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2008/5/12


八釜の甌穴群 Yakama-no-Ouketsu-gun 

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 八釜の甌穴群(やかまのおうけつぐん)は、愛媛県上浮穴郡柳谷村に位置する黒川の激流によって出来たものである。巨大甌穴を含む35個の甌穴が集まっているという。
 甌穴最大のものは、直径9~12m、深さ約10mにもなり、トンネル釜・獅子釜・眼鏡釜などと命名された主流に連なる8つの甌穴が、釜の形に似ている事から八釜の甌穴群と呼ばれるようになったとされる。
 地質は秩父古生層からなり、河床となっている堅硬なフリント質角岩が河水の長年にわたる侵蝕作用によって、大小三十有余の甌穴群を形成したといわれる。
 昭和9年5月に国の天然記念物に指定され、昭和27年3月には特別天然記念物に指定された。
 立て札には、「付近一帯には、地盤の隆起と主流の変化により、誕生から成長、破壊と各過程の甌穴を視察することができ、学術上極めて価値が高いとされている。」と記されている。
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2007/10/12


高橋敬典(人間国宝) Takahashi Keiten Keiten Takahashi (Living National Treasure)

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 大正九(1920)年、山形市に生まれる。平成八(1996)年、重要無形文化財「茶の湯釜」保持者(人間国宝)に認定される。
 昭和十三(1938)年、十九歳の若さで家業の鋳造業を継ぎ、重要無形文化財「茶の湯釜」保持者「長野垤志」に師事する。
 良質な川砂と粘土の特徴を生かし、鋳型から鋳造、着色仕上げに至る一貫した製作に取り組み、優美な形姿、柔和な鋳肌が特色の釜を作成している。
 一流の作品を造るために、手に入れるのが困難とされる島根の砂鉄を取り寄せ、そこからさらにより良いものを手の感触で選んでいくという。また「手間と時間は優品を生む」と、ひとつの作品につき三ヶ月もかけることもあるという。
 こうしてこだわり抜いて造られた釜は、形、紋様、釜肌がみごとに調和し、シャープで洗練された美しい芸術品として高く評価されている。
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2007/9/11


鳳鳴四十八滝 Houmei-shijuuhattaki The Homei Shijuhattaki Falls

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 鳳鳴四十八滝(ほうめいしじゅうはったき)は宮城県仙台市青葉区を流れる広瀬川上流、国道48号沿いにある滝である。
 大小様々な滝が折り重なるように流れる鳳鳴四十八滝。その一番大きな部分の滝は、かつて棒目木(ぼうめき)の滝と呼ばれたこともあった。鳳凰の名の由来は「滝の音が重なりあい、それが伝説の鳥である鳳凰の鳴き声に似ているから」といわれているが、諸説あり、明確なことは不明である。
 周辺は鬱蒼とした木々に囲まれ、滝の涼やかな音だけが響き渡る。滝は絶壁部分を流れ落ちていくため、体を乗り出して覗きこまねば全体像を見ることが出来ない。見るのには少し勇気がいる滝である。
 滝の上部は大きな釜がいくつもつながったように見える。水流が釜から釜へ連続して滑り落ち、岩に砕け散りったものが白い泡のように見える様はいつまでも飽きさせない。
 その昔、天女が降りて舞を踊ったという伝説が残されているが、それがまるで真実であるかのように思える地である。
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2007/9/7


茶の湯釜 Cha-no-yugama Chonoyugama Tea Kettle

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 茶の湯釜(ちゃのゆがま)は、日本の伝統的工芸品であると同時に、茶の湯の世界では非常に重要な位置を占めるものであり、茶会を開くことを「釜を掛ける」というほど、茶の湯においては大切な道具である。
 それら茶の湯釜の製造の八割が山形県産といわれ、山形県山形市とその周辺に伝わる鋳物としては、昭和五〇(1975)年に、経済産業省から伝統的工芸品に指定されている。
 山形で茶の湯釜に代表される鋳物が盛んになったのは平安時代にまで遡り、康平年間(1058~1064)における前九年の役を治めるため、山形に訪れた源頼義に帯同した鋳物職人が、山形市を流れる馬見ヶ崎川周辺の土質に鋳物製作に適することを見出し、一部がこの地に留まって製作したのが始まりといわれている。
 きめの粗いゴツゴツとした肌が特徴で、現在も紋様押しや肌打、金気止などの様々な伝統的手法が受け継がれ、素朴な佇まいの中にも重厚な存在感を発する作品を精力的に生み出している。
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2007/9/6


神明社 拝殿 Shinmei-sha Haiden Shinmeisha Shrine

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 神明社(しんめいしゃ)は、宮城県遠田郡涌谷町涌谷日向にある神社である。祭神は、天照皇大神、天御中主神。
 社の勧請年月は不明だが、もとは亘理郡小堤村に鎮座して、倉稲魂神を奉祀していた。
 天正一九(1591)年、邑主亘理元宗が涌谷に移封の際、奈良時代の旧跡にして塩釜神社の霊地と伝えられる今の地に奉遷した。
 拝殿(はいでん)は、元禄一一(1698)年の建築であり、桁行3間・梁間2間の素木造で、屋根は入母屋造銅板葺となっている。
 正面に1間分の向拝を付け、3方に高欄付きの縁を巡らす。彫刻類は胡粉彩色を施しており、妻飾りには虹梁、大瓶束を用い、三つ花懸魚・蕪懸魚を下げている。
 神明社の拝殿は、遺構の少ない元禄期の建物として、貴重な史料と言える建築物である。
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2007/8/27


群馬 茂林寺 Gunma Morin-ji Morinji Temple

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 群馬の茂林寺は、群馬県館林市堀工町にある曹洞宗の寺である。本尊は、釈迦牟尼仏。
 応永三三(1426)年、大林正通禅師が開山した大寺で、たぬきが茶釜に化けて和尚さんに恩返しをする、童話「文福茶釜」の舞台として知られている。
 寺には今も分福茶釜や古文書などが大切に保存されているばかりでなく、ユーモラスな表情をしたたぬきの焼き物たちが境内で参拝者を出迎えてくれる。

 また、2002年から4月には狸桜祭を開催している。薩摩琵琶「分福茶釜」の演奏や、講談、舞踊などが披露され、先着100名には餅が振る舞われる
 茂林寺は、文福茶釜とたぬきに彩られた楽しい寺院である。
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2007/8/7


五色岳 Goshiki-dake Mt. Goshikidake

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 五色岳(ごしきだけ)は、山形県と宮城県の両県南部の県境に位置する蔵王連峰の一角を担う山だ。
 標高は1674m。活火山である蔵王の山々の噴火によって出来た火口湖「御釜」の淵を形作っている山で、五色岳自体も火山の噴火によって生じた直径2kmほどのカルデラの一角を成す、後カルデラ火砕丘である。
 中央にある御釜を取り囲むように火口丘沿いに登山道もあり、ぐるりと一周することも出来るようになっている。
 火山の爆発によって盛り上がったカルデラの尾根沿いに続く道は、周りにさえぎるものもないため、コバルトブルーやエメラルドグリーン、ブラウンなど、様々に色を変える御釜を足元に見下ろしながら歩くことになる。秋には赤く色付く紅葉を背景に雄大な蔵王の山並み、そして巨大なカルデラを堪能できる。また、冬には大自然のいたずらである樹氷を間近に見ることも出来る。
 蔵王のもつ、大自然の神秘が凝縮された世界に身を浸すには、この山は格好の場所である。
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2007/8/6


保殿の七滝 Hodono-no-nana-taki The Seven Falls of Hodono

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 保殿の七滝(ほどののななたき)は、愛知県豊田市野原町にある景勝地である。
 保殿の集落の少し先にある野原川にあり、およそ全長300m程度の間に七つの滝が存在する。
 一の滝から七の滝まで、それぞれ落差3~5mほどあり、特に七の滝は滝見橋の先の最下流に存在して幅が長く、二つに分かれて流れており、一番の大きさと滝釜を誇る。
 変化に富んだ滝の流れは、多くの人を呼び、見る者をうっとりと惹きつける。
 秋の紅葉の時期に橋から見る弐の滝の景色は、まさに絶景と言え、訪れる者の心を震わす。
 7つの滝が織りなす渓流美は、四季折々の豊かな自然を見せてくれる。
 保殿の七滝は、雄大な自然を感じられる瀑布群である。
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