NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/7/11


行灯 Andon 

Jp

 行灯(あんどん)とは江戸時代に日本中に広く普及した照明器具である。
 元々は携帯用の灯りとして作られたが、提灯(ちょうちん)の普及とともに行灯は室内や店先に置かれる照明器具として利用されるようになった。
 風で明かりが消えないよう、木や竹、金属で作られた枠に、和紙で作られた火袋が張られている。中には火皿を乗せる台があり、火種には蝋燭が使われることもあったが、江戸時代には高価な品物であったため、菜種油や鰯(いわし)油が多く使われていたという。
 最も普及していた上部に持ち運び出来るように取っ手がある置行灯(おきあんどん)の他、屋号などが書かれてあり、店先に掛けられていた掛行灯(かけあんどん)、小堀遠州の発明ともいわれる行灯自体を回して光量の調節が出来る遠州行灯(えんしゅうあんどん)、枕元に置く有明行灯(ありあけあんどん)などが知られている。
 古き時代は明かりは貴重で大切なものであり、夜の生活は非常に質素なものであったという。
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2008/4/9


HANA Hana 

Jp

 私たちの生活になくてはならない明かり。
 昨今では昼夜を問わず、私たちを、生活を、街を強烈に照らし出してくれている。
 それ故に、ぼんやりと灯る明かりには何がしかの癒しを人々は無意識に感じているのではないだろうか。
 「HANA」は、そうした癒しというよりも、日々の生活をより豊かにしてくれる、正に華のような照明器具である。
 フードは三角形の面を集めて作られた多面体の形を成しており、それ自体がある種の華を連想させるデザインとなっている。
 枠で仕切られた三角形のフードは柔らかく光を透過し、それぞれがまるで花びらのように、明かりをまろやかに咲き散らせる。
 光を通さない枠と、通すフード面が織り成す明かりの紋様は、日々の生活にまみれた部屋を一瞬にして華やかに演出してくれる。
 炎から始まった私たちの明かりへの想いは、今も進歩し続けていることをこの照明器具は教えてくれているようだ。
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2007/10/15


高燈籠 Takadourou The Takatoro Stone Lantern

Jp En

 高燈籠(たかとうろう)は香川県仲多度郡琴平町、私鉄琴電の琴平駅の側に立つ高さ日本一の燈籠である。
 江戸時代より金毘羅宮への「金毘羅参り」は人々の大きな楽しみであり、全国各地から毎年、多くの人々がこの地を訪れた。それゆえに、人々の寄進により参拝の道しるべとして金毘羅への道程には多くの燈篭が建てられた。
 燈篭は日本の伝統的照明器具であり、光源としては油やろうそくが使われ、風などでも灯りが消えないよう工夫されたものである。
 高燈籠は江戸時代末期に建立された、高さ約28メートルの灯籠で、眼下に吉野川を配し、灯を入れると遠くの丸亀港からでも灯りを確認することが出来た、といわれている。
 現在では、金毘羅宮のある琴平町のシンボルとなっている。
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