NIPPON Kichi - 日本吉

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2007/1/30


甲田綏郎(人間国宝) Kouda Yoshio Yoshio Koda (Living National Treasure)

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 昭和四(1929)年生まれ。精好仙台平(せいごうせんだいひら)で、国の重要無形文化財(人間国宝)に認定されている。
 精好仙台平は、高級な絹袴地で、上質な生糸を藁灰(わらはい)で練り、植物染料を用いて手織機により二度打ちしてできる、独特の風合いを持つ織物だ。
 甲田綏郎(よしお)氏は早くから父・甲田栄祐氏(昭和31年「精好仙台平」人間国宝認定)に師事し、伝統技法を習得した。
 父の栄祐氏が昭和四十(1965)年に亡くなった後も仙台市で、甲田綏郎氏が後継者としてその伝統を継承している。父の指導とあいまって、伝統技法を守るとともに独自の意匠の優れた織りを紡ぐことに専念。いまでは、全国でも唯一の現役の技術保持者だという。
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2007/1/12


琉球絣 Ryuukyuu-kasuri Ryukyu Kasuri Ikat

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 琉球絣(りゅうきゅうかすり)は、沖縄の南風原(はえばる)町で織られる絣である。広い意味では、沖縄の絣の総称でもある。
 琉球絣の起源は、14〜15世紀といわれ、東南アジア系の絣を基本とする紋様と、沖縄の自然や動植物の名称を取り入れた図柄が特徴である。
 主として絹糸を使用し、染料は草木染の他、化学染料等が使われている。反物を中心に織られており、夏物の壁上布(かべじょうふ)も生産されている。
 経糸、緯糸、それぞれ決められた図柄によって手括りで仕上げられ、これを染色し、その後括られた部分をほどいて絣模様を作り出し、木製の高機に乗せて手投げ杼(ひ)によって織り上げていく。
 琉球絣の柄・幾何学模様の素朴さは、南国情緒を漂わせている。
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村山大島紬 Murayamaoosimatumugi Murayama Oshima-Tsumugi Fabric

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 村山大島紬は、東京の武蔵村山市にて織られる、丈夫で高品質の東京都指定無形文化財である。
 村山大島紬は、江戸時代の中期に創り出されたと言われている。まず正藍染による綿織物である「村山紺絣」と、玉繭による絹織物である「砂川太織り」が合流した。その後、経緯絣の絹織物に変わってゆき、村山大島紬が生産の中心となったのが1920年代の事である。
 大正中頃から村山村、砂川村の両地区一円で、独特の手織機を用いて織り上げられた村山大島紬は、正絹板締め絣織物で経緯の絣糸を巧みに染め分けて織り出されており、精緻を極め、しかも表裏がないという特徴をもっている。
 先覚者のたゆまぬ努力が実り、年ごとにその質の良さ、堅牢さが高く評価されるようになった。
 1975年、通産大臣指定伝統的工芸品に指定された。
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