生子神社(いきこじんじゃ)の泣き相撲は、栃木県鹿沼市樅山町で開催される祭りである。
 毎年9月19日(日曜日でない場合は次の日曜)を大祭日と定め、子供の健やかな成長を祈願して開催されている奇習行事であるという。
 安産子育の守護神を奉る生子神社の境内に土俵を組み、力士に扮した地区の氏子が東西の土俵から、幼児をそれぞれ抱き上げて「ヨイショ、ヨイショ」の掛け声のもと高く振り上げ、先に泣いた方が勝ちとするもの。これは古来から「泣く子は育つ」と言われる縁起にちなんだものと言われる。
 泣き相撲は、文久年間(1861)より行われ、縁起を担いだ習俗が奉納相撲に取り入れられたものだとされる。
 昨今では広く氏子以外からも講員を募っているため、近隣は元より首都圏からの参加も多く、勝ち負けは関係なく双方に勝ち名乗りをあげることもあるようだ。
 現在は、鹿沼市無形文化財・国選択無形民俗文化財に指定されているという。
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延年舞 Ennen-mai 

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 延年舞(えんねんまい)は、日光の輪王寺で舞われている千年以上の歴史を持つ舞曲であるという。
 天台宗の慈覚大師・円仁(じかくだいし・えんにん)が、唐から将来した秘舞曲とされ、寺伝によると祥元(848)年に、慈覚大師が日光山に来山した際に伝えられたという。
 延年舞は、毎年5月17日の午前8時に行われ、太鼓の音が鳴り響くと牡丹や唐草模様が描かれた、緋色の直垂(ひたたれ)に身を包んだ「舞衆(まいしゅう)」と呼ばれる二人の僧侶が登場する。
 朗々と声明(しょうみょう)を唱える一山の僧侶を背に、上座(じょうざ)の舞衆が重々しく、下座の舞衆が烏帽子(えぼし)を着けて軽やかに舞を奉納する。
 東照宮春季例大祭にさきがけて舞われるもので、現在は輪王寺と岩手県の毛越寺(もうつうじ)に残るのみであるという。
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光輝く氷のぼんぼりとかまくら祭り Hikarikagayakukoori-no-bonbori-to-kamakura-matsuri 

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 光輝く氷のぼんぼりとかまくら祭りは、平家の落人の里として知られる、栃木県日光市湯西川温泉の冬の風物詩とされる。毎年1月末から2月末日の約一ヶ月行われるという。
 旧栗山村(現在の湯西川地区)は、約800年前の源平の戦いに敗れて身を隠した平家の、落人伝説を伝える地域とされている。
 舞い降りる雪の中に浮かぶ氷のぼんぼりのほのかな光と、暖かいかまくらの中で、雪深い湯西川温泉ならではの風情が楽しめる。そして、夕暮れになる午後5時30分から午後9時まで、氷のぼんぼりに灯りがともされ、ファンタスティックな世界に変わるという。
 メイン会場の他にも、湯西川沿いの沢口河川敷にミニかまくらが作られ、そのひとつひとつにもろうそくの灯りがともされて幻想的な世界を体験できる。
 また、日曜祝祭日には餅つき大会も行われ、ミニかまくら作りも体験する事ができる。
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