NIPPON Kichi - 日本吉

2007/12/20

土舟 Dobune 

Jp


 土舟(どぶね)は、新潟県にて使用された、農民の道具である。
 新潟平野の、現在のJR新潟駅や周辺の繁華街まで含む亀田郷一帯、東西11km、南北10km、約1万ヘクタールは、かつて湖であった。
 しかし、この水郷地帯はなけなしの農地でもあったが為に、農民は、その肩まで沈む農地を少しでも高くするため、毎年、川の底から舟でわずかな土をさらってきては、自分の農地に撒き続けた。
 その運搬手段が、土舟である。
 かつては、収穫を終えた晩秋から雪が積もり始めるまでの、農家総出の重労働であったという。
 新潟平野は、現在でも海抜ゼロmであり、農業排水施設で24時間排水を行う事により水没を免れている。
 土舟は、新潟平野において湖の水を埋めるための土を載せて運ぶ「どぶね農業」の為に使われた、農民の舟である。

この記事をお気に入りに、追加します

住所
新潟県
名前
土舟




NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter