NIPPON Kichi - 日本吉

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2008/3/12


くまもと一刀彫 Kumamoto-ittoubori 

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 「くまもと一刀彫(いっとうぼり)」は、熊本県熊本市に伝わる伝統工芸品である。
 昭和二二(1947)年五月に人吉市紺屋町、手工芸美術研究所において、村上一光が創案創始した一刀彫りの木彫である。
 一刀彫とは、貼り合わせたり組み合わせたりせず、一本または一枚の木板から手彫りで掘り出す手法のことをいう。
 原材料は郷土産の銀杏がつかわれ、原木を製材、自然乾燥のあと、下絵なしでイメージのままに小刀一本で直彫りして仕上げられる。
 最近では、作品の一部に色づけをおこなうものもあるが、くまもと一刀彫といえば、昔ながらの白木のままの美しさを強調した作品が特徴となっている。 


 
 
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2007/11/29


高千穂神楽面 Takachiho-kagura-men 

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 宮崎県の高千穂地方に伝わる岩戸神楽。その神楽で使われるのが「高千穂神楽面(たかちほかぐらめん)」である。
 高千穂地方は神々のふるさと、神々の里として全国に知れわたり、天岩戸地区は岩戸開きの伝説の地としても有名である。
 高千穂神楽面には、神楽舞用と装飾用があり、神楽舞用には軽い桐が、装飾用には香りのよい楠が使われる。鑿(のみ)で彫る一刀彫りでほとんどが手作業で仕上げられていく。
 特に難しいのは「生きた表情」を出すこと。職人の技によって作り出される繊細な表情は内外から高い評価を受けている。そのポイントの一つは木目をいかすことにあり、そのためには長年の経験と技術を要する。
 装飾用の面としては、手力雄命(たじからおのみこと)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)が主に作られている。二人の神は開運招福の神として人気があり、最近では観光の土産として、また、縁起の良い贈答品として人気を集めている。
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2007/5/2


香川 竹一刀彫 Kagawa-take-ittoubori 

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 香川県(讃岐地方)で作られている竹工芸品。県の伝統工芸品に指定されている。
 竹彫技術の歴史は中国から伝来した奈良時代が始まりとされており、伝来と同時に各地でさかんに行なわれた。
 讃岐での竹彫は、江戸時代後期に活躍した讃岐漆芸の祖、玉楮象谷(たまかじぞうこく)が確立した「讃岐一刀彫」からさらに研究されたものである。「讃岐彫り」の総称として、木、竹、象牙などを素材にした作品が多数作られている。
 竹彫りの代表作品としては、煎茶が盛んな頃に作られた茶合、線香筒などであるが、その繊細な線は、「虎」や「龍」、「七福神」、「普賢菩薩」などを表情豊かに描き出している。その技は今も伝えられ、竹の強さと美しさの上に、願いを込めた絵柄が表現されている。
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2007/5/1


和仁久幸 Wani Hisayuki 

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 岐阜県、飛騨高山地方に伝わる伝統工芸品「一位一刀彫(いちいいっとうぼり)」の伝統工芸士。号は壱仁。
 昭和十六(1941)年生まれ、平成八(1996)年伝統工芸士に認定。飛騨一位一刀彫協同組合専務理事。
 一位一刀彫は江戸時代末期、飛騨の木工名人、松田亮長が飛騨特産のイチイの木を用いて根付彫刻を作ったのが始まりとされる。
 木目と削り跡を生かす技法が特徴、材料のイチイの木の外が赤く、中が白い事を生かした色合いの変化も作品に生かされている。氏の作品は優しい笑顔のものが特徴であり、「表情がいい」と評判が高い。
 「お客様が喜んでくれるのがうれしい」と笑い、伝統の技で新たな作品を刻み続けている。
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2007/4/13


加賀獅子頭 Kaga-shishigashira Kaga Lion Head

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 加賀獅子頭は、石川県加賀の伝統工芸品で、数百年の歴史を持つ。
 獅子頭は、加賀の祭り、「獅子舞」に欠かせない存在で、この獅子頭を持って舞うのが恒例だ。
 獅子舞は、江戸時代、初代加賀藩主・前田利家が金沢城に入城した際にお祝いの獅子舞が盛大に行われたのが始まりとされる。
 以来、獅子舞は武芸奨励としても盛んになり、獅子頭も各町に1基、町の守護として置かれるようになった。また、個人の家でも男子出産のお祝いとして獅子頭を床の間に飾る風習が起こり、盛んに造られるようになったともいわれる。。
 獅子頭は白山麓の桐の木を使い彫刻師や仏師が一刀彫りをする。目と目の間が大きく離れ、力強く見開いた目が眼光鋭く睨んでいるのが特徴で、勇壮で迫力のある表情だ。
 獅子頭は木材の特性を充分に把握したうえで彫りを施すため、ふたつとして同じものが無い、彫刀技が冴えわたる逸品である。
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2007/4/4


讃岐一刀彫 Sanuki-ittoubori 

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 香川県にある琴平町で受け継がれる伝統工芸品。
 その歴史は天保八(1837)年に遡る。
 旭社二層入母屋造りの建立時に、全国から腕自慢の宮大工が集まった。その時、宮大工たちが休憩のときに、木切れを使って鑿(のみ)の腕を競ったのが始まりとされる。
 素材には松や楠の木を使う。温暖な気候のこの地では、樹木がよく育ち、木目が美しい、一刀彫に最も適した材である。
 「ノミ」の刀痕をそのまま仕上げに生かす技法は、この地独特の特徴である。
 昭和になるまでは、顔や頭の部分だけを彫っていたが、その後全体の像を彫るようになった。
 現在の製品としては、「七福神」や達磨(だるま)などが中心で、能面や各種置物なども作られている。いずれも手作りの暖かさが感じられるものとなっている。
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2007/1/30


奈良一刀彫 Nara-ittou-bori Nara Ittobori Dolls

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 「奈良一刀彫り」は奈良人形とも言われ、桧、桂、楠などを素材として、ノミで豪快に彫り上げた上に、金箔や岩絵具などで極彩色を施す奈良の伝統工芸品だ。能楽、舞楽、鹿、十二支、雛人形などを題材とした品格あふれる人形である。
 由来は平安時代末頃、春日大社の祭礼で飾られた能楽人形が始まりと言われる。神事に使われるものなので、なるべく人の手に触れないようにと簡素な造りだったが、一刀彫りの最大の特徴である鮮やかな彩色は当時から施されていたという。
 その後江戸末期、森川杜園によって一躍芸術品の域まで、その技術と評価が高められた。明治二十六(1893)年には日本を代表する工芸美術品としてシカゴ万国博覧会にも出展され、絶賛されたという。
 大胆で力強い造形と、繊細で緻密な極彩色が調和した奈良一刀彫りの人形は、雅な奈良の宮廷文化を思い起こさせるものとして、今でも多くの人々に愛されている。
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