NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/5/31


伊佐沢の久保桜 Isazawa-no-kubozakura The Kubo Cherry Tree of Isazawa

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 山形県長井市上伊佐沢にある樹齢1200年の古桜。
 伊佐沢小学校のグランドの脇には、国の天然記念物に指定されている、エドヒガンという種の桜が立派にそびえている。幹周り9メートル、高さ16メートル。150年前には枝張りが63メートルもあったという記録が残っている。
 「久保桜」と呼ぶのは、昔この地が「窪」と呼ばれていたからである。
 それとは別に「お玉桜」とも呼ばれる。征夷大将軍であった坂上田村麻呂がこの地を訪れたとき、「お玉」という娘と恋に落ちた。しかし、帰国した田村のもとには、お玉が亡くなったとの知らせが届き、悲しんだ。田村はお玉を偲び桜を送って墓の傍に植えさせたのが、この桜であるという言い伝えがある。
 今でもお玉が将軍を想い続け、この桜に花をさかせているのだろうか。
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2007/1/29


三大神社の藤 Sandaijinjya-no-fuji Wisteria of Sandai Shrine

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 三大神社は、滋賀県草津市志那町にある神社で、名物の藤が有名である。祭神は志那津彦命、志那津姫命。
 藤は、毎年4月から5月にかけて穂が地面に擦るほど長くなる事から「砂擦りの藤」と呼ばれる。
 もともとこの藤は、摂政・関白であった藤原氏の隆盛を祈念して植樹されたものだが、織田信長の兵火により消失。その後、根元から芽生え、今日に至っている。
 また、この季節に開催される藤まつりでは、期間中に、地元や草津市観光物産協会などによる物産展が開かれている。
 近隣の志那神社(草津市志那町)と惣社神社(草津市志那町)にも境内に藤があることから、三大神社とあわせて志那三郷の藤とも呼ばれている。
 三大神社の藤は、しなやかで長大、まことに風流な光景である。
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2007/1/19


桜 Sakura Cherry Blossoms (Sakura)

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 桜は、古来、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の霊木として、日本人の生活や心と深く関わってきた。日本を代表する花であり、単に花と言えば、桜のことを指す。また国の花にも定められている。
 実用的な関わりとしては、福井県鳥浜貝塚遺跡の縄文時代前期の地層から出土した弓の弦をかける部分を桜の樹皮で補強した物などが発見されている。また、桜の咲き具合で作物の種をまく時期を計ったり、豊作かどうかを占ったりもした。
 しかし桜は、鑑賞としての対象として重きを置かれ、春の花見は、国民的・民族的な行事となっている。      
 さらに葉が出るより先に花が咲くことや、咲き始めると短期間で満開になり、そして散っていくことから、その美しさとはかなさは、歌を詠む対象ともなり、また日本人の美意識精神性と重ねられて論じられることも多い。
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2007/1/17


殿様清水 Tonosama-shohzu Tonosama Shouzu Spring

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 富山県の春日温泉郷の入り口に年中絶えることなく湧き出ている「殿様清水(とのさましょうず)」。「とやまの名水」に指定されているこの天然の湧き水は、全国名水百選の一つにも選ばれている。上市町の穴の谷の霊水によく似ているとも言われ、近郊から多くの人々が水を汲みに来る。名水だけあり、口に含むと、すうっと馴染んでゆき、さっぱりとした口当たりだという。
 「殿様清水」の名は、江戸時代、富山藩の御蔵番の主が好んでこの湧き水を常飲したお陰で一生涯無病息災であったと伝えられ、その主にちなんで付けられたものだとか。
 付近には春日荘、雅楽倶、大沢野パレスといった保養所、公園、植物園などがあり富山市の名所となっている。
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2007/1/16


鳥海山 Cyoukai-zan Mt Chokai

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 山形県と秋田県の県境にあり、日本海に面した東北では第2の高峰である。標高2236メートル、出羽富士とも呼ばれる。
 山麓周辺の人々から山そのものを「守り神」として、古くから崇められてきた。
 海岸線からすぐ、垂直に近くそびえたつ。高山植物には「チョウカイアザミ」「チョウカイフスマ」など、この地にしか生育していないものをはじめ、多くの種類が生息する。
 気象変化が激しく、そのため四季の彩りも鮮やかである。
 雪どけ水は豊富な沢水となり、谷を刻んで広い山裾に流れ、時にはいくつもの滝となって湧き出て、水田を潤し、稲を育てる源になる。
 登山シーズンなどに山頂に登ると、北に岩木山や八幡平、男鹿半島、南に月山や朝日連峰を臨むことができる。また、ぽっこりと小さな窪みに綺麗な水がたまった鳥海湖が緑一面の草花に囲まれ、その姿を現す。
 山開きは例年5月一日。
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