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2008/9/1


輪王寺(四本竜寺) 三重塔 Rinnou-ji(Shihonryuu-ji) Sanjuu-no-tou 

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 日光山草創の地である四本龍寺(しほんりゅうじ)の境内に残っている三重塔。
 「日光山縁起絵巻」や「日光山古地図」などの絵図記録にその姿が残っており、推察では大同二(807)年創建とされている。貞享元(1684)年の大火により焼失。現在の塔は貞享二(1685)年に再建されたものである。
 高さ18.2メートルで、板が素材のとち葺で、やわらかく清々しい。初層の中備えには蟇股(かえるまた)がほどこされ、十二支を刻んでいる。内部は、四天柱、来迎柱、仏壇があり釈迦如来を安置している。
 昭和四八(1973)年に国指定重要文化財に指定されている。また、塔を含め輪王寺は「日光の社寺」群として平成一一(1999)年に世界遺産に登録されている。
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興福寺 三重塔 Koufuku-ji Sanjuu-no-tou 

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 興福寺の三重塔は康治二(1143)年に創立されたものであるが、治承四(1180)年の大火で焼失し、その後鎌倉前期に再建されている。
 本瓦葺で高さは19.15メートル。「みかえりの塔」として有名な長野県の大法寺(だいほうじ)三重塔と同じく、一番下の軒である初重がやや大きく設計してあり、落ち着いたシルエットになっている。
 また、白壁と木組みのコントラストが印象的で、洗練された美しさだ。初層内部は四天柱を板壁で対角線方向に仕切り、千体仏を描いている。中央には窪弁才天像とその諸尊が祀られている。
 毎年七月七日に「弁才天祭り」が開催され、特別開扉される。昭和二七(1952)年に国宝に指定された。また、塔を含め興福寺は「古都奈良の文化財」の一部として、平成一〇(1998)年に世界遺産に登録されている。
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2008/8/26


法起寺 三重塔 Hokki-ji Sanjuu-no-tou 

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 飛鳥時代の慶雲三(706)年に建立されており、日本最古の三重塔である。建立後は再三にわたり大修理が行われたが、調査研究が重ねられ、飛鳥時代の様相をとどめている。
 本瓦葺であり、屋根の勾配がゆるく軒が深い。初層から上層にいくにつれ細くなる、安定したシルエットである。高さは約24メートル。特異な形式である薬師寺東塔を除けば日本最大の三重塔である。
 軒下の雲の形の雲肘木(くもひじき)という組み物、卍(まんじ)を崩した形を繰り返した卍崩しという文様など飛鳥時代の形式である。内部には仏壇に大行天皇(たいこうてんのう)尊儀と書かれた位牌を祀る。
 昭和二六(1951)年に国宝に指定されている。また、法起寺は「法隆寺地域の仏教建造物」として平成五(1993)年に世界遺産に登録されている。
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2008/6/2


伏拝王子 Fushiogami-ouji 

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 伏拝王子(ふしおがみおうじ)は、世界遺産である和歌山の熊野古道に点在する九十九王子の一つである。
 熊野古道を形成する五つの道のうちの中辺路にあり、本宮大社の二つ手前、大社まであと一時間ほどというところに位置する。
 古道は深い森の中を行く道であるため、あまり展望が利かないのだが、伏拝王子がある場所では本宮の旧社地であった大斎原(おおゆのはら)の森が遠望できる場所にあり、当時の本宮大社も垣間見ることができたため、参詣者たちが初めて目にするその光景の有難さに思わず土下座して伏し拝んだという故事から「伏拝」の名がついたという。
 王子がある場所には、徳川頼宣(よりのぶ)寄進とされる石祠と延応元(1239)年の銘がある平安時代の女流歌人、和泉式部(いずみしきぶ)の供養塔が建てられている。
 現在でも東南の方向に大斎原を望むことができ、熊野古道を行く参詣者たちが一息つける場所となっている。
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2008/5/14


宮島水中花火大会 Miyajima-suicyuu-hanabi-taikai Miyajima Water Fireworks Display

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 毎年八月一四日に行われる宮島水中花火大会は、「日本の花火大会百選」にも選ばれた、宮島の夏を彩る大イベントである。
 「安芸の宮島」とも呼ばれ、日本三景のひとつである巌島神社(いつくしまじんじゃ)の沖海上で花火大会は行われる。
 走行する船から海中に投げ込まれ、大音響と共に炸裂する一〇〇発以上の水中花火が見られる珍しい花火大会としても知られており、約五〇〇隻の観覧船が浮かび、宮島ならではの幻想的な夜景を海上からも楽しむことができる。
 世界遺産である厳島神社は、瀬戸内海に面した海の中に赤い大鳥居が立っていることでも有名であるが、その鳥居や社殿が花火によって美しく浮かび上がるため、この日は写真愛好家の人気がさらに高まるという。
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2008/3/21


ヒーブル・オンジェイ hiiburu onjei Ondrej Hybl

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 1977年生まれ。大蔵流狂言茂山千五郎家修業生。チェコ、パルドヴィッツェ出身。2000年、国立カレル大学大学院哲学部入学。2002年、国費留学生として同志社大学大学院国文科に入学。狂言師、茂山七五三氏に師事する。2005年、同大学修士課程修了後、大阪大学大学院文学研究科博士課程文化表現論に進学、在学中。同年EXPO2005国際博覧会において「チェコ共和国を代表しての働き・活躍」に対しチェコ政府代表より表彰される。
 日本の伝統芸能である狂言の世界に強い関心を持ち、チェコ人初の狂言修業生になったオンジェイさん。
 狂言は人を笑わせる技術だが、安売りの笑いではない、人に対して優しいユーモアなのだという。
 人が本気で笑う時、そこに国境はなくなる。狂言が世界遺産になったということは、この地球にいる人たち全てにとって貴重な財産だということ。狂言は日本の古い文化に強く繋がっていて、世界の人も豊かにする可能性がある。と氏は語る。
 
[→より詳しい記事を見たい方はこちら]
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2007/12/14


ベンガラ Bengara Bengara

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 ベンガラとは、酸化第二鉄からなる無機赤色顔料の一つであり、人類が使用した歴史上最古の顔料としても知られている。
 漢字では弁柄と書き、紅殻やインド赤、ヴェネツィアンレッドなどとも呼ばれる。
 日本には中国から朝鮮半島を経て、沖縄に伝わったとされ、インドのベンガル地方産のものを輸入していたため、ベンガラと名付けられたという。
 酸化鉄系では最も生産量が多い顔料であるが、化学的には鉄の赤錆と成分的に同じであるため、現在では合成のものが多く、天然に産するものとしては、日本では岡山県高梁市成羽町が、国内唯一の生産地となっている。
 古代には尊い色として珍重され、日本では沖縄の首里城の赤がベンガラの色として有名である。また、着色力や隠蔽力共に優れており、耐熱性や耐水性もあることから、木造建築における防腐の役目も負っていた。
 他の赤色系顔料に比べ鮮明さに欠く印象はあるが、その華やかさは時代を超えて、人々の心を魅了し続けている。
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2007/11/28


東照宮 五重塔 Toushou-guu Gojuu-no-tou 

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 世界遺産に登録され、観光地としてもあまりに有名な日光東照宮。本殿や陽明門をはじめ、境内のほとんどの建造物と美術工芸品が文化財に指定され、その規模とともに訪れる者を圧倒する。
 元和三(1617)年、江戸幕府初代将軍徳川家康を奉祀するため、二代将軍秀忠により造営された東照宮は、寛永一三(1636)年には三代将軍家光により建て替えられ、今日の絢爛豪華な社殿群となった。
 境内の外れに建つ五重塔は、国の重要文化財に指定されている。慶安三(1650)年に若狭国小浜藩主の酒井忠勝(さかいただかつ)により献納されたが火災に遭い、文化一四(1817)年に子孫の酒井忠進(さかいただゆき)によって再建された。初層から四層までが和様、五層が唐様で、垂木(たるき)の形が異なる。初層の蟇股(かえるまた)には、十二支の動物が彫刻されている。内部には四天柱が置かれ、須弥壇に四方仏が安置されている。
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