NIPPON Kichi - 日本吉

記事数14件: 1~8 件表示     >>     >|  

2007/12/25


増永眼鏡 Kazuo Kawasaki Ph.Dのアイウェア Masunaga-megane Kazuo Kawasaki Ph.D-no-Aiuea Masunaga Eyeglass by Kazuo Kawasaki Ph.D

Jp En

 増永眼鏡株式会社は、メガネフレームの世界三大生産地の一つとして知られる福井県福井市の、日本で一番古い眼鏡メーカーである。
 この眼鏡は地元出身のデザインディレクターである川崎和男によってデザインされ、2000年シルモ・パリ国際眼鏡見本市で、グランプリを受賞した。
 ねじがまったくなく、軽量でバネ性のあるβチタンをフレームに採用する事で、掛けた時のあたりの柔らかさを追求している。さらにレンズを一つのポイントで固定することにより、テンプルを両側に広げても、両眼のレンズそのものに歪みが生じることはない。そのため、常にレンズと目の瞳孔距離が一定に保たれている。
 「スマート&ハイテクノロジー」というコンセプトの元、川崎和男によるインダストリアルデザインと、増永眼鏡の卓越した技術力とで実現させた、機能性と品格あふれるメガネとなっている。
[→より詳しい記事を見たい方はこちら]
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/9/28


まいまいず井戸 Maimaizu-ido 

Jp

 まいまいず井戸は、東京都羽村市にある五ノ神(ごのかみ)神社にある古い井戸である。
 まいまいずとは、多摩地方でのカタツムリの方言で、井戸の取水口が深く掘り下げられたすり鉢状の底にあり、その取水口までの斜面にカタツムリの殻のような、らせん状の道が設けられていることからその名で呼ばれている。
 大同年間(806~810)のものという話もあるが、その形態や周辺からの出土品などから見て、鎌倉時代の創建と推定されている。
 井戸周辺の地質は、柔らかい砂礫層に覆われており、当時の技術では垂直に掘るのが難しかったため、一端すり鉢上に掘り下げ、比較的硬い層になったところで、垂直に井戸を掘ったため、この形になったと思われている。
 同じような井戸は東京都と埼玉県の西部や武蔵野台地、伊豆七島の一部で見られるのみである。
 無論、井戸としての機能は立派に果たし、昭和三七(1962)年まで使用されていた。
 今は都の指定史跡となり、人と水とのつながりにおける歴史の一例として保護されている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します




しな織り Shinaori 

Jp

 新潟県との県境、山形県鶴岡市関川地区。ここに「しな織り」という日本三大古代織りの一つともいわれる、伝統工芸が受け継がれている。
 しな織りの原料となる糸はしなの樹皮の繊維である。樹齢一五年ほどのしなの木を伐採して樹皮を剥がし、乾燥させ、一〇時間ほどかけて煮る。柔らかくなった樹皮をさらに一枚の層になるように剥がし、余分な繊維を取り除く。糠の中に漬けて柔らかくした樹皮は、独特の柔らかい風合いが生まれるという。それを乾燥させ、細かく裂いたものを糸よりをして、ようやく長い糸が完成するという。
 こうして多くの工程と年月を経て完成させた糸を使って織り上げると、落ち着きのある風合いと柔らかい手触りが人気のしな織りが生まれる。
 しな織りは長く厳しい冬の間の、女性の生活の糧として古くから受け継がれてきた。素朴な温かさの中に、女性のたくましさと先人の知恵を感じることができる貴重な織物である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/7/30


民芸陶器(縄文象嵌) Mingei-touki(joumon-zougan) Minge Pottery, Jomon Zogan

Jp En

 「民芸」とは、民衆的工芸の略で、一般民衆が日常使う雑器のことを意味する。「象嵌(ぞうがん)」の象は「かたどる」、嵌は「はめる」と言う意味がある。象嵌は、ひとつの素材に異質の素材を嵌め込む技法を指す。
 民芸陶器の「縄文象嵌(じょうもんぞうがん)」は、民芸の健やかな陶器作りの精神を受け継ぎながら、独自の縄文象嵌方法を取り入れたもの。作陶の際、まだ素地の柔らかいうちに表面に組紐を転がして縄文の紋様を付ける。そして、その窪みに素地とは異なった白い粘土を埋めて削ることで、素地の紋様の白とのコントラストの美しさを出す技法である。
 この縄文象嵌の人間国宝認定者に島岡達三氏がいる。益子の土と釉薬を用いる制作を基盤とし、独自の縄文象嵌方法を確立。穏やかで現代感覚にあふれた作風は、国内外で高く評価されている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/7/10


マクンベツ湿原 Makunbetsu-shitsugen Makunbetsu Wetland

Jp En

 マクンベツ湿原は、北海道石狩市を流れる石狩川下流域に発達した湿地帯だ。広さは40ヘクタール。アイヌ語で「山際を流れる川」という意味を持っている。
 北海道一のミズバショウの群生地として知られており、四月下旬から五月上旬にかけてのシーズンは、湿原に生い茂るハンノキの木立の下に、その白く可憐な姿を見せてくれる。
 湿原には遊歩道も整備されており、シギやアオジ、ベニマシコなどの野鳥のさえずりを聞きながら、咲き誇る白い花を間近に観察することが出来る。
 また、石狩川下流域であり、河口に近いこともあってアクセスもよいため、身近に大自然を感じることが出来る貴重な場所として親しまれている。
 白い花が一面に咲き誇る湿原に目を落としながら、遠くに聞こえる野鳥たちの歌声をBGMに春の柔らかい日差しの中、遊歩道をゆっくりと歩く。
 本来の自然のリズムが、そこには流れている。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/5/9


HOTEL CLASKA 照明 Hoteru Culasuka Shoumei 

Jp En

 目黒にあるHOTEL CLASKAの円柱型の照明たち。
 左の天井照明は柔らかい金属である錫(すず)を使用しており、その特性を活かして、ドラム状に形作りシャンデリアとした照明器具。錫は金属の中でも安定した特徴を持ち、錫100%を使用することで酸化せず、変色の心配もなく、柔らかい光を落としている。
 もうひとつの照明(右)は真鍮(しんちゅう)のお皿に反射する光が、浮いているように見え、不思議な印象を醸し出している。
 真鍮は銅と亜鉛の合金。亜鉛の割合によってその色や硬度、脆さが変化する。
■HOTEL CLASKA
 錫シャンデリア (左)
・ワイヤーホイル仕上げ
■同 照明 (右)
・真鍮、ガラス、照明器具
・サイズ W×D×H(mm)
 135×135×300
・デザイン(2点とも)
 インテンショナリーズ
■プロデュース
 ubushina 立川裕大
[→より詳しい記事を見たい方はこちら]
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/5/7


見残し海岸 Minokoshikaigan Minokoshi Coast

Jp En

 見残しという地名は、あまりの険しさから弘法大師がここを見残したということから名付けられた。
 それほどの絶景である。
 竜串(たつくし)からさらに南に飛び出た砥崎にある。波の化石である化石漣痕や屏風岩などを、歩いて1時間ほどで堪能できる。
 ここも竜串海岸と同じく約2000万年前の竜串層と呼ばれる地層で、砂や泥が固まってできた非常に軟らかい岩であるため、風や雨そして波の影響をうけ岩肌が蜂の巣状に穴があいていくのが特徴。
 荒々しく岩を削った足摺岬の海岸美が男性的とするならば、竜串・見残しの柔らかい砂岩で出来た眺めは不思議と女性的な印象をうける。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



2007/4/26


帯 Obi 

Jp

 着物の上から腰に巻きつけ、着物を体に固定する細長い布を指す。
 起源は明確ではなく、形状の差異はあるが世界各地に存在する。
 日本の帯は平安時代、正装である束帯に石帯と言われる革の帯に身分ごとの石を飾った、現在のベルトに近い形状の帯が使われていた。
 戦国時代には紐状の簡易なものが用いられたが、江戸時代に世情が安定し、歌舞伎の流行により女性がより女性らしさを強調するため、幅広い帯を背中で結ぶ等多くの種類の帯が生まれた。
 女性向けのものでは正装に用い、現在でも結婚式で使われる幅の広い丸帯、袋状の形状の袋帯、袋帯を簡略化した名古屋帯などがあり、着物の飾り、主役として用いられてる。男性用は幅の短い角帯、幅の長く柔らかい兵児帯に大別される。
 結び方にも多くの種類があり、慶弔や時節、気分やファッションなどでも使い分けることが出来る、非常に自由度の高い装飾品である。
[+ADDRESS] この記事をお気に入りに、追加します



記事数14件: 1~8 件表示     >>     >|  
NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter