NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/26


鏝絵 Kote-e Kote-e Plaster Relief Carving

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 日本で発展した漆喰を用いて作られるレリーフ。左官職人が鏝で民家や土蔵の壁に漆喰によって施された彫塑。
 絵柄は、説話や物語、身近な動物や空想上の獣などが取り上げられ、庶民の祈りや願いが込められている。
 鏝絵という名称は比較的新しく、「伊豆長八」こと入江長八の漆喰彫刻をさして鏝絵といったのが始まりとされ、昔は漆喰細工、鏝細工、壁絵、泥絵などと呼ばれていた。
 幕末から明治にかけて生まれた職人たちが、激動の近代を駆け抜け、競い合うかのように生み出していった漆喰彫刻。そこには見えざる熱き想いと、気高い職人魂を感じる。
 一時は幻の技巧となったが、近年、建築の分野で再評価が進んでいる。毎年「全国漆喰鏝絵コンクール」が、長八の故郷、松崎町で開催されている。
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2007/1/19


カセ鳥 Kasedori Kasedori Festival

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 山形県上山市で行われている火防(ひぶせ)行事。
 ここ上山地方では約350年ほど前に始ったといわれる。当時は、旧正月の13日に御殿に呼ばれ、その踊りを披露していた。
 15日には町で行なわれ、町方の若衆から手桶の水を「カセ鳥」にかけご祝儀を出し、商売繁盛などを祈った。
 明治29年で一旦途絶えてしまったが、昭和34年から再現された。
 今でも「ケンダン」と呼ばれるわらの蓑をかぶった若者たちが、「クッツクック」などの独特な掛け声とともに、町中を練り歩く一行の姿は、当時と変わらない。
 この時期、この地方では大概は「雪」が積もっている。若者たちはほぼ「はだか」の状態で、蓑をかぶり町内を練り歩くわけだが、お祭りさわぎで寒さもどこかへふっとんでしまう熱気である。
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2007/1/12


下駄 Geta Geta

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 下駄(げた)は、日本の伝統的な履物の一つ。その起源は奈良平安に始まり、江戸時代、とりわけ駒下駄の現れた元禄以降に著しく発達した。江戸では、高いのを足駄(あしだ)といい、低いのを下駄といったが、二つとも差し歯である。江戸では男性用は角形、女性用は丸形である。京都、大阪は高低ともに下駄といい、男女ともに丸形であった。江戸時代では下駄もかなりの奢好品だったようだ。
 下駄は和服と合わせるのが通常だが、これは正装ではなく、普段着のものと合わせる。明治維新後しばらくは、洋装に合わせることもしばしばあったが、アスファルトの舗装が一般に広まると、和装の機会が少なくなるのと同様、履く機会が減っていった。
 ここ十年来は浴衣の人気回復や、女性を中心に和装への見直しがされ、街角で見られることも多くなった。鼻緒が痛くないよう改良されたものも出回るなど、時代に合わせた改良も見られる。
 主な生産地としては、広島県福山市松永地区があり、ここで日本の総生産量の6割が出荷されている
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