NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/11/5


立て干し網 Tate-boshi-ami 

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 立て干し網(たてほしあみ)は、愛媛県御荘町に明治中期頃から伝わる漁法のひとつである。晩春の干潮の汐差が最も大きい日に、湾に延長約700メートルの網を立て、潮が引いた際に取り残された魚を手づかみや手網で獲る。
 この昔ながらの「立て干し網」を由来とし、毎年五月の連休頃の大潮の日に、多くの参加者を募り「立て干し網大会」を開催している。年々、参加者の増加にともない、ハマチ・マダイ・アジなどが合計約2万尾、アサリが約2トンほども放流され、それらを網と軍手、アサリを掘る道具などで捕っていく。
 普段、魚や貝などに触れる機会が減った現代、自然と直に触れ合える数少ない貴重な体験ができるとして、多くの観光客や家族連れで賑わう。全国一のスケールをもった初夏の風物詩である。
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2007/5/14


岩井崎の潮吹岩 Iwaisaki-no-siohukiiwa 

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 宮城県の気仙沼にある岩井崎。
 かつては、その景観と波の下の岩礁の存在により、海の難所として「地獄崎」と呼ばれていた。「岩井崎」の名は、仙台藩五代藩主伊達吉村が、その風光明媚な景色を愛でて「祝い崎」という名を送ったことに由来すると伝えられる。
 岩井崎の海岸線は、石灰岩の地質が長い年月をかけて海水によって浸食され、ゴツゴツとした奇観を見せている。陸中海岸国立公園の最南端に位置し、対岸の大島、竜舞崎と共に、気仙沼湾の海岸美を代表する岬である。
 打ち寄せる波が、大きな音とともに吹き上げる「潮吹岩」。海蝕洞の岩孔に、波が打ち寄せるたびに10数mもの潮を吹き上げ、更に大潮や波が荒い時には、いっそう高く吹き上る。全身で自然への畏怖を感じる場所である。
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2006/12/22


鳴門の渦潮 Narurono-uzusio The Naruto Whirlpool

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 鳴門の渦潮は、鳴門市孫崎と淡路島との間の鳴門海峡で起こる、大小無数の渦巻の事である。
 瀬戸内海と外海との潮位の差によって起こるこの渦は、春と秋の大潮時に最大になり、潮流時速20kmは世界で最強の潮流と言われ、最大直径は20mにも及ぶ。
 百雷のごとき轟音を立てて渦潮が交錯しながら流れていくさまは、壮観の一言である。
 渦のできる場所はだいたい一定していて、一つの渦は同じ場所で巻いているのでなく、回りながら流れて消え、また新しくできる。
 壮大さはさながら海の滝で、世界三大潮流の中でも随一である。
 この豪快な渦潮をまたぐようにして1975年に全長1629mの大鳴門橋が架かり、自然美と人工美が織りなす魅力ある景観をつくりだしている。
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2006/12/15


有明海 Ariakekai The Ariake Sea

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 有明海とは、福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県によって囲まれている九州最大の湾である。
 最も深い地点でも深さ50メートル程と遠浅で、潮の干満の差が大きく、大潮のときには潮差4メートルを越える。この干満の差を利用した海苔の養殖が盛んだ。また干潮時には干潟が広がる。有明海にしか住んでいない珍しい生き物ムツゴロウ、タイラギ、ワラスボ、シオマネキの生息地でもある。
 今でも海苔や貝など、様々な海の幸をもたらしてくれる有明海は、古代から貴重な食糧基地であったと言われている。有明海の海岸線近くからは、多くの貝塚が発見されており、そこからは、牡蠣殻をはじめとして、アサリや赤貝、スズキなどの魚の骨が出土しており、太古から有明海の水産資源は、人々の食生活を支えてきたことを窺わせる。
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