NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/5/17


薄茶器 Usuchaki Usuchaki

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 茶の湯の世界で用いる茶を抹茶というが、この抹茶はさらに薄茶と濃茶に分かれる。淹れるお茶により器が異なり、薄茶を入れるのは薄茶器、濃茶を淹れるのは濃茶器という。
 古い時代には、茶の湯というともっぱら濃茶が主流だったが、侘び茶の流行にともない、味わいが淡白で廉価な薄茶も盛んに飲まれるようになった。
 薄茶器の代表的なものに「棗(なつめ)」があるが、竹や和紙に漆を塗ったもの、焼き物、無地のもの、季節の絵の描いてあるものなど、ほかの道具に合わせて選ぶ。
 薄茶器は形がシンプルなため、作りの丁寧さと品格がさらにきわだつ。慎ましやかな茶会の席にふさわしい茶道具だ。
 
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2007/5/10


金沢漆器 Kanazawa-shikki 

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 漆塗りの上に、金や銀で絵模様を描いたものを蒔絵という。石川県に伝承されている金沢漆器には、この蒔絵の中でも加賀蒔絵と呼ばれる蒔絵が施されている。
 江戸時代、加賀藩三代藩主・前田利常が、京都から蒔絵の名工・五十嵐道甫を招いたことから金沢漆器の歴史が始まったとされる。。
 金沢漆器は茶の湯の文化とともに栄え、現在も茶道具を中心に日常の食器や調度品として人々の心を魅了している。
 黒や朱色の漆器に金箔や螺鈿(らでん)を使用して絢爛豪華な模様が施される金沢漆器。華麗で品のある重厚な存在感がきわだつ。棗の蓋を開けたときに優美な蒔絵が現れる、小さな幸せ。金沢漆器は、茶の湯文化に欠かせない大切な茶器である。
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2006/12/15


松田権六(人間国宝) Matsuda Gonroku(Ningen-kokuhou) Matsuda Gonroku (Living National Treasure)

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 日本を代表する漆蒔絵漆芸家(しつげいか)。重要無形文化財保持者。(昭和30年認定)文化勲章受章(昭和51年)
明治29年4月20日金沢市生まれ。東京美術学校卒業後、早くから頭角を表し、客船の室内装飾や国会議事堂御便殿の漆芸加飾など、数多く手掛ける。
 戦後の混乱期から、中尊寺金色堂の保存修理、正倉院宝物の調査など、伝統工芸の復興、国際的な文化交流などに尽力した。
 昭和30年、日本工芸会設立。戦後の芸術文化再興の指導者の一人として、多くの後進を育てる。螺鈿(らでん)や平文(ひょうもんなどの古典技法を現代化させ、温雅さ、伸びやかな華麗さが作品に見られる。
 有名な作品に「蓬莱の棚」「桜流水文神代欅棗」など多数の作品が残されている。多種多彩な素材と高度な技法が駆使され、大胆な構成に鮮烈な意匠で自然の生物を生命感豊かに描写している。
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