NIPPON Kichi - 日本吉

2007/1/15

便り Tayori Tayori

Jp En


 便りといえば、つい最近までは「郵便」であったように思う。
 差し出し人が実筆で書く手紙には、その内容もさることながら、人それぞれの字体やイラストなど便りを元に相手の事を想像し楽しんだものである。
 それが「電話」になり、現代では「メール」(直訳は手紙であるが)というインターネットでの送信手段などがある。短時間で遠いところに連絡が取れるようになった現在では「便り」という表現が減ってきている。
 「便り」というのは「頼り」と同じ読みになるが、「便り」と「頼り」の意味することは共通している部分があるように思う。
「便りもよこさないで・・」と相手を心配する意味の言葉は、実は「頼りもくれないで・・」という意味だったのかもと筆者は思う。「便り」をもらうことでそれを「頼り」にして(自分への励ましとでもいうか・・)人々は生きてきたのかもしれない。
 現代人は「人に頼るという手段」が減ってきたため、いい意味で「人に甘える」事が、下手になったような気がする。

この記事をお気に入りに、追加します




NIPPON Kichi - 日本吉 - 日本語に切り替える NIPPON Kichi - 日本吉 - to english

モノ・コト・ミル・ヒトで綴る
日本の美意識。

現在の記事 5444
カテゴリーズ
都道府県
キーワードシャッフル
お気に入り
キーワード検索
閲覧履歴



Linkclub NewsLetter