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伊予絣は、久留米絣、備後絣と並んで日本三大絣に数えられている愛媛の代表的特産品。素朴な風合いと着心地、手ざわりのよさで広く愛されている。伊予絣は、今から約200年前、江戸時代の後期にふたりの功労者により編み出された。ひとりは、小部に生まれた菊屋新助、もうひとりは温泉郡今出(現在の松山市西垣生町)の鍵屋カナという少女である。
菊屋新助は、初め松山で店を構え、木綿を売っていたのだが松山の木綿の品質に疑問を持ち、京都の西陣から織機を取り寄せ、これに改良を重ねて木綿織機を作ったという。この織機の評判を知った鍵屋カナがこの織機を使って自ら考案した模様を織ったのが「伊予絣」のはじまり。模様のヒントはじつは、農家の藁葺き屋根の葺き替えの折に見かけた、押し竹を縛った跡のまだら模様にあったとされる。その品質と織柄の美しさが評判を呼び、その後明治に入ると生産量日本一を記録したこともあるという。現代では、着物をはじめとして洋服や帽子、ネクタイなどの小物に応用され、いまも長く愛されている。
菊屋新助は、初め松山で店を構え、木綿を売っていたのだが松山の木綿の品質に疑問を持ち、京都の西陣から織機を取り寄せ、これに改良を重ねて木綿織機を作ったという。この織機の評判を知った鍵屋カナがこの織機を使って自ら考案した模様を織ったのが「伊予絣」のはじまり。模様のヒントはじつは、農家の藁葺き屋根の葺き替えの折に見かけた、押し竹を縛った跡のまだら模様にあったとされる。その品質と織柄の美しさが評判を呼び、その後明治に入ると生産量日本一を記録したこともあるという。現代では、着物をはじめとして洋服や帽子、ネクタイなどの小物に応用され、いまも長く愛されている。
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