NIPPON Kichi - 日本吉

2006/11/27

扇 Ougi Folding Fan

Jp En


 扇は8世紀頃日本で発明された。扇の着想は、一説には、木簡を束ねて一端に穴を開け、紐などで繋いだ物が起源であるとされる。
 平安時代頃から、扇はあおぐという役割だけでなく、儀礼や贈答、コミュニケーションの道具としても用いられた。和歌を書いて贈ったり、花を載せて贈ったりしたことが、源氏物語など、多くの文学作品や歴史書に書かれている。武士階級では刀と同じ物と解釈され尊ばれた。またコンパクトに折り畳めるという利点が高く評価され、大航海時代には中国を経由して西洋にまで輸出され独自の発展を遂げ、17世紀のパリには扇を扱う店が150軒を数えるほど大流行したという。
 扇子を開いた形は、「末広がり」に通ずるので縁起のよいものとされ、めでたい席での引出物としても用いられている。

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