NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/9/28


まいまいず井戸 Maimaizu-ido 

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 まいまいず井戸は、東京都羽村市にある五ノ神(ごのかみ)神社にある古い井戸である。
 まいまいずとは、多摩地方でのカタツムリの方言で、井戸の取水口が深く掘り下げられたすり鉢状の底にあり、その取水口までの斜面にカタツムリの殻のような、らせん状の道が設けられていることからその名で呼ばれている。
 大同年間(806~810)のものという話もあるが、その形態や周辺からの出土品などから見て、鎌倉時代の創建と推定されている。
 井戸周辺の地質は、柔らかい砂礫層に覆われており、当時の技術では垂直に掘るのが難しかったため、一端すり鉢上に掘り下げ、比較的硬い層になったところで、垂直に井戸を掘ったため、この形になったと思われている。
 同じような井戸は東京都と埼玉県の西部や武蔵野台地、伊豆七島の一部で見られるのみである。
 無論、井戸としての機能は立派に果たし、昭和三七(1962)年まで使用されていた。
 今は都の指定史跡となり、人と水とのつながりにおける歴史の一例として保護されている。
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2007/8/24


流星の滝 Ryuusei-no-taki 

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 旭川市内から国道39号線を北見方面に向かい、大雪山国立公園層雲峡渓谷にある滝が流星の滝(りゅうせいのたき)である。
 流星の滝は、90mの落差から垂直に力強く流れ落ち、石狩川へと流れ込む。その勇壮な迫力ある姿から雄滝とも呼ばれる。その雄滝に対して、雌滝と呼ばれる銀河の滝が、流星の滝の左手に見える。
 銀河の滝は落差120mの高さから、層雲峡の柱状節理の岩肌に沿い、水が白糸のように覆いながら流れ落ちてくる。ふたつの滝をあわせて、日本の滝百選に選ばれている。北海道では他に5ヵ所の滝が選ばれている。
 最初、目にする遊歩道からの眺めも迫力があり素晴らしいが、少し登ったところにある双瀑台からふたつの滝を同時に眺めると、層雲峡の自然を身近に感じながら、より見事な滝の姿に出会う事ができる。
 流星・銀河の滝ともに、冬には結氷し姿を変えるが、新緑の頃、紅葉の頃、いつ訪れても見事な姿を楽しませてくれる滝である。
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2007/6/19


日高耶馬渓 Hidaka-yaba-kei Hidaka Yabakei

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 日高耶馬渓(ひだかやばけい)は、北海道様似郡様似町の、アポイ岳の山麓が太平洋に落ち込むところにある景勝地である。景勝様似八景に選ばれている。
 長い年月をかけて、国道336号の冬島の奇岩・穴岩から幌満川口までの約6kmに渡る海岸線を侵食した様子が、見事な景観を作りだしている。
 海岸からほぼ垂直に駆け上がる崖の美しさが大分県の耶馬渓に似ていることから、この名称が付けられた。
 春には切り立った崖に張り付くように根を下ろしているエゾヤマツツジが赤い花を咲かせ、他にもエゾスカシユリ・エゾカンゾウなど、多くの花が咲き、道行く人目を楽しませてくれる。
 日高耶馬渓は、急斜面に巨岩が現れ、切り立った岩壁が続くダイナミックな名勝地である。
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2007/5/31


樽前ガロー Tarumaegaro Tarumae Garo Ravine

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北海道の樽前山から流れ出る樽前川が、幾度となく繰り返された樽前山の噴火によって発生した火砕流が作り上げた山裾を、長い年月をかけて少しづつ侵食し、最上流部に樽前ガローを作り上げた。
 ガローとは、東北地方の言葉で「崖の間を川が流れる場所」という意味で、その名の通り、川の両脇には垂直の岸壁が立ちはだかる光景が2キロほど続く。
 緑一面に苔むした高さ5mの切り立った崖に囲まれた空間を、樽前川の美しい澄み切った水が流れる様は清涼感にあふれ、まるで別世界のようだ。
 川に架かっている3本の橋から眼下に見下ろす川の眺めは最高だ。また、川の脇の遊歩道から川辺に降り、岸壁を見上げることもできる。野鳥のさえずりとともに安らぎのひとときを与えてくれる。
 1979年には、苫小牧市自然環境保全地区に指定されている。
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2007/5/9


芦津渓谷 Ashizukeikoku Ashizu Gorge

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 鳥取県を流れる北股川の上流の渓谷のなかで、芦津から三滝ダムまでを「芦津渓谷」と呼ぶ。氷ノ山後山那岐山国定公園の一部となっている。
 花崗岩地帯にV字型に切り込んだ渓谷は、両岸に垂直に切り立った断崖が連なり、河底には崩れ落ちた巨岩が数多く見られる。また、急流、瀬、滝など、日本屈指と言われる絶景が楽しめる。なかでも「三滝」の眺めは素晴らしい。
 芦津渓谷はスギやブナ、ミズナラなどの巨木の原生林としても有名。新緑、紅葉、雪景色など、四季を通じてそれぞれの美しさを見せる。
 渓谷沿いの遊歩道は中国自然歩道として整備されている。清流のせせらぎと野鳥のさえずりを聞きながら自然林を散策するのもいい。芦津渓谷は、森厳の気が漂う場所、自然が造り上げた芸術品である。
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2007/4/11


千葉 梅ヶ瀬渓谷 Chiba Umegase-keikoku Chiba Umegase Gorge

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 梅ヶ瀬渓谷は千葉県市原市、養老川支流の梅ヶ瀬川に位置する渓谷である。
 大福山を源流とする梅ヶ瀬川の侵食によって長い時間を経て作られている。、場所によっては垂直の侵食崖が形成され、高さ50メートルもの砂とシルトの層を見ることが出来る。
 梅ヶ瀬という名は、奈良の月ヶ瀬にならって明治期の漢学者、日高誠実が名づけた。川の上流の、日高誠実の邸宅跡には、当時植えられた数百株の楓が巨木となって連なっている。
 春の桜も美しいが、秋口の紅葉は楓が鮮やかに色づく絶景であり、千葉県随一の紅葉の名所とも言われる。
 養老渓谷駅から渓流に沿いハイキングコースが作られ、散策することが出来る、上流部は一部傾斜が急な場所があるので、注意が必要である。
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2007/3/5


塩俵断崖 Shiodawara-dangai 

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 塩俵断崖は、約二千五百万年〜約二百万年前に平戸層群(約千五百万年前)の上に松浦玄武岩(約八百万年前)が重なった溶岩台地。正式には、塩俵柱状節理という。
 柱状節理は、溶岩流が厚い部分に発達する場合が多く、玄武岩の柱はほぼ垂直で、さらに水平に亀裂が生じてくる。当地の姿や断面五〜七角形の蜂の巣状の俵を重ねた様は、これらを物語るものである。
 本節理は県内でも代表的なもので、南北に約五百メートルの長さと海面から約二十メートルの高さの規模をもつ。
 玄武岩が吹き出し冷えてできた柱状の六角形の岩が天を目指してそそり立つ断崖は、一種異様で荘厳な感じを醸し出している。
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島原城 Shimabara-jyou 

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 島原城は、寛永元(1624)年、松倉豊後守重政が7年の歳月をかけて完成させた。
 五層天守閣を中核に、大小の櫓を要所に配置した、安土桃山期の築城様式を取り入れた壮麗な城。それ以来約250年間、4代19氏の居城としてきたが、明治の御一新で解体された。
 石垣は緩やかな曲線を描きながら垂直近くに立ち、築後380年を経た今もびくともしない。突角が13箇所見られ、防衛上の死角をなくす為だけでなく、城に権威を与え、またそれが美観を醸し出している。
 現在の島原城は昭和39(1964)年の建築で、大正末の島原城絵や藩日記記録などを元に築城当時のように復元されたものである。年間約30万人が訪れる島原観光の名所となっている。
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