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2007/1/12


江戸押絵羽子板 Edoosiehagoita Edo Oshie Hagoita Battledores

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 羽子板は、古くは胡鬼板(こぎいた)とも呼ばれ、正月の羽根つき遊びや新年を迎える贈り物として用いられてきた。羽子板で邪気を羽根のけて、健やかな成長をお祝いする意味も込められている。
 羽子板に、中国から伝わった技法で厚紙に布を張り、綿を入れて立体感を持たせた押し絵が使われるようになったのは、江戸時代後期のことである。
 当時は町人文化が発達し、浮世絵も多く作られ、歌舞伎役者の舞台姿の似顔羽子板が大変人気をよんだ。年の瀬の「歳の市」には、数多くの贔屓役者の羽子板が並べられ、これを買い求める多くの客でごったがえしたという。
 今日の江戸押絵羽子板は、この押絵羽子板技法が受け継がれて来た物であり、美しい羽子板は初春の縁起物として、また高尚な贈り物として今なお喜ばれている。
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南川行男 Yukio Minamikawa Yukio Minamikawa

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 1929年、東京都墨田区生まれ。江戸押絵羽子板の伝統工芸士。
 1945年、父の手ほどきで羽子板の製造に従事するようになる。その後、羽子板の製造だけでなく、三月・五月節句品などの製造も自分で始めるようになった。
 毎年その時代を反映する人を写した似顔羽子板を作り、世の中に送り出している。
 12月17〜19日に行われる浅草羽子板市で買われる羽子板を中心に、三月、五月の節句人形も作っている。
 「楽しみにしていただいているお客様のためにも、喜ばれる羽子板をつくり続けていこうと思っています」とのこと。
 東京歳之市羽子板商組合長。東京都雛人形工業協同組合副理事長。東京菖蒲会会長 。
 1997年、葛飾区伝統工芸士に選定される。
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