NIPPON Kichi - 日本吉

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2006/11/29


お江戸の凧屋さん Oedo-no-takoyasan Edo Kite Craft Workers

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 かつては、正月を含む冬休みには子どもたちが凧揚げをする光景がよく見られた。一見、そのような真冬の風物詩は廃れたかに見える。しかし、昨今の昭和30年代回顧の風潮などにより、今また大人を対象に、凧の静かなブームが起こっているという。
 「お江戸の凧屋さん」は「江戸凧」専門に、伝統と職人技で一枚一枚丁寧に作り上げる職人集団だ。江戸凧とは、江戸時代から伝わる東京の伝統凧のこと。一般的に「江戸角凧」を指す。長方形のかたちをし、長い「うなり」を頭に乗せ、長い「糸目」を付けるのが特徴だ。図柄については、武者絵や歌舞伎絵などの凧絵のほか、江戸文字や髭文字だけの粋な字凧などもある。そのほか、粋な形の奴凧の制作も始めた。
 江戸時代から受け継がれる日本の文化。江戸凧は、今に生きる江戸の芸術品である。
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前沢碁盤店 Maezawa-gobanten 

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 前沢碁盤店は、碁・将棋盤ひとすじに創業130余年の歴史を誇る老舗だ。創業は明治の初期。初代は江戸時代からの職人で、その碁盤造りにかける厳しさは凄まじかったと今でも語り継がれているという。現当主は4代目前沢道雄。その職人気質は、平成の今も変わらず、曽祖父から祖父、そして父から受け継いだ伝統の技を現代に受け継いでいる。
 昔と変わらず、1品1品すべて手作りで、長い時間と思いを込めて仕上げる。素材は厳選された日本産榧(かや)。10年以上寝かせ、匠の眼にかなった熟成されたものしか使わない。難関をくぐった最高の品質がここにはある。
 皇室の「深曽木の儀」でつかわれる碁盤は、昭和39年に前沢碁盤店から献上したものである。
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