NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/30


島岡達三(人間国宝) Shimaoka Tatsuzou Tatsuzo Shimaoka (Living National Treasure)

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 大正八(1919)年、東京生まれ。東京工業大学で釜業を学ぶ。平成八(1996)年、「縄文象嵌(ぞうがん)」で人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定された。
 「縄文象嵌」とは、島岡氏が編み出した技法である。細い縄で陶器の表面に模様をつけ、その上に白い泥漿(でいしょう・陶磁器の原料である陶土または磁土を水と混ぜて液状にしたもの)を塗り、乾燥後カンナで表面を薄く削る。そうすると溝となった部分に白い泥漿が残り、縄文の模様が現れる。
 氏は復員後民芸の浜田庄司に師事し、昭和二十八(1953)年に築窯。「人真似ではない自分ならではの個性を」との思いから、試行錯誤を繰り返した後、朝鮮半島で花開いた「象嵌」に縄文の技法を融合させた。ここに島岡達三の世界が花開いた。師の作品はどれも、「用と美」の中に島岡氏独自の個性が息づく存在感のあるものばかりである。
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2007/1/12


那覇大綱挽 Nahaootunahiki Naha Great Tug-of-War

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 那覇大綱挽は、那覇まつりのなかのメインイベントであり、毎年体育の日に行われる。
 那覇大綱挽は、17世紀ごろジュリ馬行列祭の際に遊女達が綱引きを行ったのが起源とされる歴史ある大綱挽で、現在の形になったのは1971年からである。
 全長200mの大綱を東西に分かれて、「ハーイヤ、ハーイヤ」のかけ声のもとで挽き合うダイナミックな綱挽は、国道58号で行われる。
 市民、軍人、観光客を合わせ約15000人が綱を挽く。終了後は、無病息災のお守りといわれる枝綱を持ち帰ることができる。
 どちらかに2メートル以上寄った時点で勝負が決まり、終了後は、無病息災のお守りとして枝綱を持ち帰ることができる。
 1995年、世界一の大綱としてギネスブックに認定。そのスケールの大きさは壮観である。
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2007/1/11


機具岩 Hatago-iwa Hatago Rocks

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 石川県羽咋郡富来町の海岸一帯を能登金剛と呼び、その変化に富む海岸は見所がたくさんある。
 能登金剛の沖に浮かぶ大小二つの機具岩も見所のひとつ。別名「能登の二見岩」。その二つの岩は注連縄で結ばれ、信仰の対象になっている。
 昔のことである。女神・渟名木入比洋命は、能登に織物の業を広めていた。ところがある日、山賊に襲われ、その時思わず、背負っていた織機を海の中に投げ入れた。その織機が姿を変えて、二つの岩になったという伝説が残る。その伝説が、この岩の信仰の元となっている。
 夕日が沈む頃、あかね色に染まる海に、二つの岩がシルエットに浮かぶ。その風景は神秘的であり、まるで女神が出現しているようである。
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