NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/6/22


小京都 Shou-kyouto Shokyoto

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 小京都(しょうきょうと)は、文化のみならず政治や経済の中心であった京都を手本に、室町時代以降の大名が作った各地に残っている町並み。
 それぞれの小京都は、京都出身者の故郷への思いを求めたりしたことや、三方が山に囲まれていたり、町に川が通っていたり、盆地であるといった地形の類似性、京都から分霊した神社がある、といった事があげられる。
 近代では町並みやお祭り、工芸、京都を彷彿させる景色など、京都に似た雰囲気が残り、訪れた人々の京都への思いを重なり合わせたことによって小京都と呼ばれていくようになっていった。
 代表的なものとしては、地方の有力者が京都に憧れて整備された山口県の一部や、飛騨高山、知覧、中村、また地形から城や城下町が作られていった萩や備中高梁、足利などがある。
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2006/12/15


印傳 Inden Inden (lacquered deer hide)

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 印伝(いんでん)とは、鹿革に漆加工を施した日本の伝統工芸品。平安朝の頃にインドからその技法が伝来したとされる。甲州で印伝の技術が発達した理由は、山に囲まれ原料となる鹿が多く生息、そして漆がとれたことによる。
 染めた鹿革に型紙(手彫りされた和紙)を重ね、その上からへらで刷り込むようにして漆をのせていく「漆付け(うるしつけ)」が代表的な技法。型紙をはずすと漆が盛り上がり、独特の光沢を放つ。
 印傳屋は天正十年(一五八二年)創業。印傳屋の遠祖上原勇七が甲州印伝を創案したと言われる。体になじみ、強度もあるため、武具の一部としてさかんに使われ、江戸時代になると巾着や財布など、実用と装飾を兼ねたものへと広がった。家伝の秘法を代々継承し、研鑽を重ねてきた印傳屋の、時を超えて伝えられた印伝は、現代人をも魅了する。
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金箔 Kinpaku Gold Leaf

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  日本の金箔は99%以上が石川県金沢市で製造される。箔打ちに適した水質と気候のよさ、輪島など、仏壇や漆器で金箔を大量に消費する産地が近いことによる。金箔の厚さは約1万分の1ないし2ミリメートル。向こう側が透けて見えるほど薄い。十円硬貨大の金を畳一畳の広さにまで打ち延ばすことが可能。しかも均一に平らで穴のないことが要求される。
 明治31年創業の今井金箔は、全国で唯一の直工場を持つ金箔の総合産元商社。金箔そのものの美しさを追求し、後世に残る技術を伝承している。各種金箔の他、銀箔、プラチナ箔、食用金箔なども扱う。もっと身近に金箔をと、その普及にも努める。
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名尾和紙 Nao-washi Nao Paper

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 名尾和紙は佐賀県佐賀市大和町名尾に伝わる和紙だ。
 この地の紙すきは300年以上昔に遡る。元禄12(1700)年頃に納富由助が筑後で修行し伝えたといわれている。佐賀平野から玄界灘に向かう山間に位置し、耕地の少ないところから農家の副業として発達した。最盛期には地区の多くが紙すきに従事していたが、現在は「谷口和紙工房」のみとなっている。
 名尾和紙の大きな特徴は、原料に楮(こうぞ)ではなく梶(かじ)を使っていること。椿の原種である梶は丈夫で長い繊維を持つ。質が緻密でありシャキッとした感触と透明感は他に比類がない。名尾和紙は提灯や壁紙、書道用紙をはじめとして大相撲九州場所の提灯、博多どんたくなどの祭りの提灯など、様々な分野で広く使われ、好評を博している。
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2006/12/11


越前打刃物 Echizen-uchi-hamono Echizen forged blades

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 福井県越前市の伝統工芸に越前打刃物がある。700年の伝統の中職人が腕を磨き、独自の切れ味を生み出している。
 越前打刃物の歴史は南北朝時代に遡る。伝統はひとりの刀匠から始まった。1337年、京都の刀匠千代鶴国安が刀剣製作に適した地を求め、府中(現武生市)に来訪し、そのかたわら近郷の農民のために鎌を作ったのに端を発する。それ以来、武生は農業用刃物の一大産地となり、それらは北陸独自の行商というかたちで全国に広まった。
 現在は、日本古来の火づくり鍛造技術・手仕上げを守りながら、包丁、鎌、刈り込み鋏などを主製品として製造している。
 熟練した技と芸術的要素を兼ね備えた日常生活品として認められ、1979年、国の伝統工芸品の指定を受けた。
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2006/11/29


砥部焼 Tobe-yaki Tobe Pottery

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 愛媛の伝統的工芸品・砥部焼。やや厚手で丈夫な生地が特徴で、白磁に藍のシンプルな染付と、飽きのこない研ぎ澄まされたデザインが印象的だ。
 砥部焼の歴史は古く、6〜7世紀に始まったとされる。砥部の盆地は、山裾の傾斜が窯の立地に適していたことと、 燃料となる豊富な木材がたやすく手に入ったことから、 古くより焼き物が焼かれていたようだ。
 やや厚手の白磁に絵筆を勢いよく走らせて生まれる独特の草花文様。簡素化された絵柄は先達の賜物であり、その飾り気のないシンプルなデザインは、あたたかみと親しみやすさを感じさせる。実用性と美を併せ持つ、その姿に魅せられるファンも多い。現代では女性作家も増え、素材や伝統的デザインに捉われない作品も多く見られるようになり、注目を集めている。
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