塚本快示(人間国宝) TsukamotoKaiji
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つかもと・かいじ。大正元(1912)年一二月一四日~平成二(1990)年六月一〇日。陶芸家で、世界陶磁の宝といわれる中国白磁(はくじ)・青白磁(せいはくじ)の再現に成功した。
岐阜県土岐市の製陶を家業とする家に生まれ、一五歳で父を助けながら作陶を始める。戦後、陶芸デザイナーの日根野作三に師事し、クラフト風な磁器の制作と平行して中国陶磁の研究に励んだ。主に目標としたのは、中国北宋時代に製作された白磁・青白磁である。
白磁・青白磁は透明な釉薬(ゆうやく)をかけるため、白い陶肌を生む陶土が必要不可欠。そのため、日本のみならず世界各地で陶土を捜し求めた。
三六歳の頃、古陶磁研究家の小山冨士夫が著した『影青記』に感銘を受け、自らの技術を更に磨き精度を高めていった。特に、陶土がまだ乾き切らないうちに竹のヘラなどで刻まれる片切り模様の精緻さと優美さは、他の追随を許さなかった。
昭和五八(1983)年、重要無形文化財「白磁」「青白磁」保持者(人間国宝)に認定された。
岐阜県土岐市の製陶を家業とする家に生まれ、一五歳で父を助けながら作陶を始める。戦後、陶芸デザイナーの日根野作三に師事し、クラフト風な磁器の制作と平行して中国陶磁の研究に励んだ。主に目標としたのは、中国北宋時代に製作された白磁・青白磁である。
白磁・青白磁は透明な釉薬(ゆうやく)をかけるため、白い陶肌を生む陶土が必要不可欠。そのため、日本のみならず世界各地で陶土を捜し求めた。
三六歳の頃、古陶磁研究家の小山冨士夫が著した『影青記』に感銘を受け、自らの技術を更に磨き精度を高めていった。特に、陶土がまだ乾き切らないうちに竹のヘラなどで刻まれる片切り模様の精緻さと優美さは、他の追随を許さなかった。
昭和五八(1983)年、重要無形文化財「白磁」「青白磁」保持者(人間国宝)に認定された。
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- 塚本快示