NIPPON Kichi - 日本吉

2007/12/20

【寛】 Kan Tolerance, Leniency

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 いわゆる会意文字です。まず上部ですが、ほかの字にもたくさん見られる宀(ウ冠、うかんむり)はただの屋根を表しているのではなく、霊廟(れいびょう、みたまや)の屋根です。この部分がアジアの宗教文化の基礎となっている祖先供養と祖先礼拝を表しています。
 歴史に見られるアジアの長い平和の秘訣は、このような漢字にも含まれています。祖先の恵みを思うことで人生の困難に耐えることが可能になり、心が広くなります。自分とは異なる考え方、人生観を持っていた祖先を思いますと現在の自分と正反対の生き方や信念を持つ人に対しても、もっと寛容になることができて、人生の本質が見えてきます。
 下の部分は廟(みたまや)で儀式を勤めている巫女です。神道にも巫女が神がかりになる儀式はよくあります。巫女が緩やかになり、神のお告げを伝えます。その時の巫女の姿は、目が強調されてその上に常用漢字には草冠の形になってしまった呪飾も象っています。巫女の寛和な振る舞いだけでなく、それと切り離せない儀式に参加している家族の祖先を敬う心と気持ちも字の意味に寄与していると考えられます。
 
■ 寛・篆文(てんぶん)

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名前
監修:白川文字学研究者『常用字解』英訳 日本思想史・哲学史研究者       シュミッツ・クリストフ
HP
http://nippon-kichi.jp/article_list.do?p=5332




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