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2008/5/20


福禄寿 Fukurokuju 

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 福禄寿(ふくろくじゅ)は、道教における神様の一人で、恵比寿様や大黒天を初めとする七福神の一人としても知られている。
 道教においては「幸福」、「封禄」、「長寿」の三つが三徳として強く希求されるが、この三徳を具現化したのが福禄寿だとされており、名前も一字ずつ組み合わせたものとなっている。
 同じく七福神である寿老人と共に南極星の化身とされており、その姿も背が低くて長頭、白髪で長いひげを生やしていることなど、とてもよく似ている。
 また、手には長寿の秘訣が記されているという巻物を結わえた杖と、長寿の象徴である桃を持っているのも似ている。このため、寿老人とは同体異名の神とされることもある。
 ただ、伴っている動物には違いがあり、寿老人は鹿、福禄寿は鶴と亀を伴った姿で描かれたり像が造られたりすることが多い。
 その年齢は数千才とも言われ、長寿と人望においてご利益がある神様として、親しまれている。
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2008/4/25


巫女 Miko 

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 巫(かんなぎ)という言葉には、両手を胸に合わせて行う礼という意味合いがある。この言葉が示しているように、古代において巫女(みこ)は、神に仕え祈祷や神意を伺い、神託を告げる女性のことを示していたという。
 現在は、神社で神事の補助・参拝者の対応・社務所等での作業などを行う女性を指している。
 衣装は、白い小袖に赤い緋袴(ひばかま)・草履というスタイルが多い。結婚式や祭りで神楽舞を奉納する場合もあり、その際は薄手の布でできた千早(ちはや)を羽織り、髪にはかんざしや冠を付ける。神社によって様々な、色合いや飾りがあるとされている。
 神社本庁傘下の神社に神職として奉仕する場合は、本庁の発行する神職資格が必要になるが、巫女になる為の公的な資格は現在のところ存在しないという。
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2008/4/22


道祖神 Dousojin Dousoshin Deity

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 道祖神(どうそじん、あるいはどうそしん)は、日本において古来より信仰されてきた神である。
 主に、集落の境や村内と村外の境界、道の辻や三叉路の脇に立てられている。
 中国から日本に伝来し、その周辺の守り神として、また、子孫繁栄や交通安全の神として信仰され、元々日本にあった民間信仰の神である岐(ちまた)の神と習合。さらに地蔵菩薩が伝えられると、地蔵信仰とも習合し、日本全国に広まっていくこととなった。
 その形は様々で、よく見られるものとしては自然の石をそのまま祀ったものや、その表面に碑文を刻んで石碑とした文字道祖神、男女一対の像が刻まれた双体道祖神、道教に由来する庚申信仰を元にし、青面金剛(しょうめんこんごう)が彫られた庚申塔などがある。
 元々が決まった形があるわけではないので、地方色やそれを立てた個人色の強いユニークな形が刻まれているものが多いのも特徴であり、全国には九千基を越す道祖神が立てられているといわれ、まさに日本における八百万の神の代表格とも言える存在である。
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毘沙門天 Bishamon-ten 

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 毘沙門天(びしゃもんてん)は、元々はインド古代神話の神だ。
 仏教においては持国天、増長天、広目天と共に四天王の一尊に数えられ、中でも最強の神として知られている。
 梵名であるヴァイシュラヴァナの読みからビシャモンと音写され、毘沙門の漢字が当てられた。
 また、その梵名が「よく聞く所の者」という意味もあることから多聞天(たもんてん)の名でも呼ばれており、四天王の一尊として安置する場合は多聞天、独尊像の場合は毘沙門天と呼ばれる。
 その姿は頭には冠、右手には宝棒、左手には経文を納めた塔を持っている。また、武神の名にふさわしく鎧を着込んでいるのも特徴である。
 日本においては聖徳太子が戦勝を祈願して四天王像を祀ったことから、古来より戦勝護国の神として、武士たちの信仰を集めた。
 七福神の一人としても知られており、戦いや勝運にご利益があるとされている。また、幸福の神である吉祥天を妻としていることから福徳を与える神でもある。
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2008/3/17


【誠】 Sei Sincerity

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 この字は甲骨文や金文にはみられず、篆文から現れます。右と左の部分に分けられるのは確かですが、ただそのためにA+Bという数学的な感覚の解釈に乗り出すのは勇み足です。意味について白川静先生は「誓約を成就する意である」とまとめています。
 「言(ことば)」が「成る(成就・実現する)」という表面的解釈よりもっと、古代中国の社会の在り方に目を向ける必要があります。白川文字学によると「信」の説にあったように「言」の下の部分の「口」は、祝詞を入れる器の意味です。常用字体からはわかりにくいのですが、その上の四本の横線は、刺青を入れるための道具で、取っ手の付いている針の形です。この「言」の部分だけでも神への誓いのことばという意味があります。
 また「成」は戈・矛(ほこ)を作り上げた後、飾りをつけて完成の儀式を行う形です。つまり、この字の左右の部分は宗教的な由来にもとづくものと考えられます。
 
■ 誠・篆文(てんぶん)
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2007/11/14


バサラ祭り Basara-matsuri 

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 奈良県奈良市・大和郡山市の商店街一帯で、毎年八月の最週土日にバサラ祭り(ばさらまつり)が開催されている。
 「バサラ」とは室町時代に流行した社会的風潮の事で、慣習にとらわれず自己を開放する、という意味だ。仏教の神「婆沙羅」を由来としている。
 平成一一(1999)年から、市民が自由に参加でき、一体になれるようにとの願いを込め、そして古都奈良の新しい夏祭りとして行われるようになった。
 祭りのスタイルは路上でのダンシングパレードが主で、モデルとなっているのは高知市のよさこい祭りや北海道のよさこい・ソーラン祭りである。当日午後一三時頃から、個性的な衣装をまとった参加者達が商店街を出発し、数ヶ月前から練習してきた踊りを披露する。祭りは同時にコンテストでもあり、より「魅せる踊り」が出来たチームには賞が授与される。
 古い町並みに威勢の良い音楽と踊りが溢れる。この祭りをには、お年寄りなども含め、この二日間で約六万人の観光客が訪れる。
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2007/10/15


【美】 Bi The Character for Beauty

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 ヒツジを表す羊は漢字の要素としてよく見られます。古代にはよく儀式に使われた動物でもあるからです。善・美・義のような抽象概念を表す漢字の中に特に目立ちます。美の字体はヒツジ全体を示します。羊という字は角を含めたヒツジの上体の輪郭を表し、美の字体にはその下体、特に後脚が加わりました。羊を所有する人はすでにかなりの財産家です。
 多神教の世界では、神々に貴重で美しい自然界からの供え物をすることで、神の恩恵を得ようとします。最高の神には犬をささげるのが一番効果的だという考え方もありました。特に神の恵みを受けるための捧げものが大事になってくるのは裁判の時です。裁判は神の審判という形で行われましたので、争う両者はいろいろな神の試しを受ける羊を差し出しました。
 元々、文字は神と人との間のコミュニケーションの手段として成立・展開したという考えは白川文字学の出発点です。その立場から見ますと美は神に受け入れられる美、すなわち神が保証した美となります。面白いことに、東アジア以外にも、「世の罪を取り除く神の子羊」(聖書・ヨハネの福音書一・二九)、「私たちの過越の子羊キリスト」(聖書・コリント第一 一・七)などに羊を神のへの捧げものとする考え方があります。
 美についてのこの解釈は金文の字形に基づいていますが、もう一つの解釈の可能性もあります。金文よりさらに遡る甲骨文には、羽の飾りを頭につけている形と解釈できる字体もあります。残念ながらその意味を詳しく知ることはもうできません。
 
■美・金文(きんぶん)
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2007/10/12


野上八幡宮 Nokami-hachiman-guu Nokami Hachimangu Shrine

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 野上(のかみ)八幡宮は、和歌山県海草郡起美野町に所在する古社。創建は、欽明天皇の時代、550年代まで遡るとされる。
 日本三大八幡宮のひとつ、京都の石清水八幡宮の別宮として、何百年もの間、多くの人々が信仰を寄せてきた由緒ある神社だ。
 桃山時代に建築された本殿をはじめとして拝殿、摂社武内神社本殿、刀剣など国の重要文化財を多数保有していることでも有名。見事な朱塗りの社殿は昔日の名残を今もとどめている。
 毎年10月中旬の日曜日には秋祭りの獅子舞が盛大に執り行われ、近隣の人々でにぎわう。
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