NIPPON Kichi - 日本吉

記事数11件: 1~8 件表示     >>     >|  

2008/3/11


杉 Sugi 

Jp

 「杉(すぎ)」は日本固有の針葉樹で、南は屋久島から北は東北地方までと広い地域に分布している。ヒノキ目・スギ科に分類され、材木資源として檜(ひのき)と共に多く植林されている。その面積は、日本全国の12%を占めるほどだ。
 常緑の高木で、杉の名の由来「まっすぐの木」で判る様に細長く直立し50m程の高さにまで伸びる。枝は全体が上向きに伸び、葉は先が針状に尖って生えていく。花は2〜4月頃に開花し、長さが5mm位の楕円形の雄花とほぼ球形の雌花が枝先に密生する。
 古くから建築材料として角材や板材などに用いられ、子供のおもちゃにも使われていた。樹皮や葉まで利用出来る事から、重要な木材として重宝されてきた。
 通常、樹齢300年程と言われている杉も、世界自然遺産に登録されている鹿児島県屋久島では樹齢1000年を越える屋久杉をはじめ、世界最古とされる縄文杉も見られ、徒歩で半日程かかって登山し見学する人々も多い。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2008/1/15


山茶花(サザンカ) Sazanka 

Jp

 山茶花(さざんか)は、秋の終わりから冬にかけての寒い時期に、椿に似た花を咲かせる、ツバキ目ツバキ科の常緑広葉樹である。
 椿とは共通点も多いが、一輪の形のまま散る椿の花に対し、山茶花は一枚一枚花びらが散るという特徴を持つ。また、山茶花の花は香ることでも椿と区別される。
 名前は中国語のツバキ類一般を表す山茶から由来しているといわれ、山茶花の「さんさか」という読みが訛ったものだと伝えられている。
 山茶花の白や赤の花は一際目立ち、花が少なく色気の少ない晩秋の頃の景色に彩を与えてくれる。
 有名な童謡でも歌われており、日本人には馴染み深い花である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/12/4


松竹梅 Shouchikubai 

Jp

 松竹梅(しょうちくばい)とは日本ではめでたいものとして慶事に使われる場合と三つの等級に使われることがある。
 元々は中国の「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」が元になっている。歳寒三友とは「冬の寒い季節に友とすべき三つのもの」という意で松・竹・梅の三つをさす。
 寒さの中でも美しくその緑の色合いを保つ松と竹。冬のさなか他の花に先駆けて雪の中に花と薫りを咲かせる梅。そのことから、高潔、節操、清純の象徴として、この三つが中国では文人画の題材としてよく登場していた。
 この故事が日本に伝わり、常緑の葉を持つ松は平安時代に不老長寿の象徴になり、竹は室町時代の頃よりその節目正しくまっすぐな様子が縁起のよいものとされ、江戸時代になって冬に毅然と咲く梅も縁起のよいものとして加わったことから、鶴亀などとともに慶事によく使われるようになったといわれている。松は最上級、竹は上級、梅は普通という等級の分別に使われることもあるが、縁起物としての登場の順だけで、本来序列はない。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/10/5


薬師谷渓谷 Yakushidani-keikoku 

Jp

 薬師谷渓谷(やくしだにけいこく)は愛媛県宇和島の市街地から7キロぐらいのところに位置する。
 渓谷には谷に沿って900メートルほどのウッドデッキの遊歩道が設けられ、自然に富んだ景観を身近に堪能することができる。
 遊歩道を進んでいくと、岩戸の滝、磨かれた岩盤が続く千畳敷、積年の水の流れによって造りだされた大ひょうたん、小ひょうたん、流れる水滴が刻々と変化する様子が楽しめる雪輪の滝、橋の上から見下ろせる萬代(よろずよ)の滝など、様々な風景を見ることができ、森林浴と一緒に楽しめる。また、付近にはクロマツやアカマツ、ヤマビワ、ミミズバイなどの常緑広葉樹、カギカズラ、テイカカズラなどの蔓生植物も生息している。
 薬師谷渓谷には訪れる者を魅了する、自然が作り出した多くの芸術品がある。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/8/20


六所山 Rokusho-san Mt. Rokushosan

Jp En

 六所山(ろくしょさん)は、愛知県豊田市坂上町にある標高611mの山である。三河霊山の一つとされる。
 周囲は六所山原生林になっており、二抱え以上もある杉の大木が何本も立ち、高位相の針葉樹をはじめ、中位相に常緑広葉樹、落葉樹が繁る。
 六所山は泰澄大師(たいちょうだいし)が開山したという越知山の別山で、越知山が栄えていた頃は石仏を配置した参道があったとされる。
 里山の雰囲気を存分に感じさせる山で、麓には豊田市総合野外センターがあり、キャンプ場などが整備され、ハイキングコースや市民の憩いの場として親しまれている。また、徳川家康の先祖の地・松平郷も近くにある。
 六所山は、家族で気軽にピクニックを楽しむことが出来る、誰でも容易に登れる身近な山である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/8/16


名振湾 Naburi-wan 

Jp

 宮城県北部。東北一の大河と謳われる北上川の河口であり、太平洋へと流れ込む入り口となる追波湾(おっぱわん)から少し南に下った場所にあるのが、名振湾(なぶりわん)である。
 昔から周辺は魚介類の豊富な天然の良港であると同時に、沖に浮かぶ八景島などを始めとした景勝地としても知られている。
 その八景島は全島が原始林で覆われており、ユズリハやモチノキ、タブノキ、トベラなどの常緑樹が、落葉樹と交錯して育成しており、暖地性常緑樹群落の北限として国定天然記念物に指定されている。
 湾を含む周辺は牡鹿半島から連なるリアス式海岸の一角であり、湾周辺にも奇岩などが多く見られる。
 むき出しの大きな岩の頂上部だけにいくばくか生えている常緑樹はまるで自然が描き出した水墨画のような佇まいを覗かせてくれる。
 その後ろにはどこまでも広がる太平洋が控え、ポツリと浮かぶ八景島と、その後ろから立ち昇る朝日など、自然の景観美というものを思う存分、堪能することが出来る。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/5/11


白兎神社 Hakuto-jinja Hakuto Shrine

Jp En

 白兎(はくと)神社は、「古事記」の因幡の白兎伝説にゆかりのある小さな神社。鳥取県鳥取市に所在する。
 「因幡の白兎」とは、島にいた白兎がワニを騙して本土へ渡ったため、怒ったワニに皮を剥ぎ取られてしまったところを大黒様に助けられたというお話。
 白兎神社の祭神は、この大黒様に助けられた白兎である豊玉姫命だ。
 境内の池は、白兎が大黒様の言葉に従って体を洗ったとされるもの。
 創建年は定かではないが、現在の社殿は明治二九(1896)年に再建されたものだ。境内にはタブ、シイ、カクレミノなどの常緑樹がうっそうと生い茂り、神秘的な雰囲気が漂う。
 日本海沿岸の原始林の特徴を残すものとして国の天然記念物に指定されている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/3/15


八幡宮来宮神社 Hachiman-guu-kinmiya-jinjya Hachimangu Kinomiya Shrine

Jp En

 八幡宮来宮神社は、静岡県伊東市八幡野にある神社である。祭神は、誉田別命、伊波久良和気命。
 大昔、来宮の神様は、瓶にのって今の神社付近の金剛津根に漂着したと言われる。この神を海岸近くの洞窟にお祀りしていたが、後に現社地に遷された。
 八幡宮来宮神社の本殿には、向かって右に八幡宮、左に来宮が祭られている。
 現存の社殿は、本殿が寛政7(1795)年、拝殿が文政7(1824)年の建築であり、伊豆各地の優秀な大工職人がかかわっていた。
 この神社の境内林には椎、アカガシ、杉、槙などの巨木と暖地性広葉常緑樹、熱帯性シダが茂っている。特にシダのリュウビンタイは自生北限地となっており、全域が天然記念物になっている。
 八幡宮来宮神社は、素晴らしい自然と伝統に育まれた社である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数11件: 1~8 件表示     >>     >|  
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter