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大判(おおばん)とは、一六世紀以降、日本で生産された金貨の一種で、叩いて薄く延ばし広げた延金(のしきん)の中でも、楕円形で特に大型のものをいう。
金貨として規格化されたのは、天正一六(1588)年に秀吉の命で製造したものが始まりとされ、以降、文久二(1862)年まで製造が続けられた。
その重量は約165グラムでほぼ一貫しているが、純金含有量を示す金の品位は製作された時代により変化している。
表面には、上下左右に五三桐(ごさんのきり)と呼ばれる刻印が四つと「拾両後藤」の文字と製造を担った京の金工を家業とする後藤家当主の花押が墨書きされ、裏には六つの刻印が刻まれている。
日常取引用ではなく、恩賞など特殊な目的に用いられることが多かったため、基本的には小判やその他の貨幣のように公定価格がなく、品位を参考に独自の大判相場があったとされる。
その種類は、規格化されたものとしては秀吉の天正大判から、万延元年の万廷大判まで、十一種類が確認されている。
金貨として規格化されたのは、天正一六(1588)年に秀吉の命で製造したものが始まりとされ、以降、文久二(1862)年まで製造が続けられた。
その重量は約165グラムでほぼ一貫しているが、純金含有量を示す金の品位は製作された時代により変化している。
表面には、上下左右に五三桐(ごさんのきり)と呼ばれる刻印が四つと「拾両後藤」の文字と製造を担った京の金工を家業とする後藤家当主の花押が墨書きされ、裏には六つの刻印が刻まれている。
日常取引用ではなく、恩賞など特殊な目的に用いられることが多かったため、基本的には小判やその他の貨幣のように公定価格がなく、品位を参考に独自の大判相場があったとされる。
その種類は、規格化されたものとしては秀吉の天正大判から、万延元年の万廷大判まで、十一種類が確認されている。
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