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2007/10/17


東門院 守山寺 Toumon-in Moriyama-dera Tomonin Moriyamadera Temple

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 天台宗の開祖・最澄が延暦一三(794)年に開いたと伝えられている。これより六年前に建立された比叡山延暦寺の東門に当たることから東門院(とうもんいん)と呼ばれ、桓武天皇により比叡山を守る寺に名号されたことから守山寺(もりやまでら)とも呼ばれている。所在地名の守山はこれに由来するという。
 江戸時代には朝鮮通信使特使の宿舎にもなったが、昭和六一(1986)年に本堂、庫裏が火災で全焼。本堂に安置され傑作と賞賛された十一面観音像も同時に焼失したが、平成二(1990)年に本堂を再建、十一面観音像も修復された。
 焼失を逃れた護摩堂本尊の不動明王坐像、境内の片隅にある鎌倉時代の石造五重塔は国の重要文化財に指定され、その他の美術品とともに、千二百年余りに及ぶ寺の歴史を物語っている。
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2007/1/18


森口華弘 Moriguchi Kakou Kakou Moriguchi

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 明治42年滋賀県守山市生まれ。大正10年、薬剤師をめざし夜学で薬の勉強に励み、大正13年に三代目友禅師・中川華邨(かそん)の門に入り、四条派の画家・疋田芳沼(ひきたほうしょう)に就いて日本画を学ぶ。
 昭和14年に独立し工房をもつまで、華邨の工房で友禅の研究と修行に精励。その後、江戸時代から伝わる撒糊(まきのり)技法を、漆芸の蒔絵(まきえ)技法と組み合わせて森口流の「蒔糊(まきのり)」の技術を創成。京都の伝統的な友禅染の品格を保ちつつ、現代感覚に優れたデザインも取り入れ、独自の友禅の世界を広げた。
 昭和30年、第2回日本伝統工芸展に蒔糊を施した友禅着物「おしどり」「早春」「松」を出品し、すべて入選。第3回日本伝統工芸展で友禅着物「薫」が文化財保護委員会委員長賞を受賞、翌年から同展鑑査員に就任。
 昭和42年、57歳の若さで、国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。
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