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2008/4/4


切込の裸カセドリ Kirigome-no-hadaka-kasedori Hadaka Kasedori (Naked Bird Festival) in Kirigome

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 加美町宮崎の切込地区に「切込の裸カセドリ(きりごめのはだかかせどり)」という小正月の行事が古くから伝わる。一月一五日の夜に行われる行事で、現在では県の民俗文化財に指定されている。
 切込の裸カセドリは、火災を防ぐ火伏せと厄払いを祈願すること、そして肉体的な試練を受ける通過儀礼の意味合いもあるといわれており、一五歳以上の男子が参加する。
 まず、初めての参加者や新婚者、厄年の者は頭に藁帽子を被り、裸の腰に注連縄(しめなわ)をつけ、家々の訪問に先立って他の参加者から水を浴びせられるという。
 そして「へそび」と呼ばれる竈(かまど)の墨を、顔や体や手につけて集落の家々をまわる。家に上がった者達は家人に墨をつけて、新年の挨拶をしてから酒や食べ物のもてなしを受けるという、とても変わった祭りである。
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2008/3/5


月のお皿 Tsukino-osara Moon Plate

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 かつて日本には、満ち欠けによって形を変える月を描写する多くの言葉があった。新月、繊月(さんげつ)、三日月、上弦の月、下弦の月、小望月(こもちづき)、立待月(たちまちづき)、寝待月(ねまちづき)、有明月などの呼び名は、どれも風情にあふれている。
 柴田睦子作「月のお皿」は、金色の飛沫模様が美しい平らな皿だ。デザインはシンプルにして、その姿は威風堂々。静かさの中に強さがある。乗せる料理や季節の食材によって、皿と料理のふたつの表情が豊かに変わる様を味わえるのは、日常の贅沢。
 料理をあしらっておぼろ月夜に見立てるもよし、金の飛沫に月光のしずくを感じるもよし。客人のもてなしはもちろんのこと、ふだんづかいの皿としても役立つ一品である。
 
サイズ:(センチ)
(大)横27×奥27×高2・5
(小)横15×奥15×高2
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2007/8/7


水上温泉おいで祭り Minakami-onsen-oide-matsuri 

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 群馬の水上温泉で7月下旬に行われる「水上温泉(みなかみおんせん)おいで祭り」は、「おいで踊り」をはじめとして花火大会やふるさとみこしパレードなど多彩なイベントが3日間行われ、地元の人々と水上を訪れた人々が一緒になって祭りを楽しんでいる。
 水上温泉は、室町時代に建明寺を開山した海翁文寿和尚(かいおうもんじゅおしょう)により発見されたと伝えられており、利根川沿いの崖の洞穴から立ち上る湯煙を見て、村人の為に露天風呂を作ったという。村人たちは喜び、和尚の徳を讃え念仏踊りを奉納したのが「おいで祭り」の起源となっている。
 「おいで」はお湯が出るという意味と、「水上においでください」という町民の願いが込められていて、水上温泉おいで祭りは親近感があり、もてなしの心がこもった水上の夏の風物詩である。
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2007/4/17


水屋 Mizuya Mizuya

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 「水屋」とは、茶の湯で茶室の隅に設け、茶事の用意を整えたり、使用後に茶器を洗ったりする設備のこと。
 客人に見えないように、茶室とは別の部屋に設けられることも多い。茶室内に設ける場合は、屏風などで目隠しする工夫が施されることもある。水屋の広さは茶室の構成に応じて定められ、流し、水屋棚のほか物入れ、さらに大炉か長炉、そして丸炉などを備える。
 お茶は、沸かす湯の温度が要なので、水屋は客人をもてなすための大切な設備と言える。古くは中世の茶人・千利休も「一期一会」の心で水屋に相対したのだろう。水屋は、もてなしのために心静かに集中して「時」を整える、特別な空間である。
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2007/4/10


なまはげ Namahage Namahage

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 なまはげは秋田県男鹿市近隣に伝わる民俗行事であり、毎年大晦日に行われる。
 鬼の面をつけ、わらみのをまとい、わら沓を履き、出刃包丁と桶、御幣棒を手に持つ姿で現れる。
 近隣の家を一軒づつ訪れ「泣く子はいねが」「怠け嫁はいねが」と問い、怠け者を探す。家の主人はなまはげを丁寧にもてなし、なまはげは饗応を受けて次の家へと向かう。
 冬場に仕事をせず、囲炉裏にあたることで出来る火傷である「なもみ」を剥ぎ、怠け者を懲らしめることから「なまはげ」と称されたと言われる。
 東北各地方に多くの類似の伝統行事があり、多くの伝説が残されている。
 怠け者を戒めると共に、子供達の無病息災と幸福を祈り行われる、古来よりの民俗行事である。
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2007/1/24


岡山後楽園 Okayama-kourakuen Okayama Korakuen

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 日本三名園に数えられる国指定特別名勝、「岡山後楽園」。岡山県岡山市に所在する。
 岡山後楽園は、岡山藩2代目藩主、池田綱政が重臣の津田永忠に、命じて造らせ、元禄十二(1700)年に完成した江戸時代初期の大名庭園だ。その後も歴代藩主の好みで手を加えられたが、江戸時代の姿を大きく変えることなく現代に伝えられている。
 藩主が賓客をもてなした建物「延養亭(えんようてい)」を中心とした林泉回遊式の庭園で、園外の岡山城や周辺の山を、庭を形成する背景として取り入れた構成になっている。
13万平方メートルにおよぶ広大な敷地には芝生や池、築山、樹林が配されており、園路をたどりひと廻りすると、移り変わる景色が一巻の絵巻物のように楽しめる。
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2007/1/11


東道盆 twundaabun Twun-dar-bun

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 東道盆(とぅんだーぶん)は、沖縄における高級な前菜入れであり、格調高い琉球漆器である。
 元は中国から伝わった器で、中国語で「客をもてなすご馳走を入れる盆」という意味である。
 琉球に伝わり、琉球漆器の技術が駆使され、代表的工芸品になっていった。
 器だけでも豪華で、その中に入れる料理もそれに見合った豪華な料理が入るので、昔から結婚式や還暦の祝など大切なもてなしに用いられた。現在はお正月にも用いられる。
 元々は容器そのものをこう呼んでいたようだが、今では盛り込む料理も含めて「東道盆」と呼ぶ。
 現在、八角東道盆は琉球料理の正式な盛器といわれており、雅びやかな王朝時代を今に偲ばせる代表的な料理の器である。
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2006/12/22


松原神社 Matsubara-jinja Matsubara Shrine

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 松原神社は兵庫県尼崎市に位置する。保元(ほうげん)の乱(1156年)に敗れて讃岐の地に流された悲劇の天皇,、崇徳上皇が讃岐に赴く際に、大風雨を避けてこの地に休息したと言われている。そのとき村民がこのしろ、蛤(はまぐり)、牡蠣、よめな、ゴボウ、やき米などで手厚くもてなしたのだとか。
 その由縁から崇徳上皇の没後も、御霊を慰めお祀りする風習が残る。現在でも3月31日に「ダンゴボー」と呼ばれる春祭りが開催され、当時と同じものを献上する神事が行われているのだ。
 境内には昭和天皇即位50年を記念して昭和天皇が自ら植樹された樹があるという。
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