NIPPON Kichi - 日本吉

2007/2/23

豊岡杞柳細工 Toyooka-kiryuu-zaiku Toyooka Willow Basketry

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 吸湿性に優れ、虫がつきにくく、軽くて使い込むほどに味わいが増す豊岡杞柳細工(とよおかきりゅうざいく)。兵庫県の豊岡市や養父市に伝わる、千二百年もの歴史を持つ伝統工芸品だ。
 起源は奈良時代に遡る。奈良の正倉院には調度品として柳行李が納められている。豊岡盆地の円山川周辺は、原料となるコリヤナギの格好の栽培地で、冬など、農作業ができないときに、農民の副業として製品つくりを行ったのがはじまりとされる。
 今から四〇年ほど前は、若者が地方から上京するときなどに衣類などを柳行李に詰めて鉄道便で送るなど、人々に身近な日用品であったが、高度経済成長とともにビニール製品などに取って代わられてしまった。現在は、伝統の中にも新しい感覚を取り入れる試みが行われ、インテリア用品としても人気を集めているという。

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住所
兵庫県豊岡市、養父市、美方郡香美町
名前
豊岡杞柳細工




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