NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/9/8


師崎 左義長まつり Morozaki Sagichou-matsuri 

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 師崎(もろざき)の左義長(さぎちょう)まつりは、愛知県知多郡南知多町師崎にて毎年1月第4日曜日に行われている祭りである。
 左義長とは、小正月に行われる火祭りの行事で、どんど、どんど焼きとも言われる。
 室町時代から続くといわれる伝統行事で、和紙でできた大漁祈願旗や干支の亥(いのしし)、鯛の絵文字を描いた、高さ10m、幅3mの大幟を立てる。それらを、「セーノ」の掛け声で、正月飾りやお札などとともに焼き尽くし、大漁祈願や家内安全・無病息災を願う。
 師崎海岸の数ケ所で順次に、身を切るように冷たい最寒気の中で行われる、炎と若者の裸群の乱舞はまさに勇壮そのもの。
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2008/2/1


広河原松上げ Hirogawara-matsuage Hirogawara Matsuage Torch Lighting Ritual

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 広河原松上げ(ひろがわらまつあげ)は、盆の精霊祭り、火災予防、五穀豊穣を祈願して、京都市左京区広河原で行われる火祭りである。
 元々は愛宕山を信仰する山伏が行う聖火奉納を、若狭街道沿道の集落にも伝え広めたのが始まりとされる。
 上桂川の河原に立てられた約一二〇〇本の松明に順次点火され、暗闇に火の海が浮かび上がる様は圧巻である。さらに鉦(かね)や太鼓の合図と共に、高さ二〇mほどの灯籠木(とろぎ)と呼ばれる太い檜柱の頂上部に取り付けられた「大笠」めがけて、火のついた手松明を男衆がいっせいに投げ込み始める。「松上げ」というのは松明を上げることに由来している。投げ上げる際に、くるくると回して反動をつけるため、何十もの火の軌道が浮かび上がる様がとても美しい。
 手松明が一つ二つと入り、大笠が炎に包まれた灯籠木は引き倒される。火の粉が夜空に舞うと、祭りは最高潮を迎える。
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2007/12/21


鳥羽神明社の火祭り Toba-shinmeisha-no-hi-matsuri Himatsuri (the Fire Festival) of Toba Shinmeisha Shrine

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 ごうごうと燃えさかる大松明の炎の中に飛び込んで行く勇猛果敢な男たち。三河の鳥羽神明社(とばしんめいしゃ)で行われる火祭りは、天下の奇祭として知られる。起源はおよそ千二百年前と伝えられ、県の無形民俗文化財に指定されている。
 祭りは高さ五メートル程度の「すずみ」と呼ばれる大松明を二基作り、中に神木と、月の数と同数の十二縄を納め、それに火打ち石で点火して始まる。地元鳥羽地区を西の「福地(ふくじ)」と東の「乾地(かんじ)」とに分け、海で身を清め神前でお祓いを受けた厄男とそれを助ける奉仕者たちが、神主の合図で「すずみ」の火の中へと一斉に飛び込む。最後に「すずみ」の燃え具合と「福地」「乾地」の勝敗によって、その年の豊凶を占う。「福地」が勝てば山間部は豊作に恵まれ雨も多く、「乾地」が勝てば干天が続いたり異変が起こるという。
 祭りは毎年旧暦の一月七日に行われていたが、現在は二月の第二日曜日に行われている。
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2007/12/20


さきたま火祭り Sakitama-himatsuri 

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 さきたま火祭り(ひまつり)は、埼玉県行田市の県立さきたま古墳公園にて毎年五月四日に行われている祭りである。
 昭和五五(1980)年、後に国宝に指定された金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)が、さきたま古墳公園の資料館に保存されることが決まった事を記念して行われた「古墳まつり」の、催事のひとつとして始まった。
 火祭りの由来は古事記に基づき、ニニギの命がコノハナサクヤ姫と婚姻し、一夜の交わりで身ごもったのを疑われた時、疑いを晴らすため「神の御子ならば、火の中でも無事に生まれる」と産屋に火を放ち、その中で子供を無事に出産したという話を演じている。
 丸墓山、稲荷山から降りてくるフィナーレの御神火下りは、大変見応えがあって盛り上がる。
 さきたま火祭りは、観る者を古代のロマンと神話の世界に誘う祭りである。
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2007/10/22


篠田の花火 Shinoda-no-hanabi Shinoda Fireworks

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 篠田の花火(しのだのはなび)は、滋賀県近江八幡市にある篠田神社で毎年5月4日に開催される祭礼である。
 江戸時代に雨ごいの返礼として、硝石(しょうせき)で花火を作り、奉納したことに始まる。
 高さ約15メートル、幅約25メートルの杉板に描かれた絵柄に、硫黄・硝石・桐灰を調合して和火薬を作り塗りこむ。日本古式の仕掛花火である。
 仕掛け花火は約1か月かけて作られ、花火の絵柄はその年に話題を呼んだ題材が選ばれる。
 午後7時に太鼓が威勢良く鳴り響き、大松明が宮入し、篠田神社の境内に建てられる。午後9時頃、花火が奉火され、境内が火勢と煙に包まれる。廻火や乱玉、爆音が飛び散る中、煙の中から幻想的な花火絵が繰り広げられる。
 篠田の花火は、左義長まつり、八幡まつりなどを含むこの地域の火祭りのひとつである。これらの祭りは総称して近江八幡の火祭り(おうみはちまんのひまつり)と呼ばれ、国選択重要無形民俗文化財に指定されている。
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住吉の火祭り Sumiyoshi-no-hi-matsuri Sumiyoshi Shrine Fire Festival

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 住吉の火祭り(すみよしのひまつり)は、毎年1月の第2土曜に、勝部(かつべ)の火祭りとともに開催される祭りで、滋賀県の無形民族文化財に指定されている。
 今から約800年前、土御門天皇(つちみかどてんのう)が危篤となり、原因が三上山の大ムカデの危害によるとされた。そこで藤原秀郷が三本の弓矢を一度に放ち、大ムカデは頭が住吉神社に、胴体は勝部神社に、そして尾部は瀬田の唐橋近くまで飛び散った。この遺骸はそれぞれの地で供養され、焼き払われたことから、両社に分かれて祭りが行われるようになった。
 午前中に神社境内で神事が行われ、年寄衆の弓射式で祭りが開始される。夜には白と赤のふんどし姿の若者たちが蛇の頭に似せた約6メートル、重量約400キロの大松明をかつぎ込み、無病息災を祈願して奉火する。
 若者たちのかけ声は勝部では「御脳平癒」を意味する「ごーよ ひょーよ」なのに対して、住吉では「平癒」を意味する「へーゆ へーゆ」とそれぞれ違うのも特徴である。
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2007/10/17


勝部の火祭り Katsube-no-hi-matsuri Katsube Shrine Fire Festival

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 勝部の火祭り(かつべのひまつり)は、毎年1月の第2土曜に、住吉の火祭り(すみよしのひまつり)とともに開催される祭りで、県の無形民族文化財に指定されている。
 ここ勝部の地には、藤原秀郷の放った矢で息絶えた大ムカデの胴体が落ちてきて、それを焼き払ったことから、大ムカデをかたどった松明が用意される。軸が長さ約6メートル、直径約40センチの巨大な円柱である。
 勝部神社は大化五(649)年物部宿禰広国(もののべすくねひろくに)が祖神を祀ったといわれる古い神社で、戦国時代には近江守護の佐々木氏や、織田氏・豊臣氏にも厚い庇護を受けたとされている。
 この境内で主役のムカデである12本の巨大松明に、御神酒・鰯・豆腐を供えて祈祷したあと、若者が褌姿で揃い、神前の御神火から火をもらって一斉に点奉火する。
 若者たちのかけ声は勝部では「御脳平癒」を意味する「ごーよ ひょーよ」、住吉では「平癒」を意味する「へーゆ へーゆ」とそれぞれ違うのも特徴である。
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2007/10/16


ケベス祭 Kebesu-matsuri Kebesu Festival

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 ケベス祭は、大分県国東市国見町の岩倉社で、毎年10月14日の宵に行われる奇祭。
起源や由来は一切不明で、「ケベス」は「蹴火子(けべす)」が訛って転じたものだとされるが、詳しいことは謎のままの火祭りである。
 祭り当日の夜、奇怪な面を着けた「ケベス」がサマスタと呼ばれる棒を扇子で叩きながら境内を1周すると、猛然と燃え盛る護摩(ごま)焚きの火に向かって走り出す。それを白装束の「トウバ」が阻止しようとし、ケベスと火をめぐって攻防を繰り返す。そして、トウバが火のついたシダを持ち、境内を走り回り、見物客を追い回す。この火の粉を浴びると、その年は無病息災で暮らせるという。
 ケベス祭は、県指定無形民俗文化財であり、日本屈指の奇祭として注目されているという。
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